柊の花       196句

柊の花にかぶせて茶巾干す   阿部みどり女

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
何待つや花ひひらぎの香に染みて 矢三かつよ 馬醉木 199902  
酩酊の夜や花柊の香を記憶 中原道夫 銀化 199902  
遠い国のキッチンおもう柊の花 若森京子 船団 199907  
潮の香と花柊の香と分かつ 稲畑汀子 ホトトギス 199911  
湯の町や花柊に鱒の水 山田六甲 六花 199911  
柊の花のこぼるる寺苑かな 木村仁美 馬醉木 200002  
頭の上を花柊の風過ぐる 佐藤麻緒 火星 200002  
暮れきつて花柊の香の残る 高野清風 俳句通信 200002  
柊の花の六波羅蜜寺かな 石脇みはる 200003  
柊の花味噌蔵の影せまる 玉川悠 遠嶺 200003  
花柊落柿舎制札掲げあり 柴田久子 風土 200003  
花柊こぼれそうになる家族 本田ひとみ 海程 200012  
昼の灯をともす表具屋花柊 松宮幹彦 俳句通信 200101  
花柊日差し短かき路地の奥 光枝晴子 200103  
鬼瓦庭に据りぬ花柊 鳴海清美 六花 200104  
花柊密語に刺のまじりたる 品川鈴子 船出 200104  
柊や小滝のまへに花白し 阿部ひろし 酸漿 200112  
日照雨過ぎ花柊の匂ひ濃し 佳藤木まさ女 春耕 200112  
花柊盛りの白をこぼしけり 春田淳子 雲の峰 200201  
柊の花こほれ初む門跡寺 中御門あや 雲の峰 200201  
寺の石柊花を零しつぐ 岡田房子 酸漿 200202  
男傘花ひひらぎを散らしたる 伊藤多恵子 火星 200202  
密ごと花ひひらぎのちれる如 亀丸公俊 銀化 200202  
格子戸に控へ目な楽花柊 野口香葉 遠嶺 200202  
柊の花の寡黙の日が匂ふ 山田弘子 円虹 200202  
柊の花をこぼしてなにか発つ 大東由美子 火星 200203  
嘆き濃きロダンの像や花ひひらぎ 西山紀代子 200206  
ひひらぎの木に立つ聖母百合の花 川合広保 雲の峰 200208  
花柊に雨後の日射しの届きけり 鈴木ゆき子 風土 200302  
植木屋の揺すつてゐたる花柊 伊藤多恵子 火星 200302  
神よりの言の葉秘めし花柊 岩崎真理子 遠嶺 200303  
土地神の闇柊の花の闇 井上信子 200303  
花柊かなこまやかにちらしけり 宮川みね子 風土 200303  
花ひひらぎ片乳房よと友笑ふ 田中倫代 ぐろっけ 200303  
鍵穴を探る暗がり柊匂ふ 谷上佳那 百鳥 200304  
夕弥撒や花柊のこぼれつぎ 宇留賀咲恵 200304  
庭師来て柊の花匂ひけり 向後良子 八千草 200305  
柊の花零れたる香に逢へり 荒井正隆 200401  
柊のこぼれて匂ふ夜の路地 大木千鶴子 雲の峰 200401  
花柊親と異なる間尺もち 品川鈴子 ぐろっけ 200401  
こぼれたる花柊に足を止む 柴田靖子 200402  
柊の花光陰の翁句碑 大曽根育代 遠嶺 200403  
匂ふこと一途柊咲きにける 安達風越 雨月 200403  
住む人は知らず花柊の門 ホボーム希子 200404  
花つけぬ柊のありいくさの日 山荘慶子 あを 200404  
花柊俳祖の遺墨巻き広げ 細川知子 ぐろっけ 200411  
柊の花ながむるに肩すぼめ 中村房枝 六花 200412  
柊の花の匂へる大書院 辻井桂子 雲の峰 200501  
花柊空也の息に零れけり 山尾玉藻 火星 200501  
祝儀の座花柊の香りくる 高橋照子 雨月 200502  
花柊に西洋柊実の赤し 松崎鉄之介 200502  
蒔絵めき柊の花地に散りし 橋本之宏 風土 200502  
ひひらぎの花咲きあふれ初句集 土川照惠 栴檀 200502  
柊の花散らしたる夜雨かな 立花かほる 六花 200503  
古稀はただ数だけのこと花柊 原田達夫 虫合せ 200506  
花柊散りそめてより匂ひけり 松崎鉄之介 200601  
雨兆す雲の早さよ花柊 原田しずえ 万象 200601  
柊の花に近づき来たる鼻 山田六甲 六花 200601  
柊の花のこぼれし星座かな 岩月優美子 200602  
柊に花びつしりと坂くだる 中上照代 火星 200602  
花柊眼下の漁村十戸ほど 岡崎真子 百鳥 200603  
柊の花陰にゐる天邪鬼 高橋将夫 200603  
銀に柊の花日を弾き 稲畑廣太郎 ホトトギス 200611  
花柊仰ぐに残る朝の月 松崎鉄之介 200701  
柊の花の香しるき裏鬼門 伊藤百江 春燈 200702  
立話肩にこぼるる花柊 片岡祥子 200702  
花柊我に過ぎたる友のゐて 山本浪子 風土 200702  
花柊薪割る音にこぼれけり 蘭定かず子 火星 200703  
唐破風の門に匂へり花柊 倉永弘子 200704  
柊の匂ふ実家や尾を振る犬 苑実耶 200705  
柊の数へやうなき花の数 横山迪子 六花 200706  
柊の花の香纏ふ句座となり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711  
柊の花ぽろぽろと香を拡げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200711  
柊の花の白さをふり仰ぐ 阿部ひろし 酸漿 200712  
柊の花の匂へる水辺かな 山田六甲 六花 200712  
花柊仰ぎて撮るに空青し 松崎鉄之介 200801  
山頭火の句碑に匂へり花柊 新倉舒子 200801  
柊の花匂ひくる青不動 竹内悦子 200802  
母泣きしところ柊花匂ふ 神蔵器 風土 200802  
雨夜の路地花柊の香の降れり 松崎鉄之介 200802  
柊の花や橋の名残る町 田嶋洋子 春燈 200803  
花柊母のことばのこぼれをり 高尾幸子 遠嶺 200803  
声出すとこぼれさうなり花柊 佐々木千代 200803  
一本の花柊の曲り角 今橋眞理子 ホトトギス 200804  
柊の花の香土へ戻りゆく 今橋眞理子 ホトトギス 200804  
柊の花の香こころ鎮めけり 森佳子 遠嶺 200804  
人声に遅れ柊花こぼす 岩垣子鹿 ホトトギス 200805  
柊の花の香ここを曲るまで 稲畑廣太郎 ホトトギス 200811  
触るる手に柊の花零れけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 200901  
柊の花白粥に粉ぐすり 篠田純子 あを 200901  
花柊脳の隙間に咲いてゐる 篠田純子 あを 200901  
柊の花釘箱にこぼれけり 本多俊子 200902  
柊の花を零してみくじ結ふ 和田政子 200902  
話したき昂りを待つ花柊 伊藤無迅 炎環 200902  
湧水のゆれ飽きぬなり花柊 荒井和昭 200902  
花柊密語に刺のまじりける 品川鈴子 ぐろっけ 200902  
柊の花は光にまばたかず 北畠明子 ぐろっけ 200902  
散り敷ける花柊に風の跡 笹村政子 六花 200902  
柊やジロリと見れば花こぼす 泉田秋硯 200903  
頑なに一子相伝花柊 門伝史会 風土 200903  
ひひらぎの花一山に催事あり 遠藤和彦 遠嶺 200904  
柊の花にも触れて朝の試歩 橋本リエ 春燈 201001  
柊の花こぼれをり喪のはがき 鈴木セツ 201002  
柊の花の香のあり日暮どき 青木政江 酸漿 201002  
慈悲地蔵花柊の香に在し 岸本久栄 雨月 201003  
柊の香に知る花の盛りどき 神谷さうび 末黒野 201003  
柊の花散り初むや喪の知らせ 滋野暁 末黒野 201003  
柊の花のやうなる老い願ふ 池田加代子 風土 201003  
柊の花匂はする老が襟 小林碧郎 馬醉木 201004  
雨ときに花柊を強く打ち 渡邉孝彦 やぶれ傘 201004  
忘れゐし香よ柊の花に佇つ 嶋田摩耶子 ホトトギス 201006  
柊の花の零れてかをりなほ 有賀昌子 やぶれ傘 201006  
大事なときに花柊のよい匂い 池田澄子 201007  
花柊夜風にこぼれ母を恋ふ 並河富有野 京鹿子 201101  
柊の花の香ちよさん逝かれけり 楠原幹子 201102  
柊の花こぼし去る布教人 小野口正江 末黒野 201102  
柊の花の香りや星の夜 鈴木英男 末黒野 201102  
柊の花の香のあり坂の道 鎌田紀三男 酸漿 201102  
柊のこぼるる花やピアニシモ 片岡久美子 201103  
キャンパスに花柊の低き垣 宮田香 201103  
夕暮のふいの不安や花柊 五十嵐章子 201103  
柊の花匂ひくる夜明けかな 谷村幸子 201103  
花柊の至極といへる風の筋 本城布沙女 雨月 201103  
柊の花香や咲きし日を知らず 大橋伊佐子 末黒野 201104  
古稀むかふ花柊の白き香に 佐藤美紀 ろんど 201104  
柊の花の終りは知らぬまま 稲畑汀子 ホトトギス 201111  
柊の葉に引つかけて花零す 稲畑汀子 ホトトギス 201111  
花柊聞香の夜となりにけり 鳥居おさむ ろんど 201111  
児ら過ぎし後に香れり花柊 小西和子 201201  
庭隅に柊の花見つけたり 本郷宗祥 かさね 201201  
母の涙知る柊の花咲けり 神蔵器 風土 201202  
棘の無き古木柊花まばら 先山実子 ぐろっけ 201202  
家と共に老樹となりて花柊 森幸 雨月 201202  
花柊見舞ふをひかへ祈りけり 吉田陽代 201203  
柊の花や孤独を飼ひ馴らし 座古稔子 201203  
柊の花軽やかに咲きにけり 赤羽陽子 春燈 201203  
柊の花の香に棘やはらぎぬ 久永つう 瀬戸の海 201203  
花柊匂ふ闇あり地震のあと 千手和子 馬醉木 201302  
柊の花のこぼるる月あかり 藤井寿江子 馬醉木 201302  
柊の花と手紙と自転車と 竹内悦子 201302  
散り敷きてちさく知らせり花柊 田中涼平 201302  
柊咲く児の呟きは詩となりぬ 細川洋子 201302  
ひとしれず柊咲ける七回忌 平居澪子 六花 201302  
星一つ花柊に流れけり 川口崇子 万象 201303  
波郷忌の花柊のほのかなり 熊切光子 末黒野 201303  
花柊森の霊気を灯しをり 石川寿夫 ろんど 201303  
一章も知らぬ聖書や花柊 田中貞雄 ろんど 201311  
万太郎の句碑に似合ひて花柊 瀧春一 花石榴 201312  
花柊祝辞の終の褒め言葉 鈴木良戈 201401  
柊の花や災ひの報つづく 池森昭子 馬醉木 201401  
桂郎の「剃刀日記」柊咲く 神蔵器 風土 201401  
ものの弾みに柊の花香る 風間史子 201402  
少年の犬歯眩しき花柊 日下部亞こ ろんど 201402  
柊咲き永久の祈りのマリア像 大橋晄 雨月 201403  
思惟きらきら花柊のこぼれれ落つ 水野恒彦 201403  
花柊こぼれて背戸を通せんぼ 仲由美 ろんど 201403  
柊の花の匂ひのかくれんぼ 木村稔 末黒野 201404  
花柊小雨の道を素手で行く 岡山敦子 京鹿子 201404  
夜目に白き花柊の香に佇ちぬ 大橋伊佐子 末黒野 201404  
僧形や花柊の闇へ消え 山尾玉藻 火星 201501  
髪切つて柊の花よく匂ふ 柴田佐知子 201501  
里宮のにほひぶくろの花柊 豊田都峰 京鹿子 201501  
柊の花抜道をたがへけり 生方義紹 春燈 201502  
花柊歳月人を待たざるよ 北川孝子 京鹿子 201502  
柊の花咲く青柳寺を訪ね 井口ふみ緒 風土 201502  
柊の花咲く夜の封書かな 竹内悦子 201502  
冷淡な気持もあり花柊 佐藤正人 京鹿子 201503  
柊の咲く生垣の刈り込まれ 菊池洋子 やぶれ傘 201504  
ゆるゆるの形見の指輪花柊 山田正子 201505  
花柊零るるときも慎ましく 園部早智子 ろんど 201505  
柊の花指させる茶室かな 山田六甲 六花 201512  
花柊鬼門は風の哭くところ 池永加代 京鹿子 201601  
校門をくぐれ無いから花柊 篠田純子 あを 201601  
花柊この世に生きて手を洗ふ 塩貝朱千 京鹿子 201601  
月下かな花柊のこぼれをり 寺田すず江 201602  
艮(うしとら)の柊の花香をみたす 三橋玲子 末黒野 201602  
花柊この世に生きて手を洗ふ 塩貝朱千 京鹿子 201602  
柊の花二番手の気楽さよ 仲里奈央 201602  
一枝の花柊を見てしめり 赤松有馬守破天龍正義 六花 201603  
花柊母の忌日の過ぎにけり 笹村政子 六花 201603  
花柊こぼれて苔の隙間かな 升田ヤス子 六花 201603  
花柊刺ある君の美しさ 江島照美 201603  
花柊星の匂と子の言へり 島田尚子 馬醉木 201603  
花柊棘まるやかになりにけり 永田万年青 六花 201603  
慎みて花柊を見てをりぬ 赤松有馬守破天龍正義 六花 201603  
柊の花の垣根に近づけリ 永田万年青 六花 201603  
柊の葉裏に花の犇めける 永田万年青 六花 201603  
柊の花芳せて鳥居口 伊藤照枝 201702  
柊咲く路地を足早異邦人 中澤弘 春燈 201702  
柊の咲く裏門に待ち合はす 市村明代 馬醉木 201703  
妻ねむる夜も柊の花にほふ 山田春生 万象 201703  
柊の花ほどの戀もありしかな 近藤紀子 201704  
柊の花香しき夕間暮 菅野日出子 末黒野 201705  
柊の花の所在は問はずとも 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
ふっつりと路地のとぎれて柊咲く 笹倉さえみ 雨月 201802  
柊の匂ふ門さき竹箒 秋山蔦 春燈 201802  
手術待つ柊の香に聡く居て 玉置かよ子 雨月 201803  
止みさうな雨柊の花匂ふ 大川ゆかり 201803  
座に着くや柊の香に迎えられ 大橋晄 雨月 201804  
柊の花と気づきてたもとほる 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
片意地を張りとほす身や花柊 コ田千鶴子 馬醉木 201901  
花柊ほろほろ咲けば中也の詩 塩貝朱千 京鹿子 201901  
花柊ギャルソン運ぶ大き盆 赤座典子 あを 201901  
冥界を赦され浮世花柊 和田照海 京鹿子 201902  
花隠る柊の葉の棘張ると 密門令子 雨月 201903  
柊の花の雰るるとき匂ふ 片山喜久子 雨月 201903  
石疊柊の咲く傳茶房 田中藤穂 あを 201903  
旧ぶほど狛犬やさし花柊 森田明成 201906  
柊の花天国に近く咲く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911  

 

2019年11月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。