彼 岸 4    100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
一日の雨にやすらふ彼岸過 片山由美子 201003  
長女のみ使へる言葉彼岸寺 丸山佳子 京鹿子 201004  
何見ても喰みても彼岸おかげさま 丸山佳子 京鹿子 201004  
にぎやかに妣と姉来よ彼岸道 小石珠子 春燈 201005  
塀の内彼岸の塔婆歩みゆく 神蔵器 風土 201005  
彼岸日の吾に向きあふ此岸かな 鈴木セツ 201005  
下駄箱に母の爪皮入り彼岸 田中藤穂 あを 201005  
ひとところ鴉の騒ぐ彼岸寒 笠井敦子 201006  
男手になる彼岸餅不恰好 山本無蓋 201006  
大彼岸供米の袋五・六段 金澤明子 201006  
大黒の背丈縮まる彼岸餅 山本無蓋 201006  
兄と酌む昼酒二合彼岸かな 山本無蓋 201006  
手囲ひで育つ香の火彼岸寺 中村洋子 風土 201006  
母を知る人に声かけ彼岸寺 柴野静 201006  
死に対す構へや如何に彼岸の灯 四條進 201006  
彼岸明け良きこと語る墓前かな 長浜徳三 春燈 201006  
彼岸入り俄作りの稲荷寿司 小野口正江 末黒野 201006  
彼岸前夫の塔婆を早々と 小野口正江 末黒野 201006  
彼岸寺友の墓へとまはりけり 萩原すみ 春燈 201006  
彼岸会や着信音はジャズの曲 原田達夫 201006  
彼岸会や考の作りし五輪塔 小野口正江 末黒野 201006  
彼岸なるふるさと恋し父母恋し 山口キミコ 201006  
牡丹餅のとどく彼岸や田舎ぶり 関まさを 酸漿 201006  
生老病死彼岸の法話聴くにつけ 本多正子 雨月 201006  
日本の彼岸を攻めし大黄沙 泉田秋硯 201006  
読経の間に遠山曇る彼岸かな 大橋晄 雨月 201006  
われと子の共同作業彼岸餅 山本無蓋 201006  
嘘多きこの世の彼岸団子かな 鴨下昭 201006  
打ち揃ひ彼岸詣の帰郷かな 和田崎増美 雨月 201007  
物言はぬ子の髪を梳く彼岸冷 鈴木一三 末黒野 201007

娘逝く

四十六歳

彼岸餅土の匂ひの顔揃ふ 田中幹也 万象 201007  
彼岸墓拝む大きな山に向き 大西八洲雄 万象 201007  
彼岸会の開け放たれし阿弥陀堂 廣瀬雅男 やぶれ傘 201007  
入り彼岸妣の齢を指折りぬ 西川みほ 末黒野 201007  
お彼岸に空也最中を母と食ふ 渡邉孝彦 やぶれ傘 201008  
彼岸会や僧高齢の台座椅子 中川すみ子 201012  
彼岸の燭すぐに逢ひたき人がゐて 竹貫示虹 京鹿子 201103  
彼岸会や母の形見の紬着る 大橋伊佐子 末黒野 201104  
春彼岸亡き子と一と日遊ぶかな 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105  
墓石の倒れしままの彼岸かな 鈴木阿久 201105  
彼岸寒息かけて拭く床柱 笹村政子 初鼓 201105  
足弱に彼岸の墓参娘に頼み 近藤豊子 雨月 201106  
彼岸会や夫の塔婆のお焚上げ 小野口正江 末黒野 201106  
彼岸七曜地震情報におろおろと 千田百里 201106  
彼岸会や静におはす六地蔵 池田いつ子 酸漿 201106  
彼岸会や黄泉へも津波行きましたか 森下康子 201106  
彼岸会の雨に濡れたる供花 小泉和代 酸漿 201106  
彼岸より十九夜念仏母のこゑ 木内博一 春燈 201106  
胸に秘す物が一つも入彼岸 丸山佳子 京鹿子 201106  
告ぐること余りに多き彼岸かな 大橋晄 雨月 201106  
降りながらゆつくり日暮れ彼岸餅 風間史子 201106  
映像を見ての黙祷入彼岸 小野口正江 末黒野 201106  
携帯の告ぐる余震や彼岸寒 小川玉泉 末黒野 201107  
節電の札其処此処に彼岸寺 城詰操 万象 201107  
思ひ出すから皆海へ向く彼岸明け 鴨下昭 201107  
彼岸会や元興神がごぜを友としたりけり 瀬川公馨 201107  
彼岸会や巨大地震の爪のあと 北村香朗 京鹿子 201107  
縁なき人と会釈も彼岸寺 近藤南麓 万象 201107  
みちのくの姉逝き彼岸籠り居る 田中臥石 末黒野 201107  
スカイツリー最頂点に入彼岸 村高卯 201107  
兄の書を掛軸として春彼岸 林哲夫 ぐろっけ 201108  
入彼岸渦なし落つる堰の水 野畑小百合 201108  
いつか死ぬ彼岸の姉をなつかしみ 鎌倉喜久恵 あを 201111  
道なりにお行きなさいと彼岸寺 鎌倉喜久恵 あを 201111  
赤のまま彼岸の供華に加へけり 松橋利雄 光陰 201203  
彼岸すぎ畢王の句のありやなし 竹貫示虹 京鹿子 201203  
帳面 ちょうづら を合はせて仕舞ふ彼岸寺 だいじみどり 201205  
古代米固握りして彼岸入 五十嵐紀子 201205  
次の世も付き合ふ人か彼岸晴 遠藤実 あを 201205  
父母と会ふまぶたの中の彼岸かな 遠藤実 あを 201205  
彼岸会の読経の声音艶めきて 小池清司 かさね 201205  
日没の個所移りける彼岸かな 難波篤直 201205  
合羽坂百閒旧居に彼岸鵙 小林清之介 風土 201205  
田面のまだでこぼこや彼岸入 辻直美 201205  
装ひも心も軽く入彼岸 林美智 ぐろっけ 201206  
草の根に雨ゆきわたる入彼岸 師岡洋子 ぐろっけ 201206  
ふるさとの空へ合掌彼岸入り 田中臥石 末黒野 201206  
居酒屋は彼岸の善男善女かな 大坪景章 万象 201206  
彼岸潮音なく礁見えかくれ 小山繁子 春燈 201206  
父母の写眞仰ぎて彼岸かな 山荘慶子 あを 201206  
手作りの牡丹餅大小彼岸かな 宮田香 201206  
亡き祖母の支へはいまも入り彼岸 伊吹之博 京鹿子 201206  
かんぱちを妻がさばけり春彼岸 福島せいぎ 万象 201206  
彼岸寺一番乗りをこころざす 田中貞雄 万華鏡 201206  
彼岸会や朝の日差しのやはらかに 石脇みはる 201206  
彼岸会の拳のごときがんもどき 師岡洋子 ぐろっけ 201206  
独り言多くなりたる入彼岸 代田青鳥 風土 201206  
洞窟に千古の息吹彼岸潮 片岡久美子 201206  
雨の声風の声ある入彼岸 河村啓花 ろんど 201206  
星の数魂の数彼岸潮 雨村敏子 201207  
彼岸寺赤き躑躅の多過ぎし 大西八洲雄 万象 201207  
彼岸寒骨組み粗き市たたむ 工藤ミネ子 風土 201207  
お彼岸や乗換へ多し夫の墓 副島いみ子 ホトトギス 201208  
にぎやかな雀に目覚め彼岸明け 上林富子 やぶれ傘 201209  
さきほどの鹿の来てゐる彼岸寺 西畑敦子 火星 201212  
太柱にしばらく凭りし彼岸寺 野上杳 201304  
海の鳥川へ来て鳴く彼岸入 中田みなみ 201304  
セーターを腰にまきつけ彼岸過 佐藤喜仙 かさね 201305  
羽音たて烏往き交ふ彼岸かな 斉藤裕子 あを 201305  
臍の緒の箱からからと春彼岸 山田正子 201305 彼岸 →5

 

2020年3月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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