向日葵 6   129句

向日葵の大声でたつ枯れて尚   秋元不死男   万座

作品
作者
掲載誌
掲載年月
整列のひまはり一本づつ孤独 栗原公子 201708
向日葵の真中みしみし膨らみぬ はしもと風里 201709
向日葵がごちやごちや咲いて空暮れて 大島英昭 やぶれ傘 201708
向日葵は小さき鳥居を越す高さ 渡邊孝彦 やぶれ傘 201708
向日葵の林立凱歌奏づごと 能村研一 201709
向日葵や長電話とは懐かしき 辻美奈子 201709
子育てや向日葵のいまどつち向き 吉田政江 201709
風に日に人にひまはり伸び急ぐ 田村園子 201709
俯いてをれば向日葵だつて楽 辻美奈手 201710
抱き寄せて終の向日葵刈りにけり 森岡正作 201710
向日葵や呼び止められし如く見て 高橋あさの 201710
向日葵を小さき花壇に消防署 石森理和 あを 201709
向日葵や蹴って再起の脱水機 井上石動 あを 201709
白日や向日葵強気すぎないか 山口ひろよ 201710
潮風や向日葵遠き島を向く 竹中一花 201710
向日葵や幼のくれし金メダル 中貞子 201710
向日葵や朝のしくじり笑ふなり 中堀倫子 201710
湖風の乱す群舞や向日葵畑 塩貝朱千 京鹿子 201710
向日葵やひとり笑へばみな笑ふ 福島せいぎ 万象 201710
向日葵に合ふ青空となりにけり 川崎良平 雨月 201710
お向ひの向日葵は皆こちら向く 岡田正義 雨月 201710
六尺の大向日葵を畏れけり 松本三千夫 末黒野 201710
反戦へいま向日葵の叫びかな 河口仁志 201711
向日葵の空が眠たい午後三時 江澤弘子 201711
向日葵の影に孤独を見てしまふ 高村令子 風土 201711
邸宅の毀たれし跡向日葵咲く 大橋晄 雨月 201711
ひまはりのシングル盤が焦げ臭い 山中志津子 京鹿子 201712
わが庭にひまはりひとつ咲きにけり 松村光典 やぶれ傘 201710
百万本のひまはりどこか兵に似て 直江裕子 京鹿子 201801
向日葵の低く波打つ畜魂碑 田代民子 201712
向日葵や笑ひて伸びる子の背丈 服部早苗 201801
顔博のヒマワリVSオニオコゼ 西村亜紀子 船団 201805
ヒマワリ咲くジャンヌ・モローパリに死す 西村亜紀子 船団 201805
反省の猿とヒマワリすれ違う 西村亜紀子 船団 201805
あの人がヒマワリだった頃のこと 西村亜紀子 船団 201805
向日葵は、である。グラジオラスは、のだ。 高橋龍 201805
ひまはりにお辞儀してゐる男の子 樋口みのぶ 201808
ひまわりや校庭にひびく黙祷 山田くみこ 201809
絵日記の一ぺージ目の大ひまわり 秋岡美津子 201809
向日葵や迷路に入口出口あり 能美昌二郎 201810
向日葵の向きの違はぬ一万本 稲岡みち子 雨月 201810
ひまはりに後ろ姿のありにける 久保夢女 201811
向日葵の一輪づつを子供部屋 安部和子 雨月 201811
ひまわりが向日葵であるための黄 火箱ひろ 船団 201812
向日葵の大いなる枯れ唐突に 篠田純子 あを 201812
向日葵に背中見せたくなかりけり 田辺博充 201901
遙かまで続く向日葵後向き 中田みなみ 201909
向日葵の丘波打つて果てしなし 柴崎富子 白地 201909
向日葵や天を目指して傘をさす 七郎衛門吉保 あを 201909
向日葵の真昼の黙を通しけり 荒川心星 201910
イマジンは永遠向日葵は延々と はしもと風里 201910
区役所の向日葵咲かせお・も・て・な・し 光成敏子 201910
一面の向日葵渾身の滅び 能村研三 201910
描かれつつ向日葵焦げてゆく日暮 辻美奈子 201910
背伸びして児は向日葵に語りかく 能美昌二郎 201910
向日葵や吾の嘘信ず妻なりき 石川笙児 201910
向日葵の種の重きに俯ける 大石よし子 雨月 201910
向日葵の少し優しき迷路かな 須賀敏子 あを 201910
大向日葵磔刑のごと項垂れ 辻由紀 雨月 201911
土手越えてゆけば向日葵咲く畑 吉田幸恵 やぶれ傘 201912
種を採る向日葵の首斬り落とす 火箱ひろ 201912
向日葵のバッチをもらふ敬老日 大日向幸江 あを 201912
向日葵の種子は世界の嘘を知る 瀬川公馨 202001
向日葵の息途絶えしか項垂れ 山内四郎 春燈 202001
向日葵や母に近づく子の背丈 礒貝尚孝 黄落 202003
向日葵にもうすぐ海が見ゆるはず 佐藤喜孝 あを 202003
風力とソーラーパネルと向日葵と 佐藤喜孝 あを 202003
ひまはりの畑見てきて橋の上 大崎紀夫 やぶれ傘 202007
向日葵と話して少女車椅子 森清信子 露の堂 202008
向日葵に太郎次郎と名付けをり 石井美智子 風土 202009
つぶらかに向日葵の黄の時刻む 安立公彦 春燈 202009
子らの丈伸びてひまはり種となる 森なほ子 あを 202010
ひまはりのうしろにまさをなる昼間 大崎紀夫 やぶれ傘 202010
向日葵の花の数ほど笑顔かな 植木戴子 202011
ひまはりやプラス思考を信条に 藤田美耶子 202011
向日葵のぞくぞく咲くやある愁訴 小河原清江 202011
ひまはりの高さで宇宙と交信す 山中志津子 京鹿子 202011
向日葵と家族写真を撮りにけり 沼田桂子 春燈 202011
向日葵の同じ顔して天仰ぐ 北郷和顔 末黒野 202012
真黒なる向日葵に葉のまだ青し 永田万年青 六花 202012
ひまはりや子の絵はいつも晴ればかり 兒玉充代 202101
大向日葵に金剛の首と茎 角野良生 202102
級長のごとく向日葵立つ花壇 青木朋子 202102
向日葵のやうな笑顔と誉められし 大日向幸江 あを 202107
改良の向日葵大中小の揺れ 江草礼 春燈 202108
向日葵の朝日にそむく花のなし 鈴木和江 202109
向日葵のほほ笑み返し園児バス 鈴鹿呂仁 京鹿子 202109
個々の花消して向日葵迷路かな 釜田敬司 202109
向日葵や農家の棚の野菜買ふ 谷口摩耶 202109
向日葵に子らに背丈を越されけり 森なほ子 あを 202109
花束は小さき向日葵勝者の手 森なほ子 あを 202109
向日葵へおとぎ列車の発車音 井尻妙子 京鹿子 202110
向日葵の中まで青い空なりき 西村白杼 京鹿子 202110
向日葵はスローな花火空に咲く 森なほ子 あを 202110
向日葵のブーケ目映き五輪かな 熊谷成子 202111
枯れ始む向日葵秘密持つたまま 菅原健一 202111
向日葵や探して遠き郷の空 小田嶋野笛 末黒野 202111
向日葵や絵心誘ふ薯のいろ 杉山弥生 末黒野 202111
向日葵やこころ満ちたる句会終ふ 鈴木礼子 末黒野 202111
向日葵やコロナゆらめくスタジアム 小林拓路 末黒野 202111
向日葵や茎に支柱の十二本 大庭美智代 末黒野 202111
向日葵は遠き私の道しるべ 井上静子 202111
向日葵の笑顔となりし金メダル 田中美恵子 202111
向日葵やあつけらかんと空青き 三宅文子 春燈 202111
向日葵や見知らぬ里へ途中下車 本郷公子 京鹿子 202111
向日葵を描きて安否を問ふ便り 元橋孝之 京鹿子 202111
病棟の窓辺向日葵咲き競ふ 丹羽武正 京鹿子 202111
向日葵はスローな花火空に咲く 森なほ子 あを 202111
向日葵にじつと見られてゐるやうな 浅嶋肇 やぶれ傘 202112
陽を背に赤き向日葵反抗期 岡温子 京鹿子 202201
向日葵や天動説にこだはりて 小林清彦 末黒野 202204
向日葵を部屋に咲かせて日脚伸ぶ 森高武 風土 202204
向日葵 →1

 

2023年8月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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