火取虫       103句

火取蟲井戸よりあがり來るもあり    佐藤念腹

火取虫  灯取虫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
戸締りの要らぬ峡宿火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 199907  
火取虫掃き寄せてある庫裡の隅 皆川盤水 春耕 199908  
火取蟲賣文紙の重さのみ 中原道夫 銀化 199909  
火取虫温泉浴衣一夜限り 阿部寒林 「夢」 200010  
火取虫にも親しみて夜を更かす 稲畑汀子 ホトトギス 200106  
火取虫男の夢は瞑るまで 能村登四郎 200108  
火取虫影を大きく回しけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200111  
六甲の夜を鎮めて火取虫 稲畑廣太郎 ホトトギス 200111  
恩師逝く訃は突然に火取虫 中西道子 百鳥 200111  
九階のベランダにまで火取虫 大久保白村 ホトトギス 200201  
火取虫赤提灯を好むらし 宮原みさを 花月亭 200208  
パソコンに嵌りてよりの火取虫 関薫子 百鳥 200208  
ルームキー句帳の上に火取虫 佐藤よしい 風土 200209  
どんな灯も見逃さず来る火取虫 塩川雄三 築港 200209  
青春は戦火の匂ひ火取虫 湯橋喜美 200209  
スリラーの佳境なりしが火取虫 小松誠一 200209  
火取虫僻村塾にまぎれ込む 大塚邑紅 200211  
沛然と沖より雨や火取虫 鹿野佳子 200211  
どの窓も閉めて置きしに火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 200306  
火より人恋ひ山中の火取虫 鷹羽狩行 200308  
御簾三重の奥の本尊火取虫 藤田さち子 対岸 200309  
火取虫柱時計の鳴つてをり 木下野生 200309  
火取虫母郷の闇を深めゐる 豊田都峰 京鹿子 200310  
火取虫その生涯を火に憑かれ 奥村鷹尾 京鹿子 200311  
火取虫ポストが抱く闇ごころ 禰寝瓶史 京鹿子 200311  
火取虫老いても論は譲られず 渡辺昭 200311  
団欒へ乱入したる火取虫 有山八洲彦 200312  
火取虫異口同音になつかしむ 高木智 京鹿子 200312  
火取虫夜明の荘に果てにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200406  
旅の宿出会ひ頭に火取虫 栢森定男 「風よ」 200407  
長雨の玻璃戸をたたく火取虫 高野清風 雲の峰 200408  
川原湯に誰ぞゐるらし火取虫 竹川せつ子 草の花 200410  
山見ゆる窓よりしきり火取虫 芝川百合子 京鹿子 200410  
火取虫手術前夜の爪を切る 淵脇護 河鹿 200410  
火取虫夜汽車を恋うてゐたりける 里中章子 200410  
音たてて通夜の灯に舞ふ火取虫 金子知代 万象 200501  
岳麓の荘に馴染みて火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 200506  
荘の灯のつきて喜ぶ火取虫 水田清子 200507  
火取虫飛びくる独り書を読めり 宮越千代子 築港 200509  
重篤の看取り虚しや火取虫 高橋照子 雨月 200509  
地球儀の半分暗し火取虫 影山わこ 百鳥 200510  
自爆後の朝の骸(むくろ)や火取り虫 沼口蓬風 河鹿 200510  
彼岸より舞うてきたりし火取虫 近藤きくえ 200510  
もう戻る人なき門の火取虫 山田弘子 ホトトギス 200511  
一途なる平家贔屓や火取虫 藤原繁子 春燈 200607  
灯の下に水張る器火取虫 柳生千枝子 火星 200608  
軍港の街の盛り場火取虫 木場田秀俊 200611  
山荘のまどゐ今なく火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 200706  
くるくると猫に遊ばれ火取虫 加藤克 200709  
火取虫になりたき闇のありしこと 都留嘉男 八千草 200712  
火取虫孤独紛らす深夜族 田中時子 八千草 200801  
火取虫寄せて江戸より続く宿 稲畑廣太郎 ホトトギス 200806  
昼夜を違へて泣く子火取虫 木田益穂 風土 200810  
火の消えてとまどつてゐる火取虫 高橋将夫 200810  
出漁の声のとびかふ火取虫 粕谷澄 馬醉木 200810  
火取虫ひと夜限りを狂ひけり 北川とも子 ぐろっけ 200811  
山荘の玻璃戸は火取虫のもの 稲畑汀子 ホトトギス 200906  
山荘の火取虫には名残あり 稲畑汀子 ホトトギス 200906  
瓦斯燈に当たりては飛ぶ火取虫 山田六甲 六花 200907  
火取虫もはや詩嚢の空ならむ 小澤克己 遠嶺 200908  
自動ドアにてまだ若き火取虫 井上信子 200908  
火取虫めくや台場の夜を巡り 千田百里 200909 お台場二句
夜毎なる火取虫来し羽音かな 柴田靖子 200909  
燈を打ちて翅ぼろぼろの火取虫 久保田由布 ぐろっけ 200911  
ことわれぬ原稿依頼火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
どこか閉め忘れし荘の火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
火取虫にも迎へられをりし荘 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
返信を書きそびれゐし火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
やうやくに家居の心火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
行末はとまれ人恋ふ火取虫 都丸美陽子 春燈 201012  
韃靼の踊り佳境に火取虫 杉本光 201101  
湖の色まとふ玻璃戸の火取虫 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
新聞をひらけば火取虫もくる だいじみどり 201210  
山影の優しく伸びて火取虫 成田美代 201210  
板の間に胡坐の宴会火取虫 米田文彦 かさね 201211  
新宿のビルの灯高し火取虫 須藤常央 ホトトギス 201312  
大按司(うふあじ)の長き名乗へ火取虫 當間シズ 万象 201402  
晩年の淋しさ告げよ火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
火取虫よりやや離れ綿あめ屋 大崎紀夫 やぶれ傘 201408  
火取虫朝毎敷居掃き出しぬ 大内幸子 六花 201410  
山荘に住む人のなし火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201506  
火取虫一途に狂ふ時もあり 小林陽子 201509  
火取虫引き止めるもの誰もなし 高橋将夫 201510  
火の渦に巻き込まれゆく火取虫 寺田すず江 201510  
ざざ降りや湯宿の玻璃の火取虫 安斎久英 末黒野 201510  
外灯に即かず離れず火取虫 佐藤哲 万象 201511  
金粉を網戸に残し火取虫 今井妙子 雨月 201608  
学習塾にひたに張り付く火取虫 山本久江 201609  
その中のいと美しき火取虫 谷村祐治 雨月 201609  
山荘の乙夜すぎたる火取虫 谷村祐治 雨月 201609  
いつまでも灯点す本屋火取虫 樺山翠 雨月 201609  
喪の家の門燈一つ火取虫 堀井英子 雨月 201609  
火取虫一途さ故の物狂ひ 稲岡みち子 雨月 201609  
看護師は吾子の教へ子火取虫 安斎久英 末黒野 201612  
灯を取りに来て灯に捕らはるる火取虫 落合由季女 雨月 201705  
山荘の火取虫には名残あり 稲畑汀子 ホトトギス 201806  
我も恋ふ部屋の明るさ火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201806  
一文を草し終へたる火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201806  
拭き上げし玻璃戸に当る火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201806  
入口も出口も失せて火取虫 稲畑汀子 ホトトギス 201806  
スタンドのアームを上げて火取虫 宮川みね子 風土 201808  
山荘の火取虫とてなつかしく 稲畑汀子 ホトトギス 201905  
火取虫部屋のどこかが開いてをり 稲畑汀子 ホトトギス 201906  

 

2019年5月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。


 

19/05/30 2019年5月30日 2019年5月30日