昼 寝 8      37句  (含他季〉

魂にゆりおこされて昼寝覚め   上野泰   佐介

作品
作者
掲載誌
掲載年月
たわいなく椅子に免れて昼寝かな 井上正子 春燈 202011
新聞を畳み直して昼寝覚め 大内幸子 六花 202011
昼寝の子日向の匂いも大の字に 渡部恭子 202011
代々の遺影に視られ昼寝覚 石黒興平 末黒野 202012
昼寝せる風を枕の傘寿かな 西計郎 末黒野 202012
読みさし本ふせて昼寝のアイマスク 菅澤陽子 春燈 202108
昼寝子の瞼にひかる涙かな 佐藤勝代 末黒野 202109
ワクチンを打たれ昼寝に没頭す 山田暢子 風土 202109
かけがへのなきこの時を昼寝して 高橋将夫 202109
幼児の昼寝に母の団扇風 亀岡睦子 やぶれ傘 202110
昼寝覚今や生家は甥の世に 水谷昭代 202110
今買ひし本を枕に昼寝かな 山田健太 風土 202110
昼寝覚インカの旅の甦る 室井津与志 春燈 202110
昼寝覚体内時計狂はする 中上葭子 春燈 202110
茅葺きの青き畳で昼寝せり 中西衛 春燈 202110
昼寝覚二十五階の風の中 石黒興平 末黒野 202111
昼寝覚辞書を枕の生欠伸 松浦哲夫 末黒野 202111
コロナ禍の義なる自粛の大昼寝 平野加代子 春燈 202111
昼寝覚ここは何処かと思ひけり 志方章子 六花 202112
なりひらの手を離したる昼寝覚 あさなが捷 202112
忘れものしてゐるやうな昼寝覚 石橋幾代 202112
枕一つ畳に投げて昼寝かな 浅嶋肇 やぶれ傘 202112
泣き顔で走つて来る児昼寝覚 高橋まき子 風土 202209
荒涼たり畳の中に昼寝覚 能村研三 202209
方舟に片足かけて昼寝覚 荒井千佐代 202209
ふらり来て娘は昼寝して帰る 町山公孝 202209
ダリの絵の中に居るらし昼寝覚 菊池ひろ子 202209
昼寝覚ぼんやりしたる後頭部 出口誠 六花 202209
宿題を開いただけで昼寝の子 中川幸恵 202210
昼寝して夢の中にも本増やす 土井三乙 風土 202210
昼寝へと本の辷つてゆくところ 根岸善行 風土 202210
肩書てふ身の鎧解け昼寝せり 久保みどり 京鹿子 202210
大昼寝老いても子には従はず 柴崎和男 やぶれ傘 202212
昼寝子の絵本を風がめくりをり 窪みち子 202212
現し身の声出て昼寝覚めにけり 藤森すみれ 202301
方舟に片足かけて昼寝覚 荒井千佐代 202304
蝌蚪の昼保育園は昼寝なり 吉本加代子 京鹿子 202307
昼寝 →1

 

2023年7月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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