彼岸入      47句

彼岸入り   入り彼岸

作品
作者
掲載誌
掲載年月
在りし日の写真あれこれ彼岸入り 桑垣信子 いろり 200107
切れ目なく降る雨秋の彼岸入 門伝史会 風土 200204
墓守は誰に継がせむ彼岸入 柴田正子 築港 200206
彼岸入り墓石に注ぐ般若湯 池部久子 酸漿 200207
秋彼岸の入や菩提の種蒔かな 古田考鵬 雨月 200212
香煙に墓域霞めり彼岸入 阿部悦子 酸漿 200306
彼の國に戦はじまる彼岸入り 品川鈴子 ぐろっけ 200404
彼岸入墓前の息子ぎこちなく 森理和 あを 200405
右胸にはしる痛みや彼岸入 赤座典子 あを 200405
手を舐めて終る牡丹餅彼岸入 吉沢かねよ 帆船 200505
彼岸入り改葬されて父母遠し 松下セツ子 200506
とりどりの果物届く彼岸入 西出俊子 酸漿 200506
歯の根つこ元に戻らぬ彼岸入 富沢敏子 200606
砂ふめば水にじみきて彼岸入 本多俊子 200606
はらからと集ひて読経彼岸入り 上原朝子 200607
彼岸の入寒しひととき雪舞ひて 大橋敦子 雨月 200705
大納言小豆の艶と彼岸入 中山純子 万象 200706
先立ちし妻と長男彼岸入り 林日圓 京鹿子 200706
里人も称へる彼岸入の富士 大久保白村 ホトトギス 200708
押入れに亡き妻のゐる彼岸入り 竹貫示虹 京鹿子 200803
無住寺に人影のあり彼岸入 東芳子 酸漿 200906
般若経覚え切れずに彼岸入り 山野惣一郎 遠嶺 200907
秋彼岸入谷に残る鰹節屋 赤座典子 あを 200911
彼岸入り俄作りの稲荷寿司 小野口正江 末黒野 201006
古代米固握りして彼岸入 五十嵐紀子 201205
田面のまだでこぼこや彼岸入 辻直美 201205
ふるさとの空へ合掌彼岸入り 田中臥石 末黒野 201206
海の鳥川へ来て鳴く彼岸入 中田みなみ 201304
彼岸入スカイツリーといふ燭器 山本無蓋 201306
彼岸入りスカイツリーといふ燭器 山本無蓋 201306
なほ続く朝顔日記彼岸入 桂敦子 201312
庭の木に同じ鳥くる彼岸入 栗山よし子 馬醉木 201405
母の忌は彼岸の入りよ孫二十歳 菅野蒔子 末黒野 201406
指を吸ふ赤子をあやす彼岸入 福島せいぎ 万象 201506
作務僧の小走りにゆく彼岸入り 菊池洋子 やぶれ傘 201508
水たまりいくつも出来て彼岸入 根橋宏次 やぶれ傘 201605
頻りなる鳥語の墓前彼岸入り 荒井貞子 末黒野 201606
手作りの大きぼた餅彼岸入り 高橋正江 末黒野 201606
間伐の朱き標や彼岸入り 広渡敬雄 201706
弾みたる句会の名乗り彼岸入り 岩上行雄 末黒野 201806
草野球ボール追ひつつ彼岸入 秋川泉 あを 201905
友の声聞こえて来そう彼岸入 小沢えみ子 201907
彼岸入り古里離れ五十年 安齋正蔵 やぶれ傘 202006
六人のはらからは逝き彼岸入 菅野日出子 末黒野 202107
彼岸入り農夫一人が畑に立つ 黒澤次郎 やぶれ傘 202108
手作りの箸の工房彼岸入 辻泰子 春燈 202206

 

2023年3月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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