遍 路 3 (他季を含む)      100句

かなしみはしんじつ白し夕遍路    野見山朱鳥

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
遍路宿修学旅行さながらに 永井孔雀 200308  
川に沿ひ緑蔭の濃き遍路道 谷口ふみ子 雨月 200308  
子遍路も精進料理の膳に着く 筒井圭子朗 ぐろっけ 200308  
ボンネットバスに乗り込む夏遍路 中田征二 ぐろっけ 200308  
朝靄に鈴の音で発つ遍路杖 吉田多美 京鹿子 200309  
鈴が鈴追うて遍路の足揃ふ 吉田多美 京鹿子 200309  
お遍路の数珠並びして鈴ならす 吉田多美 京鹿子 200309  
我が道と一人遍路の峠越え 小川寿照 ぐろっけ 200309  
師の影の青葉の中や遍路みち 竹中一花 200310  
バスで来し遍路は先を急ぎけり 高倉恵美子 200310  
遍路みちうまく交して対向車 宮武美代子 ぐろっけ 200310  
秋遍路手を引く母も父もなき 柴田由乃 風土 200311  
猪除けの煙の中に遍路みち 青山悠 200312  
足摺岬の夕日に憩ふ秋遍路 近藤豊子 雨月 200401  
白壁は汚れてゐたり秋遍路 松たかし 火星 200401  
果たしたる秋の遍路の杓文字かな 会川としえ 草の花 200401  
ぬと高き遍路のひとり小春凪 坂ようこ 200402  
車両隅みやげの整理秋遍路 田中敏文 ぐろっけ 200402  
火気警しめて旅立つ冬遍路 筒井圭子朗 ぐろっけ 200402  
黒潮のにほひのしたる秋遍路 前田美恵子 200403  
トンネルにひびく鈴の音秋遍路 河野洋子 200403  
遍路診る四国の医者の初仕事 永野秀峰 ぐろっけ 200403  
若者の闊歩も遍路なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
お遍路の背に母重ね手を合はす 野田光江 雨月 200404  
梛大樹見上げて遍路心地かな 朝妻力 雲の峰 200404  
遍路着の暮色に浮かぶ峠みち 久染康子 200406  
てのひらの厚焼たまご遍路笠 吉田明子 200406  
遍路宿に裁縫箱を借りにけり 中島瑞枝 百鳥 200406  
象頭山駕籠も遍路も喘ぎゆく 水原春郎 馬醉木 200406  
老遍路結願近き眼澄み 水原春郎 馬醉木 200406  
杖の先さほどちびずにバス遍路 星加克己 ぐろっけ 200406  
思ひ出を辿る遍路の過去を聞く 泉田秋硯 200407  
夫になき月日を生きて花遍路 林和子 200407  
バス降りてひとかたまりに花遍路 あさなが捷 200408  
遍路笠ぬぐ目薬の木の蔭に 小山徳夫 遠嶺 200408  
夜半覚めし遍路にうるむ夏の月 羽田岳水 馬醉木 200408  
職退いて迷はずにゆく徒遍路 塚田恵美子 築港 200408  
心経の声揃ひたる夏遍路 慈幸杉雨 200409  
むらさきの影があとさき秋遍路 栗栖恵通子 200411  
遍路船白装束は一人のみ 長村雄作 栴檀 200411  
南無阿弥陀と読めて背中の秋遍路 河西みつる 草の花 200411  
台風の余波の沖より遍路船 江崎和子 200412  
秋遍路人より遠き山を見て 水野恒彦 200501  
合掌に合掌返す秋遍路 林和子 200501  
青い目の秋遍路ゐて人目引く 梅村五月 栴檀 200501  
遍路径枯れて山から山へ風 坪井洋子 200501  
雲辺の月を仰げる秋遍路 浅井青陽子 ホトトギス 200502  
鈴高く鳴らして過ぎし秋遍路 遠藤若狭男 200502  
虚栗叩いてゆきし遍路杖 青山悠 200502  
振り返りながら遍路の先急ぐ 有吉桜雲 200503  
心また越ゆるものなり遍路笠 豊田都峰 京鹿子 200504  
歩き出せば遠き目となる遍路かな 太田佳代子 春燈 200505  
良き顔の遍路に幼な合掌す 横山淑子 200505  
ポケットの小鈴常住遍路めく 伊藤白潮 200505  
これよりは一人きりや遍路杖 須佐薫子 帆船 200505  
遍路行く道後に響く刻木太鼓 栗山恭子 帆船 200505  
締切り稿送る遍路の道すがら 品川鈴子 ぐろっけ 200505  
風渡り今日結願の遍路杖 水原春郎 馬醉木 200506  
スクランブルロードにまぎれ遍路鈴 田中英子 火星 200506  
人力車客待つてをり遍路道 辻文子 築港 200506  
坐るにも起つにも遍路笠を持ち 中谷葉留 風土 200506  
石突のささくれだちて遍路杖 奥田弦鬼 風土 200506  
夕月のまだ稚くて遍路笠 坂ようこ 200507  
草遍路とは土に寝て石に寝て 西村やすし ホトトギス 200508  
野宿して風のはざまをゆく遍路 西村やすし ホトトギス 200508  
過去背負ひ未来を求め行く遍路 西村やすし ホトトギス 200508  
すれ違ふお遍路同士拝みあふ 山下昇士 200508  
駅の階遍路の鈴も鳴り急ぐ 宮原利代 ぐろっけ 200508  
道譲るボンネットバス夕遍路 宮原利代 ぐろっけ 200508  
植物園脇に続くは遍路道 井上綾 ぐろっけ 200508  
黒南風や線路づたひに遍路笠 丸山照子 火星 200509  
すれ違ふときみどりさす遍路杖 丸山照子 火星 200509  
退職後遍路一途の金の納札 禰寝瓶史 京鹿子 200509  
たっぷりと日焼止め塗り遍路発つ 宮原利代 ぐろっけ 200509  
ツアーバス尻目に遍路黙黙と 上間和子 八千草 200510  
船旅の往きは極楽秋遍路 田中芳夫 200511  
秋遍路の背の文字大悲観世音 室伏みどり 雨月 200512  
貸杖に息はづませて秋遍路 芝生南天 河鹿 200601  
雑木山桑畑縫うて秋遍路 木暮剛平 万象 200601  
しまなみ海道遍路の国へ橋いくつ 渡辺玄子 酸漿 200603  
躓きしものに合掌夕遍路 渡辺昭 200605  
逆打の遍路に猿の群うごく 黒田咲子 200605  
千年の歩み重ねし遍路道 植松美根子 200606  
石段のまろき影踏み遍路杖 宮川迪夫 遠嶺 200606  
夏遍路よりの一信なりしかな 伊藤白潮 200606  
遍路杖花かたくりに囲まれて 飯塚ゑ子 火星 200606  
立ち止まるとき垂直の遍路杖 柴田佐知子 200606  
いち早く冷えよぶ遍路墓あはれ 市場基巳 200606  
春めきて遍路の白のけぶらへり 市場基巳 200606  
悪いけどお遍路さんを抜きにけり 杉浦典子 火星 200607  
国宝の仁王見下す遍路笠 角直指 京鹿子 200607  
遍路寺左廻りと右廻り 角直指 京鹿子 200607  
真言の教へをしかと遍路寺 角直指 京鹿子 200607  
密教の秩父札所や遍路笠 嶋木勝次郎 遠嶺 200607  
ほつこりと積まれ結願遍路笠 川畑はるか 遠嶺 200608  
山水の流れの縷々と遍路道 高橋さえ子 200608  
己が名の杖たてかけて遍路宿 高橋さえ子 200608  
風の中ひとかたまりの白遍路 原木村享史 ホトトギス 200611  
白き風白き遍路となりて去る 原木村享史 ホトトギス 200611  
波郷句碑たどるは遍路行に似て 林いづみ 風土 200611 遍路 4→

 

 

2014年4月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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