昼の月昼月) 4    47句

うそをついたやうな昼の月がある   尾崎放哉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
昼の月土佐の蛙が鳴いてゐる 大崎紀夫 やぶれ傘 201805
夏空に余生にも似し昼の月 片山煕子 京鹿子 201809
昼月にさらりと分かれきたりけり 山田六甲 六花 201809
五箇山にかかる昼月蕎麦の花 升田義次 馬醉木 201812
昼月や豆大福に豆透けて 森なほ子 あを 201812
ここからはバスに乗りましょ昼の月 たかはしすなお 201901
昼月を上げてざはめき枯芒 森清信子 末黒野 201902
昼月をゆらゆら消して宮とんど 升田ヤス子 六花 201904
二の午の中空にある昼の月 森睡花 201905
白木蓮の拳をほどく昼の月 長谷川祥子 馬醉木 201906
昼月のへらとうすくて春浅き おーたえつこ 201906
一雨の辛夷見上げて昼の月 大内幸子 六花 201906
薔薇の湯に首あづけし昼の月 竹内悦子 201908
昼の月欠けてゐる方いとほしむ 定梶じょう あを 201910
倒木の肌の匂ふ昼の月 笹村政子 六花 201912
昼の月寝相同じくする双子 廣畑育子 六花 201912
昼の月初茸ごはん炊き上がる 秋川泉 あを 202001
おとうとの文字伸びやかや昼の月 はしもと風里 202001
秘密知り黙を貫く昼の月 中西厚子 202002
空海が逢ひに来てをり昼の月 竹内悦子 202002
鳥海山ちょうかいの裏返りたる昼の月 山田六甲 六花 202010
七夕や出雲崎なる昼の月 延川五十昭 六花 202011
月山や雲の峰より昼の月 延川五十昭 六花 202011
雲の峰崩れし山は昼の月 延川笙子 六花 202011
冬桜花の向こうに昼の月 廣瀬雅男 やぶれ傘 202101
干し布団を裏返す人昼の月 村田武 やぶれ傘 202101
うすうすと昼の月あり冬鴎 藤生不二男 六花 202102
昼月の渡る速さや年の暮 小泉三枝 春燈 202103
元旦の昼月高く残りをり 神山市実 やぶれ傘 202103
早梅を見上ぐる先に昼の月 森美佐子 やぶれ傘 202105
みづくらげ空に浮かべば昼の月 富川明子 202108
昼月のとどまり午後の代田かな 笹村政子 六花 202108
あっといふやうなかたちの晝の月 佐藤竹僊 あを 202109
うす紙のやうな昼月大花野 栗原公子 202111
麦秋や石斧のごとき昼の月 深川淑枝 202112
昼月の吹かれぎんなん落つる日よ 能村研三 202112
昼月は十一月の空のもの 森なほ子 あを 202201
昼月に吹かれぎんなん落つる日よ 能村研三 202201
昼月の鎌を吹き上げ神渡し 枇杷木愛 202201
紅梅や梢にかかる昼の月 六崎正善 末黒野 202204
浅春の昼月雲にまぎれけり 笹村政子 六花 202204
薔薇百本抽いても淋し昼の月 村田あを衣 京鹿子 202205
昼月を呑み凍雲の動かざり 森清信子 末黒野 202205
泥に包まり蜷は眠りへ昼の月 浜福恵 風土 202206
昼月の淡くかかりて雛かな 赤石梨花 風土 202206
繭ごもる浅き眠りや昼の月 本郷公子 京鹿子 202208
旨寝の兎見えて昼月涼しかり 七郎衛門吉保 あを 202209
昼の→ 1

2023年11月25日 作成

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