ひややか   115句

冷やかに無職の髯を剃つてゐる   高島茂   軍鶏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
ふと心解き冷やかな夜の机辺 稲畑汀子 ホトトギス 199910  
別れきてかき上ぐる髪冷やかに 大森美恵 風土 200002  
焼鮎や丹波地酒のひややかに 南うみを 風土 200009  
いつ噴くか知らぬ山冷やかにあり 山下しげ人 ホトトギス 200101  
杉の香に入れば冷やか句座愉し 安田登志子 ぐろっけ 200101  
朝の間の冷やかに処す仕事かな 稲畑汀子 ホトトギス 200110  
冷やかに弾む心のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200110  
生きてゐて今冷やかに命見つ 能村登四郎 羽化 200110  
冷やかや朱の橋下に鬼のゐる 奥田節子 火星 200201  
突然の訃とは冷やかなりしかな 橋本佐智 円虹 200201  
冷やかや僧の案内の長廊下 鈴木とおる 風土 200201  
冷やかにあらざる子規の文よ字よ 千原叡子 ホトトギス 200202  
冷やかな心違ひはほどかれず 安原葉 ホトトギス 200203  
冷やかに処して明るく振舞へり 稲畑汀子 ホトトギス 200209  
冷やかに叱正の文子規よりぞ 稲畑汀子 ホトトギス 200209  
冷やかに星の渦巻くあたりかな 高橋将夫 200211  
冷やかに昭和一桁干支を言ふ 清水公治 200211  
老にけり眼の冷やかな解剖医 奥名正子 帆船 200212  
頬なづる風冷やかに麓道 坂本ひさ子 遠嶺 200212  
冷やかに雨に明けたる町の音 橋本佐智 円虹 200301  
冷やかやはづして重きネックレス 平田倫子 百鳥 200302  
朝夕は冷やかとなり豆腐汁 舩越美喜 京鹿子 200401  
快晴といふ冷やかな朝発ちて 稲畑汀子 ホトトギス 200410  
冷やかなわれと思ひし別れかな 山田桂梧 ホトトギス 200412  
沙羅の木のはだえまだらに冷やかに 石脇みはる 200412  
御典医の裔の薬研の冷やかに 松崎鉄之介 200412  
五つほど星飛べり身も冷やかに 守屋井蛙 酸漿 200503  
台湾の人が冷やかす舟遊び 山田六甲 六花 200505  
ひややかや小さくなりたる針の穴 近藤喜子 200508  
着陸の蝦夷は冷やかなる雨よ 稲畑汀子 ホトトギス 200509  
冷やかや雨脚しかと水際まで 岡本眸 200509  
冷やかにロマネコンティ売られをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200510  
銀粒の雨冷やかに日本海 能村研三 200510 若狭
星見つけたるより高原冷やかに 塙告冬 ホトトギス 200602  
冷やかや気紛れに買ふ麩まんぢゆう 服部早苗 200602  
掴みたる土蔵の鍵のひややかさ 物江晴子 八千草 200603  
冷やかといふ閑けさの満ち来る夜 長山あや ホトトギス 200603  
読み進む書信躓く冷やかに 稲畑汀子 ホトトギス 200609  
これ以上予定組まれぬ冷やかに 稲畑汀子 ホトトギス 200609  
こんなにも山路明るく冷やかに 稲畑汀子 ホトトギス 200610  
ひややかやパール一連つけるとき 服部早苗 200701  
冷やかな谺が返る鍾乳洞 合川月林子 ぐろっけ 200701  
冷やかやほとけのこゑと思ふまで 山田暢子 風土 200701  
冷やかやお伝次郎吉眠りをり 舘泰生 風土 200701  
点滴の冷やかな手をさすりやる 水田むつみ ホトトギス 200703  
冷やかにボーンチャイナの艶めけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
眼の前のムンクの叫び冷やかに 岩月優美子 200712  
化粧してなほ冷やかな顔となる 立村霜衣 ホトトギス 200801  
冷やかや夢の中まで鍵かけて 奥山絢子 風土 200801  
露座佛の胎内拝す冷やかに 大地真理 200801  
冷やかな受付嬢でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200809  
冷やかに大橋伸びてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200809  
冷やかや被災地の跡遺されて 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
冷やかに仕事の山に対しけり 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
冷やかなことばの外にをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
冷やかに一人歩きをせし言葉 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
峰寺の冷やかにして心地よく 稲畑汀子 ホトトギス 200810  
冷やかに口きく事もなかりけり 本田保 春燈 200811  
冷やかに星は交響曲奏で 稲畑廣太郎 ホトトギス 200811  
冷やかや身を固くして冶療台 堀田清江 雨月 200812  
墓までの道冷やかに石敷かる 瀧春一 深林 200901  
猿蛙石屋の石の冷やかに 松本三千夫 末黒野 200911  
磨崖仏真新しくて冷やかに 羽賀恭子 200911  
蘭の香の冷やかにせる客間かな ことり 六花 200911  
冷やかや夜具一枚を足しに起き 井口淳子 200912  
冷やかな水の流れに随へり 島青櫻 炎環 200912  
冷やかや日暮の早き飛騨の里 石原光徳 酸漿 200912  
冷やかに五六歩で足る丸木橋 東良子 遠嶺 201001  
冷やかや水面に鯉の背鰭立て 宮川みね子 風土 201001  
ジグソーパズル肌冷やかにプラタナス 斉藤裕子 あを 201001  
冷やかや自づと机辺引き締る 宮崎正 ホトトギス 201005  
冷やかや夜来の雨の一雫 宮崎正 ホトトギス 201005  
冷やかに今日も山手線止る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201009  
冷やかや朝から雨となる気配 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
旅疲れいうてをられず冷やかに 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
冷やかや蓋なきままの甕の水 鷹羽狩行 201010  
屋根と屋根かさね冷やか聴秋閣 布川直幸 201010 三渓園
ひややかに茜草がまとふ昼の雨 安立公彦 春燈 201012  
冷やかに油滴天目星を生み 片山博介 春燈 201012  
冷やかに念ずる奇跡死ねませぬ 高根照子 201012  
これよりは木曾路や天地冷やかに 安立公彦 春燈 201101  
冷やかや蕪村下絵の硯箱 松本三千夫 末黒野 201101 金福寺
冷やかに訃報飛び込む朝まだき 谷泰子 ぐろっけ 201101  
冷やかに石の僧房大広間 中島霞 ぐろっけ 201101  
冷やかに覆ひ尽くせり顔パック 堤節子 ぐろっけ 201101  
冷やかな距離を保ちて墓並ぶ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110  
蛇瓜のその冷やかさ残る掌に 安部和子 雨月 201111  
冷やかに小鉢の縁に割る卵 川崎真樹子 春燈 201112  
冷やかや入日の残す青み空 吉村さよ子 春燈 201112  
願掛けに触れし観音冷やかに 山本孝夫 201201 愛宕念仏寺ふれ愛観音
ひややかや珈琲をもて口湿らせ 松本三千夫 末黒野 201201 妹の夫君死去
ひややかに膏薬を貼るふくらはぎ 北崎展江 くりから 201209  
抱きしめて知る藁束の冷やかさ 高橋将夫 201211  
冷ややかや志野水差の蓋の指 鈴木阿久 201211  
箱梯子掛けたる帳場冷やかに 松本三千夫 末黒野 201301 塩の道博物館
金堂の天蓋の金冷やかや 松本三千夫 末黒野 201301  
ひややかな水と思へり薬飲む 白石正躬 やぶれ傘 201302  
火葬場へ導師の鉦の冷やかに 木村享史 ホトトギス 201303  
陶匠の居間も土の香冷やかに 瀧春一 花石榴 201312  
ひややかや天守二階の武者溜り 生田作 風土 201401  
冷やかにこころ禊ぎぬ五十鈴川 松本三千夫 末黒野 201401  
寄り道の衛士見張所や冷やかに 松本三千夫 末黒野 201401  
冷やかや輸血同意の子のサイン 山田暢子 風土 201412  
冷やかにわが身を縛す風山廬 安立公彦 春燈 201501 甲府
冷やかや被災の跡を巡る旅 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
冷やかや手つかぬままの被災の地 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
冷やかに昨日の一日ふり返る 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
ひややかに身の丈こゆる大車輪 那須淳男 馬醉木 201612  
冷やかに壺をおきたり何も挿さず 安住敦 春燈 201612  
冷やかな山気や滝の水勢に 宮平静子 雨月 201701  
鏡面の湖冷やかに光りをり 荻布貢 201701  
バスを待つ石のベンチのひややかに 阿部澄 万象 201701  
爪を切る伸ばせし脚の冷やかさ 篠原京子 201709  
冷やかに義歯とふサイボーグ気分 植村一雄 201710  
雲重く風冷ややかやバスを待ち 外山生子 末黒野 201804  

2018年11月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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