遍 路 5 (他季を含む)     166句

お遍路を日にくるむとや布團干す    木村嘉男

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
海鳴りへ少し傾け遍路笠 遠藤真砂明 201006  
独り行くをんな遍路の笠目深 北尾章郎 201007  
遍路行く田植の済みし畦の道 坂根宏子 201007  
金色の眠りに落つる遍路かな 近藤喜子 201007  
湧くやうに遍路着峯を越えて来る 久染康子 201007  
お遍路に一日付添ひ甘茶腹 田中貞雄 ろんど 201007  
遅れてはならじと遍路みな急ぐ 泉田秋硯 201007  
一切合切背にしたりけり秋遍路 冨山俊雄 山居抄 201008  
歩道橋渡る遍路や秋の暮 冨山俊雄 山居抄 201008  
身の内の刺の融けゆく遍路かな 前田美恵子 201008  
白衣着け心定まる遍路杖 奥村真人 雨月 201008  
ゆふやくる箪笥の中に遍路衣 浜口高子 火星 201010  
秋遍路世の外の日を背に負ひ 安立公彦 春燈 201011  
落日の海を見てゐる秋遍路 石本秋翠 馬醉木 201012  
常備薬余分に持つて秋遍路 豊谷ゆき江 春燈 201012  
伐られたる杉山匂ふ秋遍路 柴田志津子 201012  
猪の子のころころよぎる遍路みち 柴田志津子 201012  
遍路バス着く頃合の水を打つ 筒井圭子朗 ぐろっけ 201012  
遍路衣の似合ひし先師夕花野 藤原照子 201101  
朝月を袖だたみして秋遍路 荒川美邦 京鹿子 201101  
秋遍路めき一石に一木に 辻口八重子 ホトトギス 201102  
頬かむり犬にもさせてゆく遍路 福田かよ子 ぐろっけ 201102  
お遍路のどつと入り来し甘茶寺 山尾玉藻 火星 201104  
徒遍路道草をしてもんじゃ焼き 中島玉五郎 201105  
ありつたけの枕干したる遍路宿 小林朱夏 201106  
遍路行く川面に鈴の音を伝へ 城台洋子 馬醉木 201107  
その後の消息知らず遍路傘 岩永充三 201107  
早立ちの遍路うち振る佗びの鈴 丹生をだまき 京鹿子 201107  
皆笑顔遍路接待してされて 丹生をだまき 京鹿子 201107  
四国の土つけしまま置く遍路杖 丹生をだまき 京鹿子 201107  
虫食ひの葉物を販ぐ遍路径 池田華甲 201108  
山の子は会へば手を振り遍路みち 安武晨子 201110  
お忘れもの札所にさがる遍路笠 長憲一 201110  
峠より一人下り来る夏遍路 松井洋子 ぐろっけ 201110  
秋遍路満願の衣を陰干しに 菅谷たけし 201112  
をとこひとりをんなふたりの秋遍路 谷渡末枝 万象 201112  
秋遍路山のまろさに入りゆけり 杉原ツタ子 201201  
寄せて引く波のごとくに遍路出む 長谷川鮎 ぐろっけ 201201  
蜘蛛の囲を払ふ行く先秋遍路 根本ひろ子 火星 201201  
秋遍路もてなす蕎麦湯香りけり 城台洋子 馬醉木 201202  
雨激し善根宿へ秋遍路 福田かよ子 ぐろっけ 201202  
湖はれて石山寺の秋遍路 大橋伊佐子 末黒野 201202  
遍路ゆく仏の里の小春日を 尾崎みつ子 雨月 201203  
雲辺の寺へ遍路の鈴二つ 岡崎伸 遠眼鏡 201203  
遍路笠二つ並んで遠ざかる 久永つう 瀬戸の海 201203  
暁光の浜辺を父子の徒遍路 河口仁志 201204  
島遍路ひしほの路地を犇き来 寺岡ひろし 雨月 201205  
島遍路海の入日に掌を合はせ 寺岡ひろし 雨月 201205  
疾走の単車荷台に遍路杖 寺岡ひろし 雨月 201205  
子遍路の笠を滴る俄雨 寺田健 万象選集 201205  
じゃこ天の熱々を買ふ遍路かな 山田六甲 六花 201205  
遍路寺小さく動く母の口 苑実耶 201206  
面差しの異国びとなる遍路かな 安立公彦 春燈 201206  
一切を杖に込めたる遍路かな 岩下芳子 201206  
逆を打つ人と行き交ふ遍路道 岩下芳子 201206  
古稀迎えお礼参りに花遍路 次郎 万華鏡 201206  
洗ひ納めて結願の遍路杖 滝澤千枝 春燈 201207  
ふたり行くひとつは影か遍路道 梶浦玲良子 六花 201207  
心経を書くため四角遍路杖 後藤比奈夫 ホトトギス 201208  
遍路杖の鈴の音ひびく鶴林寺 西川春子 春燈 201208  
逆打ちの遍路に遠き岬かな 福島せいぎ 万象 201208  
死は遠きもの近きもの遍路打つ 上崎暮潮 ホトトギス 201210  
不意の雨肩寄せ合うて秋遍路 コ田千鶴子 馬醉木 201210  
雁塔の影を踏みゆく秋遍路 田中文治 火星 201212  
秋遍路深き祈りは声もたず 樋口英子 201301  
宿さがす秋の遍路の赤い靴 細川知子 ぐろっけ 201301  
伊予路の秋唯句遍路となりてゆく 栗山恵子 雨月 201301  
胡麻豆腐遍路が買へば皆が買ふ 福島吉美 万象 201302  
女は火男は水よ秋遍路 高橋将夫 201302  
かはらけを投げて立ち去る冬遍路 福島せいぎ 万象 201303  
夕遍路ひとりは赤子負うてをり 宮井知英 201304  
夏遍路らしく省略されてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
人は皆祈りの日々や夏遍路 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
瑞雲生る婚約成りて遍路へと 水野範子 ぐろっけ 201305  
脇差のごとく置きたる遍路杖 小林朱夏 201305  
母と子に遣らずの雨の遍路杖 戸田春月 火星 201306  
峰おろしロープウェーの夕遍路 西川春子 春燈 201307  
お遍路は祈り雀は交るなり 岩田公次 ホトトギス 201311  
お接待の遍路に渡す青みかん 島玲子 風土 201312  
遍路笠一列に坂登り来る 長憲一 201312  
いきいきと老婆童女の遍路かな 瀧春一 花石榴 201312  
その辺の事情明かさず秋遍路 湯川雅 ホトトギス 201401  
己が影長く引き摺り秋遍路 渡部節郎 201401  
秋遍路御廟の裏に礼交し 松山直美 火星 201401  
御手洗の杓あたらしき秋遍路 根本ひろ子 火星 201401  
秋遍路木偶を覗きてゆきしかな 福島せいぎ 万象 201401  
秋遍路昭和一桁同士なる 大久保白村 ホトトギス 201402  
秋遍路中のひとりの笠深く 原友子 201402  
浅瀬に手すすぎて秋の遍路かな 天谷翔子 201402  
遍路杖納めし山の眠りけり 柴田志津子 201403  
お遍路の冬あたたかきことを言ふ 岩岡中正 ホトトギス 201404  
颯爽といそいそと夏遍路かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201405  
山の水飲んで遍路の透きとほる 有松洋子 201406  
万蕾の風分けてゆく遍路杖 城孝子 火星 201406  
風凪いで潮目を望む遍路道 久保東海司 201408  
お遍路の杖を支へに眠るかな 奥名房子 201410  
野の花へ片手拝みの遍路かな 有松洋子 緑光 201411  
徒歩遍路濕布藥は大師かな 中島陽華 201503  
川音の終始まつはる遍路杖 伊藤白潮 201503
遍路宿素生問はざる一会あり 加藤千春 春燈 201505  
遍路宿灯して畳む輪袈裟かな 鶴岡紀代 春燈 201505  
逆打ちの遍路 考妣 こうひ とすれ違ふ 高橋将夫 201505  
夕凍や遍路の杖のおぼつかな 播磨武子 雨月 201505  
参道を遍路にゆづる芸子かな 木内徴子 万象 201506  
風に鳴る鈴や遍路の忘れ杖 仙頭宗峰 万象 201506  
列なして白き手甲の遍路かな 中山静枝 201506  
足早に過ぎゆく彼方花遍路 秋川泉 あを 201506  
川越えて来し逆光の遍路杖 天谷翔子 201506  
遍路杖撫でて米寿と申さるる 宮平静子 雨月 201507  
老遍路杖突いて鈴歩して鈴 湯川雅 ホトトギス 201508  
徒遍路夜はもてなしの菖蒲風呂 綿谷ただ志 馬醉木 201508  
木食の空腹いかに歩き遍路 岡田桃子 201508  
遍路鈴奥の院まで続きけり 和田華凛 ホトトギス 201510  
腰弁に雨しとしとと秋遍路 高橋泰子 201511  
岬端の大き夕一日に秋遍路 白井友梨 馬醉木 201512  
秋遍路黒髪束ねをりにける 中島昌子 201512  
落日に歩を早め行く秋遍路 笹倉さえみ 雨月 201512  
枯色の海に迫りぬ遍路みち 雨村敏子 201601  
今日ひと日海見て歩く冬遍路 島玲子 風土 201602  
会釈して上り下りの秋遍路 亀井紀子 201602  
仁王より押出されし秋遍路 吉田葎 201602  
母の手を曳きし遍路を追ひ越さず 伊藤通明 201603  
同行の靴へ手をやる遍路かな 井上石動 あを 201604  
凝らし見て表裏に遍路回遊魚 安藤しおん 201605 葛西水族園
遍路笠あらばこの潮渡らんか 山田六甲 六花 201605  
ほろ苦きものへ箸ゆく遍路宿 坂本徹 201606  
形から入る生き方遍路道 江島照美 201607  
白衣着て遍路の顔となりにけり 田代貞香 201607  
遍路道固まりて来る鈴の音 田代貞香 201607  
遍路杖夫の御魂と歩きけり 田代貞香 201607  
遍路宿身の上話聞かさるる 田代貞香 201607  
夏遍路太平洋を右に見て 永淵惠子 201611  
浜風や峰寺目指す秋遍路 水田壽子 雨月 201701  
雲はいまかたち変へをり秋遍路 森俊人 201612  
秋遍路草のもつれに躓けり 遠山のり子 201612  
唱へては風の中へと秋遍路 岡本秀子 201701  
唱へては風の中へと秋遍路 岡本秀子 201701  
水吹いて草鞋きりりと冬遍路 西住三恵子 201702  
床の間に杖を寝かせる遍路宿 江見巌 六花 201705  
仏恩の朱印の梵字遍路寺 佐藤貞子 雨月 201706  
潮の香や黙一列の遍路笠 堀田順子 馬醉木 201707  
失ひしものを求めて遍路杖 吉永すみれ 風土 201708  
形から入る生き方遍路道 江島照美 201708  
遍路道逸れ来て子規の遺髪塚 稲岡みち子 雨月 201708  
秋遍路夕日すとんと山の端へ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201709  
秋遍路逸れて訪ぬる祖谷の渓 宮崎他異雅 末黒野 201802  
安政と書かれし杖も遍路宿 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804  
鳥語聴く人語聞かざる遍路かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804  
拾ひたる一枝を杖に秋遍路 原友子 201803  
お遍路の寺へ地球を百歩かな 田中臥石 末黒野 201805  
搭乗へ動く歩道を遍路笠 大島寛治 雨月 201806  
旗の下の集ふ遍路やスニーカー 松橋輝子 末黒野 201806  
歩むほど空の近づく遍路かな あさなが捷 201806  
濡縁に湯呑み伏せある遍路宿 あさなが捷 201806  
沖を見る遍路杖にて岩押さえ 柴田佐知子 201807  
欄干の鴉と見合ひ遍路道 竹内文夫 やぶれ傘 201808  
整列し遍路は読経六角堂 神田惣介 京鹿子 201810  
常世への海がかがやく秋遍路 夏生一暁 馬醉木 201811  
朝粥をすすり早出の秋遍路 佐藤貞子 雨月 201811  
鬼柚子を採つて貰ひし遍路道 能村研三 201901  
炎天を憑かれしごとく遍路来る 岩田公次 ホトトギス 201901  
小走りに坂下りゆく秋遍路 笹村政子 六花 201902 遍路 →1

 

 

2019年4月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。