6    33句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
一草もゆらさず蛇のあらはるる 中村重幸 202009
枝先へ滑り出でくる蛇の舌 田中とし江 202010
蛇進む音と思へり天袋 柴田佐知子 202010
霊場の池面を分けて蛇の首 小原芙美子 風土 202011
野分あと川に長蛇の木の葉塵 永田万年青 六花 202012
白き腹返して蛇の流れゆく 岡村尚子 202101
草々をそよがせもせず蛇去りぬ 窪みち子 202101
過りたる蛇の長さをくちぐちに 永淵惠子 202101
今触れし草の隣に山棟蛇 青木朋子 202102
ひとすぢの光となりて蛇泳ぐ 能村研三 202108
ゆふぐれの水統べて蛇泳ぎけり 辻美奈子 202108
草原のインシデントや蛇の鼻 中田光介 202108
まづ貌の向き変へ蛇の動きだす 柴田佐知子 202108
蛇出でてハローワークに人の列 戸栗末廣 202108
蛇衣を脱いで社へ消えにけり 山下しげ人 ホトトギス 202111
庭隅をするりと蛇や音もなく 村田敦子 末黒野 202111
月光や蛇を眠らす天守台 田中春江 末黒野 202204
蛇の目と合ひししばしの孤独感 植村蘇星 京鹿子 202205
蛇の目の白し脱皮の兆しかな 坂口学 202205
蛇を踏むマリアの塑像かぎろへる 内藤静 風土 202206
ここからは限界集落蛇よぎる 山中志津子 京鹿子 202207
草むらをつかのま蛇がすべりゆく 倉澤節子 やぶれ傘 202208
蛇熟睡池面に伸びる松ヶ枝に 森なほ子 あを 202208
卵呑む蛇よ真昼の静けさよ 南うみを 風土 202210
玉垣の内つ国蛇美しき 根岸善行 風土 202210
蛇出でて空き家に舌を使ひをり 大西乃子 202211
真うしろの地べたに蛇が落ちし音 戸栗末廣 202302
対岸へ進むほかなく蛇泳ぐ 高倉和子 202302
高層の都会の迷子蛇出づる 鈴鹿呂仁 京鹿子 202303
蛇を見て蛇に見られて寿 稲畑廣太郎 ホトトギス 202306
蛇逃げる聖母に踏まれたくなくて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202306
虚子館の蛇と思へば愛しかり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202306
蛇出づる草野球場のネット裏 山口茂 春燈 202306
蛇 →1

 

2023年8月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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