昼 寝 7       100句  (含他季〉

魂にゆりおこされて昼寝覚め   上野泰   佐介

作品
作者
掲載誌
掲載年月
昼寝覚映りしものを夢として 沼田巴字 京鹿子 201707
レストランサラリーマンの昼寝時 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707
昼寝より覚めて我が家でありにけり 山内四郎 春燈 201708
可愛いお昼寝邪魔になる昼寝 おーたえつこ 201709
ふるさとに目覚めてさみし昼寝かな 宮川みね子 風土 201709
大木の下に昼寝の親子かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201708
昼寝覚暇ならと本渡さるる 瀬島酒望 やぶれ傘 201708
昼寝覚ぬひぐるみにもある微熱 小山陽子 やぶれ傘 201708
夢に逢ふ父は健やか昼寝覚 藤井寿江子 馬醉木 201709
夏座布団枕にかへて昼寝する 安齋正蔵 やぶれ傘 201709
昼寝覚声ととのへて取る受話器 岸洋子 201709
あをあをと山迫り来る昼寝覚 戸栗末廣 201709
昼寝覚めすつきりはつきり薄荷糖 時澤藍 201710
御破算と願ひましては昼寝覚 中貞子 201710
昼寝覚め枕にしたる辞書固く 佐津のぼる 六花 201710
昼寝かな妻のいびきを聞きながら 出口誠 六花 201710
天国を踏み外したる昼寝覚め 黒滝志麻子 末黒野 201710
来迎の阿弥陀三尊昼寝覚 柳橋繁子 201711
いつよりかシエスタと言ひて共昼寝 相良牧人 201711
夢あまた捨て来て七十五の昼寝 小田嶋野笛 末黒野 201711
手毬花競ひ菅主(かんす)の昼寝時 上辻蒼人 風土 201711
昼寝覚何時の日か覚めぬ時が来る 呂秀文 春燈 201712
次の世は猫になりたし昼寝せり 荒井千佐代 201801
ハワイアン昼寝のように死にました 梨地ことこ 船団 201805
春の砂よく鳴き漁師らは昼寝 大崎紀夫 やぶれ傘 201805
過去といふ絶対のもの大昼寝 水野恒彦 201808
鳩飛んで魚跳んで海猫昼寝かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808
ドラキュラの棺開けられし昼寝覚 あさなが捷 201808
浪の音昼寝のいつか深寝入り 能村研三 201809
座蒲団を折りて故郷に昼寝せり 小林朱夏 201809
もののけも今は昼寝か木下闇 上野進 春燈 201809
大の字の昼寝畳にかぎりけり 河本由紀子 春燈 201809
和彦の和は平和の和だ昼寝 火箱ひろ 201809
知らぬ世のごとく目覚めて昼寝かな 阪上多恵子 雨月 201810
入院支度終へ観念の大昼寝 片山喜久子 雨月 201810
昼寝覚この世に戻る間のありて 大石喜美子 雨月 201810
又もとの私がゐる昼寝覚め 大石喜美子 雨月 201810
川音のにはかに戻り昼寝覚 片桐紀美子 風土 201810
昼寝覚め昭和平成夢の間に 佐藤信子 春燈 201810
昼寝してあの世の人に会ひにけり 山内四郎 春燈 201810
昼寝より幾度覚めても病衣なり 柴田志津子 201811
昼寝とは地球に浮寝するごとし 大畑善昭 201811
三毛猫の臍の上なる昼寝かな 山田健太 風土 201811
大昼寝母のこゑ聴き目覚めけり 松橋利雄 春燈 201811
針千本のまされ覚めし昼寝かな 中村嵐楓子 春燈 201811
昼寝覚母のなき世に戻りけり 高倉和子 201812
秋昼寝してさばさばと生きてをり 大畑善昭 201812
川の字の二画目長き昼寝かな 岡村彩里 雨月 201901
大の字の昼寝や児の夢無限大 渡部恭子 201904
病室に二度も昼寝や日脚伸ぶ 畑由子 201907
踏切の音を聞きつつ昼寝へと 小山よる やぶれ傘 201907
土団子乾びて子らの昼寝かな 平田はつみ 馬醉木 201908
昼寝覚きのふに変はる何もなし 安立公彦 春燈 201908
ふんはりと抱かれてゐたり昼寝覚 加藤みき 201908
0百歳の吾に会ひたる昼寝覚 加倉井たけ子 201909
古希過ぎて悪びれもせず昼寝かな 治部少輔 201909
幼子の昼寝絵本を抱きしまま 永尾春己 201909
術後の身いたはり昼寝存分に 山本漾子 雨月 201909
大昼寝腹は立てずに横にして 柏原篤子 京鹿子 201909
ものかげの移りてゐたり昼寝覚め 半谷洋子 201910
昼寝する脚を器用に折り畳み 小山よる やぶれ傘 201910
昼寝覚め足先のもの弄び 小山よる やぶれ傘 201910
子どもらの歓声遠く昼寝かな 波戸辺のばら 201910
ヒーローになりきつてをり昼寝の児 森清堯 末黒野 201910
昼寝醒め吾に一畳の無重力 大坂正 末黒野 201910
まさかり半島岬馬の大昼寝 木村あさ子 201910
昼寝ざめ朝か夜かと問ふ翁 菊澤さち子 雨月 201910
約束なら昼寝のなかに置いてきし 井上菜摘子 京鹿子 201910
昼寝覚め欠伸のあとに又あくび 佐津のぼる 六花 201910
課題図書風に捲られ昼寝かな 磯野青之里 六花 201910
赤ん坊這ひ出してゐる昼寝かな 定梶じょう あを 201910
全身が珈琲を欲る昼寝覚 土井三乙 風土 201912
知恵もろて何処かへ忘れ昼寝覚 杉原ツタ子 201912
病室の暇持て余す昼寝かな 河野昭彦 ホトトギス 201912
昼寝覚病窓の景変りなく 河野昭彦 ホトトギス 201912
まだ象に揺られてゐたる昼寝覚 秋千晴 202002
婆一人革のソファーに昼寝かな 竹内悦子 喜悦 202002
山風を馳走となせる昼寝かな 太田良一 末黒野 202004
晝寢から手足ひきずりだす時 佐藤喜孝 あを 202005
猫まんま犬が横取り昼寝覚 山田六甲 六花 202006
四阿にもたれ合ひたる昼寝かな 今井肖子 ホトトギス 202007
園児らは昼寝の時間チユーリップ 廣瀬雅男 やぶれ傘 202007
四阿にもたれ合ひたる昼寝かな 今井肖子 ホトトギス 202007
かしぎたる柱掛には晝寢の句 佐藤喜孝 あを 202007
光の子あそび疲れし昼寝かな 近藤喜子 202008
昼寝覚め又感染におびえけり 菅野日出子 末黒野 202008
亡き父母に旅誘はれし昼寝覚 大室恵美子 春燈 202009
照り降りの空明るくて昼寝覚 能村研三 202009
昼寝覚しばらく人を窺へり 森岡正作 202009
昼寝覚明日の太陽見てきたり 平野多聞 202009
珈琲の香のして昼寝もう少し 土井三乙 風土 202009
ワックスと洗車済ませて昼寝かな 小林廣志 末黒野 202009
テレビ前の昼寝が常の二人かな 湯本実 やぶれ傘 202009
昼寝覚卒寿祝ひのベッドに居 室井津与志 春燈 202009
雀にも母のありけり大昼寝 篠田大佳 あを 202009
照り降りの空明るくて昼寝覚 能村研三 202010
昼寝より覚めすつきりと思考力 大畑善昭 202010
昼寝覚犬のごとくに水を欲る 善野行 聖五月 202010
たましひを身から放ちて大昼寝 村上葉子 202011
昼寝して亡き父母の声がする 小山佳栄 202011
昼寝 →8

 

2023年7月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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