2019年8月16日

向日葵 5   218句

向日葵の大声でたつ枯れて尚   秋元不死男   万座

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
病院の裏の向日葵かなしめり 山尾玉藻 火星 201208  
向日葵や空を仰いで胸を張れ 加納淳子 六花 201208  
ひまはりや何時か止みをり子の喋り 森理和 あを 201209  
黒土のひまわりの花盛んなる 柳田晧一 かさね 201209  
重き首揃うて垂れしひまわり畑 長谷川鮎 ぐろっけ 201209  
雨去りて姫向日葵の首もたげ 五十嵐勉 201209  
向日葵の夢は夜空の観覧車 原友子 201209  
向日葵のいういう身丈伸ばしをり 佐藤健伍 201209  
向日葵のうつむきがちもありにけり 安居正浩 201209  
一斉に大向日葵は首切らる 長谷川鮎 ぐろっけ 201209  
向日葵を驚かしたる金環食 貝森光洋 六花 201209  
青空を支えて向日葵揺るぎなし 貝森光洋 六花 201209  
立ち話ひまはり横を向いてをり 古井公代 ぐろっけ 201210  
ひまはりに肩を抱かれてゐたりけり 雨宮桂子 風土 201210  
向日葵を揺らし嵐電進みけり 長濱順子 201210  
道端に向日葵一花咲きにけり 本郷宗祥 かさね 201210  
向日葵やわははわははと笑ひをり 長島清山 かさね 201210  
向日葵も校庭に立ち整列す 岡本まち子 馬醉木 201210  
向日葵のまあ高々と憔悴す 上谷昌憲 201210  
向日葵や見つめらるれば笑み返す 栗原京子 201210  
少年とひまはり畑を通過中 佐々木紗知 京鹿子 201211  
ひまはりの皆横向ける迷路かな 谷貝美世 末黒野 201211  
向日葵やもう疲れたと下を向く 土井くみ子 201211  
村沈め大向日葵の林立す 清海信子 末黒野 201211  
向日葵や風を凌ぎて甦り 大坪あきら 万象
向日葵ののつぺらほうの顔に雨 上野進 春燈 201211  
向日葵の群がり咲けば予の迷路 早川周三 ぐろっけ 201211  
向日葵や砂にまみれし子を洗ふ 柴田佐知子 201211  
向日葵や踏切とほく鳴りゐたる 根橋宏次 やぶれ傘 201212  
夏休み向日葵の皆道に向く 三浦澄江 ぐろっけ 201212  
向日葵をおまわりさんと言った子よ 古俣万里 ろんど 201212  
ひまはりは種に少女は母親に 林昭太郎 201301  
車窓よりほんに黄なるはひまはり田 村田とくみ ぐろっけ 201301  
向日葵の枯れて吹かれて佗しかり 桂敦子 201301  
向日葵の虫食い穴に指通す 鳳蛮華 201304  
向日葵や後ろを向かず生くるとせむ 田嶋洋子 七線譜 201306  
ひまはりの種の数列神の業 柿本麗子 千の祈り 201307  
ひまはりにヘッドライトの届きけり 大島英昭 やぶれ傘 201309  
向日葵や陳情団の旗手たらむ 田中貞雄 ろんど 201309  
ひまはりの色奪ひつつ月昇る 田代貞枝 201310  
向日葵に触れて力を貰ひけり 辻香秀 201310  
一身上の都合向日葵枯れてをり 常田希望 201310  
孤は明るく群れてさびしく向日葵は 有松洋子 201310  
叩く雨倒るるままの向日葵や 柳田晧一 かさね 201310  
向日葵やまだ濡れてゐる西の空 田村園子 201310  
向日葵の口づけなれば熱からむ 山口ひろよ 201310  
百千の向日葵雲と起ち上る 田村すゝむ 風土 201310  
向日葵の奥の牛舎の昼の闇 甲州千草 201310  
向日葵にくるり背をむけ反抗期 柴田近江 201310  
向日葵の迷路に子らの声ぬける 松本恒子 ぐろっけ 201310  
迷路めくひまはりの丘子らはしやぐ 山中蕃 末黒野 201311  
ひまはりの裏見て畑道終はる 大崎紀夫 やぶれ傘 201311  
向日葵はポルトガル産赤味濃し 上辻蒼人 風土 201311  
向日葵や雲払ひたる八ヶ岳 原和三 末黒野 201311  
見つめられ撮る百万の向日葵に 今井忍 ぐろっけ 201311  
朝雨の上がる向日葵畑かな 有本惠美子 ろんど 201311  
アポロンの向日葵の種かじるかに 村田岳洋 ろんど 201311  
花束にひまはりも入れ壮行会 今井春生 201312  
向日葵の黄には負けられぬと思ふ 後藤比奈夫 ホトトギス 201312  
向日葵の茎まだ残り秋深し 後藤克彦 かさね 201312  
ひまわりの火影にわたくしの夕餉 一門彰子 船団 201401  
向日葵の続く斉唱白い雲 本田和子 201401  
向日葵や一筆書きの笑い顔 津田このみ 船団 201401  
向日葵に元気貰ひし人のこと 稲畑汀子 ホトトギス 201407  
向日葵の蕾の中や小虫住む 山荘慶子 あを 201408  
向日葵の千の狂気にたちくらむ 水野恒彦 201408  
向日葵や青年神を畏れざる 綱徳女 春燈 201408  
ひまはりも正午の空もうごかざる 大崎紀夫 やぶれ傘 201408  
向日葵の最初の花を接写せり 久米なるを 201409  
ひまはり畑太陽すつぽり入りけり 宮内とし子 201409  
ひまはりや晴れたる空へ背の高き 木戸宏子 201409  
ひまはりは絶えず地球を廻しゐる 鴨下昭 201409  
海光に万の向日葵応へたる 碇天牛 雨月 201409  
夜の壺の向日葵眠る事知らず 鈴木照子 201409  
真昼間のひまはり焦げてしまひさう 千田百里 201409  
ひまはりや顔半分の陰翳が欲し 熊谷ふみを ろんど 201409  
向日葵の気色ばんだる日向かな 鈴木良戈 201409  
向日葵の群立ち何を謳はんや 岩月優美子 201410  
向日葵のハガキ絵送り夏見舞 国包澄子 201410  
ひまはり畑声の渦巻く迷路かな 吉田克美 ろんど 201410  
ひまはりが追ひかけてくる市民権 鴨下昭 201410  
大向日葵そこまで来てゐる死のかたち 直江裕子 京鹿子 201410  
茎太く向日葵のみな傾ぎをり 笹村政子 六花 201410  
盛り訪ふ向日葵に陽は満ちてをり 中井弘一 201410  
海風を背に向日葵の芯焦げぬ 平由はつみ 馬醉木 201410  
向日葵や帽子嫌ひの少年期 萩庭一幹 馬醉木 201410  
向日葵や河川の護岸工事音 渡邊孝彦 やぶれ傘 201410  
向日葵や恩師囲みて留処なく 今野明子 末黒野 201410  
ひまはりや仏の慈顔傾ぐごと 島田万紀子 馬醉木 201410  
ひまはりの揺れて声わく保育園 高橋明 末黒野 201411  
向日葵の迷路真直な瞳に出会ふ 園部早智子 ろんど 201411  
同族村落向日葵の種黒々と 石川笙児 201411  
向日葵や昔の恋は振りむかず 礒貝尚孝 201411  
向日葵の空にソーラーパネルかな 駒形祐右子 万象 201411  
向日葵の影ねぶたげの朝かな 鎌田光恵 201411  
無為の日のひまはり何と大きこと 高野春子 京鹿子 201411  
ひまはりの迷路や子等の長き日々 岡本尚子 風土 201411  
向日葵の背に素手の村飢えてなし 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
向日葵や象のはな子は二時上がり 後藤眞由美 春燈 201412  
母と娘の拘り向日葵ソフトかな 園部早智子 ろんど 201412  
風葬の旗向日葵の軸に焦げ 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
向日葵のうしろ秋風立ちにけり 生田恵美子 風土 201412  
ひまはりやすこし遅れて廼るくせ 澤近栄子 京鹿子 201501  
今帰りだったら向日葵剪ったげる 中谷三干子 船団 201502  
向日葵の黄がこれでもかこれでもか 後藤比奈夫 ホトトギス 201502  
鳴呼未来永劫向日葵は黄色 中村あいこ 船団 201505  
父呼ぶ声向日葵畑のいづくより 河原昭子 万象 201508  
向日葵畑アルルと同じ風吹けり 河原昭子 万象 201508  
ひまはりのバックの空をぬりたくる 八木健 八木健俳句集 201509  
向日葵や大輪みんな日に背き 上原重一 201509  
茅舎忌の向日葵に雨降りにけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201509  
向日葵の正面に出る径がない 大崎紀夫 やぶれ傘 201509  
向日葵の畑をとほり海辺まで 根橋宏次 やぶれ傘 201509  
向日葵や目抜き通りは一車線 丑久保勲 やぶれ傘 201509  
向日葵の迷路に揺れてゐたりけり 時田義勝 やぶれ傘 201509  
向日葵の見下す港賑はへり 中村高也 末黒野 201509  
向日葵の裏ばかり見て轆轤蹴る 内海良太 万象 201509  
向日葵の夜は孤独なり海へ向き 松田多朗 馬醉木 201510  
向日葵の向きそれぞれの夕ベかな 大坪景章 万象 201510  
ひまはりに雨脚強く走りけり 大坪あきら 万象 201510  
教卓にひまはり一本時間表 古川夏子 201510  
向日葵の空を鳶の滑るかに 秋山信行 やぶれ傘 201510  
ひまはりの花に山かげ移りけり 天野美登里 やぶれ傘 201510  
向日葵やバス停毎に競ひをり 舘泰生 風土 201510  
うつむいてゐて向日葵でなくなりぬ 安居正浩 201510  
ひまはりの花びら振るひ飛ぶつもり 原田達夫 201510  
向日葵のゴッホの彩に仕上がれり 密門令子 雨月 201510  
日を奪ひ合ふ向日葵の百万余 密門令子 雨月 201510  
向日葵の黄の洪水に溺れたり 密門令子 雨月 201510  
ひまはりのかがやき分校址とあり 片山喜久子 雨月 201510  
向日葵に笑顔ゆづりて旅立てり 卜部黎子 春燈 201510 悼・宮崎裕子様
向日葵や蒼空と雲鬩ぎ合ふ 卯木堯子 春燈 201510  
向日葵の笑顔天にて咲きにけり 後藤眞由美 春燈 201510 悼・裕子様
太陽をわがものとして大向日葵 松本秀子 201510  
二十本向日葵好きな子への供華 林陽子 万象 201511  
向日葵や生きて八十何遺す 田中臥石 末黒野 201511  
向日葵の皆我に向くおかしさよ 菅野日出子 末黒野 201511  
向日葵やビルの谷間の保育園 今村千年 末黒野 201511  
向日葵のたうたう下を向きにけり きくちきみえ やぶれ傘 201511  
向日葵の所為シャープペンすぐ折るる 田村園子 201511  
大輪の向日葵眩し病み上り 荻悠子 201511  
一番咲きの大向日葵の崩れたり 久保晴子 雨月 201511  
向日葵に日輪の日々あたらしく 石谷淳子 雨月 201511  
向日葵の花より雨の上がりたる 今橋眞理子 ホトトギス 201512  
ひまはりの実になるを待つ敗戦日 久世孝雄 やぶれ傘 201512  
バス停にひまはり二輪頭垂れ 松村光典 やぶれ傘 201512  
向日葵の顔黒々と俯きぬ 森山暁湖 万象 201512  
陽へ向きし向日葵の裏見て暮らす 吉村紀代子 京鹿子 201601  
大輪の向日葵は我が誕生花 田部井幸枝 201601  
向日葵の枯れて鋭く月に立つ 手島南天 万象 201602  
ひまはりのたかだか咲ける憎さかな 久保田万太郎 春燈 201605 『冬三日月』
向日葵の花束を抱き来られしを 稲畑汀子 ホトトギス 201606  
ひまはりや私がきれいだつた頃 あさなが捷 201607  
淡き向日葵手前に猛る鶏冠の図 田部井幸枝 201608  
向日葵や鉄路の歪む昼下り 大森道生 春燈 201609  
神の意に添ふや向日葵倭小化 楠原幹子 201609  
ひまはりの見上げる先の曇り空 出口誠 六花 201609  
ひまはりを包んでゐたる笑ひ声 田坂能雄 201610  
ひまはりの迷路に沈み母を呼ぶ 立花一枝 201610  
花器に挿すひまはり五本妻の座に 杉本薬王子 風土 201610  
種を採るひまはりに札つけにけり 中江月鈴子 201610  
向日葵の俯き咲きに並びけり 風間史子 201610  
向日葵の一茎一花こそ愛す 荒木甫 201610  
向日葵の迷路出て顔円くなる 岡田貞峰 馬酔木 201611  
沛然と雨ひまはりは天仰ぎ 大上充子 馬酔木 201611  
向日葵は昔いつぽんづつだつた 直江裕子 京鹿子 201611  
一輪咲きて気高きひまはりの黄 田部井幸枝 201611  
ひまはりを見てゐていつか雲を見て 大崎紀夫 やぶれ傘 201611  
ひまはりの腰の辺りで開きさう きくちきみえ やぶれ傘 201611  
向上心ありすぎ向日葵塀を越す 木戸渥子 京鹿子 201612  
向日葵の花道進みゆく帽子 安藤久美子 やぶれ傘 201612  
向日葵の堪えて健やか豪雨去る 山荘慶子 あを 201610  
ひまはりに後姿のありにけり 角野良生 201702  
向日葵は余所見が苦手まるで犀 寺田伸一 船団 201702 向日葵 →6

 

2019年8月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。