向日葵 1                102句

向日葵や黄といふ色は脳に染む    京極杞陽

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
向日葵の花の高さを妻の来る
神蔵器
風土
199810
 
歯科医出て大向日葵に見下ろさる
直井たつろ
風土
199810
 
向日葵やそこに水脈ある大地
河野志保
海程
199812
 
ひまわりとカラスが見ていた駐車違反
黒田さつき
船団
199812
 
向日葵がみんな向こうを向いている
佐伯のぶこ
船団
199812
 
向日葵や絵の具使はずゴッホほど
高木伸宜
船団
199812
 
向日葵の種子を採るべく真向へり
野路斉子
199901
 
向日葵がさびしい街に帰化をする
武馬久仁裕
船団
199902
 
四方よりひまわりに責められる
田端賀津子
船団
199902
 
向日葵や瓦礫殘して戰止む
川端実
寒昴
199907
昭和二十年八月・戰終る
白昼の向日葵の芯冷えゐたる
奥田節子
火星
199909
 
向日葵の種を宿さぬ構へかな
吉野裕之
199909
 
向日葵の一つは乾イ向いてをり
竹内悦子
199909
 
向日葵の大きく母の生家なり
勝田公子
199909
 
向日葵の花弁蝕む如何な虫
大橋敦子
雨月
199909
 
向日葵の丈早起きの子と測る
皆川盤水
春耕
199909
 
向日葵は入日に向けず仕舞ひなり
保坂加津夫
いろり
199909
 
向日葵の花びらむしる稚き指
保坂加津夫
いろり
199909
 
向日葵に赫(かがや)くコロナ夕日没る
千代田葛彦
馬醉木
199910
 
向日葵や地平線まで開墾し
富士原友
199910
 
向日葵や夜を囲んでゐるやうに
加藤かな文
199910
 
天日に焦げて向日葵減びけり
渡邊牢晴
雨月
199910
 
向日葵は黙して已が分守り
久保田一豊
いろり
199910
 
向日葵にふと船室のふるえかな
宮崎斗士
海程
199911
 
向日葵を見てきて電子辞書使ふ
加藤邦枝
海程
199911
 
ひまわりに向日葵の茎寄りかかる
西塚成代
六花
199911
 
向日葵や席を立たない泣き上戸
小枝恵美子
ポケット
199911
 
向日葵を切っても切っても町田康
小枝恵美子
ポケット
199911
 
向日葵や空の青さの地平線
西村梼子
ぐろっけ
199911
 
向日葵やサツクスの音たどたどし
向江醇子
ぐろっけ
199911
 
太陽に叱られて立つ向日葵か
古沼徹
199912
 
私の部屋のぞかないでよ向日葵
岩下恵美子
船団
199912
 
ひまわりや犬大仰に空を見る
岩下恵美子
船団
199912
 
向日葵の首向くほうで待ち合わせ
伊丹啓子
船団
199912
 
爆弾を抱えた少年向日葵は
小枝恵美子
船団
199912
 
ひまわりは黒いまぶたをつむりたい
三宅やよい
船団
199912
 
向日葵や羅馬帝国興亡史
塩見恵介
船団
199912
 
向日葵の黄や人間の罪の彩
安達しげを
船団
199912
 
ひまわりや暇なし金なし男なし
津田このみ
月ひとしずく
199912
 
向日葵の後ろに回り驚かす
津田このみ
月ひとしずく
199912
 
ひまわりやはがす一枚ずつ雲を
北岡草雨
海程
200001
 
向日葵の拘りそして意固地かな
尾上有紀子
わがまま
200002
 
向日葵の種蒔く土に日をそそぎ
鷹羽狩行
200007
 
向日葵の蔭会葬の二人分
岡本高明
200007
 
やはな木を尻目に向日葵の立ちぬ
山仲英子
200008
 
向日葵の大きな影をばさと剪る
柏井幸子
円虹
200008
 
未来ある子に向日葵のやうな夢
吉野のぶ子
八重櫻
200008
 
向日葵や一日出でて二日ゐる
山尾玉藻
火星
200009
 
太陽のやうなひまわり絵日記に
清わかば
俳句通信
200009
 
渇きたるひまわりを先ず解き放つ
林唯夫
海程
200009
 
午後四時の庭を向日葵いこいます
稲用飛燕
船団
200009
 
向日葵が西を向かずに日暮れたり
保坂加津夫
いろり
200009
 
向日葵を打ち打つ杖の男かな
桑田真佐子
200010
 
向日葵のくらしキリスト大学校
神蔵器
風土
200010
 
向日葵に書状結べる女あり
保田英太郎
風土
200010
 
向日葵や貫き通す負け嫌ひ
水原春郎
馬醉木
200010
 
向日葵の見かけによらぬ意気地なし
檜紀代
200011
 
向日葵や足に干からび泥の跳ね
安養寺美人
200011
 
向日葵や昔々の首切り場
吉田多美
京鹿子
200011
 
陽は西に大向日葵の焦げて立つ
中川濱子
ぐろっけ
200011
 
大向日葵なぜきみひとり項垂れて
立岩利夫
海程
200012
 
黒猫が向日葵の影踏む静寂
森央ミモザ
海程
200012
 
鬱の日の向日葵われに想像力
芹沢愛子
海程
200101
 
大向日葵意地悪婆さん逝かれしと
二瓶洋子
六花
200101
 
ピザ回す熱い空間は向日葵
金子皆子
海程
200102

ホテル内にイタリアン

レストラン〈グラトー〉

あれば

向日葵や鎌の殺気を一日研ぐ
柿原足魚
船団
200102
 
地平線はくたくた向日葵は無数
鳥居真里子
船団
200102
 
ひまわりの意地を通してしおれけり
廣嶋美恵子
船団
200102
 
向日葵を長身佛の華とせる
岡井省二
200104
 
カーテンコール向日葵百万のむくろ
井上菜摘子
京鹿子
200107
 
宿題がいつぱい向日葵暮れてをる
森谷彰
銀化
200108
 
向日葵をパアッと咲かせ農家留守
関口ゆき
あを
200108
 
向日葵の林立塩田跡の空
中本柑風
馬酔木
200109
 
大向日葵耳の聞えぬ漢ゐて
田村みどり
京鹿子
200109
 
雲うすれ向日葵枯れてしまひけり
松山律子
六花
200109
 
西日中向日葵みんな俯きぬ
松山律子
六花
200109
 
向日葵に気力ばかりは負けぬなり
大関靖博
200109
 
壊れむと向日葵に黒きざしをり
辻美奈子
200109
 
向日葵に背中見せたくなかりけり
田辺博充
200109
 
向日葵や祖国に誰もゐぬといふ
山崎未可
銀化
200109
 
向日葵の揺らぐは我が身かと思ふ
竹川美佐子
いろり
200109
 
向日葵や村に油屋ありし頃
竹川美佐子
いろり
200109
 
空に月地にはひまわり真っ盛り
熊谷みどり
いろり
200109
 
ひまわりの百花繚乱といふ眺め
熊谷みどり
いろり
200109
 
向日葵が咲きて現世に目を見張る
長谷川登美
ぐろっけ
200109
 
向日葵の万を閲兵徐行して
泉田秋硯
200110
 
向日葵の葉が裏返る海の風
横山ひろし
火星
200110
 
ひまわりや直線裁ちの十五歳
室田洋子
海程
200110
 
向日葵のかたくなに蘂凝しをり
高木良多
春耕
200110
 
向日葵の枯れ悲劇とも喜劇とも
辻美奈子
200110
 
向日葵の百の眼をもつ一本気
佐藤昌子
200110
 
向日葵やゴツホが太陽狂はせし
佐藤昌子
200110
 
向日葵へ立てかけたまま猫車
佐藤昌子
200110
 
向日葵や嬰を残して逝きし人
橋本千代子
いろり
200110
 
向日葵の林立休耕田の空
武政礼子
雨月
200110
 
赴任地に向日葵咲かす夫なり
中村みち子
ぐろっけ
200110
 
向日葵や小人の踊る切り絵館
荒幡美津恵
遠嶺
200111
 
バス停の高き向日葵影つくる
塚本泰子
酸漿
200111
 
向日葵の畑に日のあり陰のあり
宇佐美祐喜子
酸漿
200111
 
向日葵や昔の母の強かりき
落合由季女
雨月
200111
 
顔よりも大き向日葵抱く少女
栗山恵子
雨月
200111
 
向日葵や兄弟育ち言少な
山田由利枝
雨月
200111

 

2019年8月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。