ひややか 2   28句

冷やかに無職の髯を剃つてゐる   高島茂   軍鶏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冷やかにこころ禊ぎぬ五十鈴川 松本三千夫 末黒野 201401
寄り道の衛士見張所や冷やかに 松本三千夫 末黒野 201401
冷やかや輸血同意の子のサイン 山田暢子 風土 201412
冷やかにわが身を縛す風山廬 安立公彦 春燈 201501
冷やかや被災の跡を巡る旅 稲畑汀子 ホトトギス 201509
冷やかや手つかぬままの被災の地 稲畑汀子 ホトトギス 201509
冷やかに昨日の一日ふり返る 稲畑汀子 ホトトギス 201510
ひややかに身の丈こゆる大車輪 那須淳男 馬醉木 201612
冷やかに壺をおきたり何も挿さず 安住敦 春燈 201612
冷やかな山気や滝の水勢に 宮平静子 雨月 201701
鏡面の湖冷やかに光りをり 荻布貢 201701
バスを待つ石のベンチのひややかに 阿部澄 万象 201701
爪を切る伸ばせし脚の冷やかさ 篠原京子 201709
冷やかに義歯とふサイボーグ気分 植村一雄 201710
雲重く風冷ややかやバスを待ち 外山生子 末黒野 201804
冷ややかに触れ誰の手だ誰の手だ おーたえつこ 201812
冷ややかや灯籠坂へ道一つ 栗坪和子 201812
冷ややかや注意受けたる後の黙 森なほ子 あを 201812
ひややかや遠くに皇子の眠る山 沼田巴字 京鹿子 201909
ひややかに点す白色蛍光灯 兵藤惠 201912
ひややかや目薬を注し損ねたり 田岡千章 202105
ひややかに十薬の花の純白 半谷洋子 202108
ひややかや一雨の来し窓の風 藤波松山 京鹿子 202112
冷やかに治療薬なく横たはる 三村純也 ホトトギス 202201
冷やかや疑問の付箋数多立ち 柿沼盟子 風土 202202
冷やかにモーツァルトのト短調 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
冷やかに皮匂ふなか靴を選る 枇杷木愛 202211
座禅窟にある鉄亜鈴冷やかに 山崎正子 202212
冷やか→ 1

2023年11月3日 作成

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