日脚伸ぶ 9     77句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
日脚伸ぶ美豆良の長き大師像 延川笙子 六花 202005
散瞳の目の家路なり日脚伸ぶ 升田ヤス子 六花 202005
日脚伸ぶミシンの音の確かさよ 住田千代子 六花 202005
潭身の墨にくつろげ日脚伸ぶ 阿部さちよ 202005
くさぐさの鼓動たしかや日脚伸ぶ 寺田すず江 202005
旅立はバナナとチーズ日脚伸ぶ 中島陽華 202005
何となく気持ち明るし日脚伸ぶ 松村光典 やぶれ傘 202005
イースト菌の匂ふ店先日脚伸ぶ 丑久保勲 やぶれ傘 202005
九九言ひて下校の子らや日脚伸ぶ 大川暉美 末黒野 202005
少年のきれいな歯ぐき日脚伸ぶ 戸栗末廣 202006
亡猫がソファの隅に日脚伸ぶ 小笠原妙子 202006
膝痛の破行の影や日脚伸ぶ 田中臥石 末黒野 202006
流木も石も売られて日脚伸ぶ 高倉和子 202006
日脚伸ぶ猫長ながと四肢のばす 植木やす子 202006
日脚伸ぶ明き厨の古時計 石田朝子 末黒野 202008
添ひくるるナースのかひな日脚伸ぶ 大西乃子 202010
日脚伸ぶ艇庫に白き舟を吊り 田中とし江 202010
点滴の処置室の窓日脚伸ぶ 吉田悦子 202010
富士白く連山黒く日脚伸ぶ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
日脚伸ぶ方へ方へと旅三日 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
ベンチでもあっちとこっち日脚伸ぶ 須賀敏子 あを 202102
散歩道少し延ばすや日脚伸ぶ 横山さくら 春燈 202103
はじめての料理の試作日脚伸ぶ 谷口摩耶 202103
曲がつてもなほ三丁目日脚伸ぶ 大島英昭 やぶれ傘 202103
日脚伸ぶプールの窓にさう思ふ 須賀敏子 あを 202103
小鳥影動く生け垣日脚伸ぶ 門伝史会 風土 202104
味つけは塩ひとつまみ日脚伸ぶ 柿沼盟子 風土 202104
日脚伸ぶ金の縁ある手塩皿 辻美奈子 202104
掴んでは放る赤子や日脚伸ぶ 柴田佐知子 202104
全集の時代もはるか日脚伸ぶ 山本則男 202104
鯉の餌小犬の餌や日脚伸ぶ 西住三惠子 202104
日脚伸ぶ窓から外を眺めゐて 松村光典 やぶれ傘 202105
日脚伸ぶ畳にのこる日の匂ひ 府川昭子 春燈 202105
書店脇の小さき茶房日脚伸ぶ 浅木ノヱ 春燈 202105
日脚伸ぶマトリョウシカの大から小 土井ゆう子 風土 202105
灯台の影きはやかに日脚伸ぶ 柴田近江 202105
日脚伸ぶ三毛が茶トラを連れてくる 秋川泉 あを 202105
息災を確む日課日脚伸ぶ 大山夏子 202105
公園の子等の喧騒日脚伸ぶ 石塚清文 やぶれ傘 202105
ポスト迄日脚伸びしと思ひつつ 星野椿 ホトトギス 202106
バテレンの島へ白波日脚伸ぶ 岩岡中正 ホトトギス 202107
赤子見てよろこぶ赤子日脚伸ぶ 柴田佐知子 202107
境内をぐるり三山日脚伸ぶ 鈴木崇 202110
日脚伸ぶ脇の小屋より山羊の声 苑実耶 202112
気紛れな天気続きて日脚伸ぶ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202201
今生の愛のひとすぢ日脚伸ぶ 石田康明 春燈 202202
日脚伸ぶ庭の作りを直すかな 本多遊方 春燈 202204
ふつくらと戻す乾物日脚伸ぶ 栗原公子 202204
口といふ原始の楽器日脚伸ぶ 大矢恒彦 202204
初めての嬰の寝返り日脚伸ぶ 山岸明子 202204
水の辺に息づくものよ日脚伸ぶ 土井三乙 風土 202204
向日葵を部屋に咲かせて日脚伸ぶ 森高武 風土 202204
北の間に明るさ奥へ日脚伸ぶ 長崎桂子 あを 202204
日脚伸ぶメダルの数も伸びにけり 七郎衛門吉保 あを 202204
日脚伸ぶ戦始める男あり 須賀敏子 あを 202204
日脚伸ぶ夕べの雲の頼もしく 善野行 六花 202204
竹林に直ぐなるはなし日脚伸ぶ 青木重行 薫風 202205
一日の手順違はず日脚伸ぶ 渡辺若菜 春燈 202205
日脚伸ぶ村にちんまり疱瘡神 吉村さよ子 202205
神具屋の間口一間日脚伸ぶ 鷺山珀眉 京鹿子 202205
玄関に杖置く暮し日脚伸ぶ 菅野日出子 末黒野 202205
日脚伸ぶ句会帰りの茜雲 高木邦雄 末黒野 202205
日脚伸ぶ米寿の姉の長電話 長尾タイ 末黒野 202205
小走りに朝のごみ出し日脚伸ぶ 江口恵子 やぶれ傘 202206
日脚伸び小さき老犬貰ひけり 柴崎和男 やぶれ傘 202206
日脚伸ぶさきはひごとは風だより 亀井福恵 京鹿子 202206
日脚伸ぶサプリメントの粒二つ 綾戸五十枝 202206
見て見てとペダルを踏む子日脚伸ぶ 五十嵐貴子 末黒野 202206
ひかる川山に抱かれ日脚伸ぶ 西計郎 末黒野 202206
雨戸繰り日脚伸びしと思ひけり 鈴木千恵 末黒野 202206
我が歴史刻む本棚日脚伸ぶ 北城美佐 202207
日脚伸ぶ夕餉の時間遅くなり 仲里奈央 202208
鬼ごつこの声響く寺日脚伸ぶ 吉田悦子 202210
きのふとは違ふ波音日脚伸ぶ 大西乃子 202210
城跡へ登る坂道日脚伸ぶ 針谷忠郎 202210
ふはふはのカフェラテの泡日脚伸ぶ 田邑利宏 202210
地球儀はおほかた青し日脚伸ぶ 今井康子空   202211
日脚伸ぶ→ 1

 

2023年1月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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