鯊     205句

水中に石段ひたり鯊の潮    桂信子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
父の鯊大物なれば三枚に 渡辺美知子 199811  
自転車に括るバケツと鯊の竿 別府優 199901  
釣り上ぐるたび子持鯊かと思ふ 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
潮溜り小鯊張り付く岩の襞 伊藤公女 ぐろっけ 199910  
上げ潮の香に釣れはじむ今年鯊 皆川盤水 春耕 199911  
頃合の鯊の潮きて脚立釣 本山車日子 京鹿子 199912  
鯊船の出拂ひ河口がらんだう 本山車日子 京鹿子 199912  
広重の富士あらはれる鯊の潮 本山車日子 京鹿子 199912  
鯊船の散りて夕風みれん風 本山車日子 京鹿子 199912  
銀座の灯遠くて近し鯊の秋 本山車日子 京鹿子 199912  
鯊釣に餌の沙蚕を付けられず 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
ゴルフクラブと鯊釣竿の立語 千田百里 200001  
福耳のをとこの句帳鯊日和 水野あき子 遠嶺 200001  
鯊日和海こそ違へ父と来し 阿部寒林 200010  
廻廊のくれなゐまざと鯊の潮 鷹羽狩行 200012 宮島
浮宮も鳥居も鯊の潮浸し 鷹羽狩行 200012 宮島
日は島の真上にありぬ鯊日和 浜福恵 風土 200012  
突堤の子の声弾み鯊日和 高木悠悠 200101  
二階より人の見てゐる鯊の汐 田畑幸子 火星 200101  
鯊の潮一膳飯屋で待ち合はす 城孝子 火星 200101  
天井に鯊泳がせる一家族 村山和子 海程 200101  
橋までを螺旋に上る鯊日和 山田三江子 200101  
朽ち杭を浸し寄せくる鯊の潮 唐沢静男 春耕 200101  
艦隊もかもめも浮かべ鯊の潮 鷹羽狩行 200102  
廃船の蔭より釣れてことし鯊 高瀬哲夫 200102  
鯊日和水をこぼさぬ東京湾 佐藤真次 200102  
鯊舟の前にうしろに海猫の声 阿部悦子 春耕 200110  
停泊の漁船あまたや鯊日和 桑垣信子 いろり 200110  
夕日はや涙の形したる鯊 暮岸江 銀化 200111  
大橋を渡り淡路の鯊日和 大橋克巳 俳句通信 200111  
鯊釣に芭蕉庵跡尋ねけり 小林螢二 春耕 200111  
人ごとのやうな顔して鯊釣られ 佐藤京子 百鳥 200112  
鯊釣りの潮目も風も知り尽し 村田美穂子 百鳥 200112  
鯊舟に舟を寄せくる弁当売 大竹節二 春耕 200112  
鯊日和沖に孕める帆曳船 江原正子 春耕 200201  
腰曲げて老女一人で鯊釣す 山口和子 ぐろっけ 200202  
健啖を嘆かふべきや子持鯊 落合由季女 雨月 200206  
波少し入れて泳がす魚籠の鯊 片田千鶴 馬醉木 200210  
鯊釣るや手より覚めゆく湖の冷 片田千鶴 馬醉木 200210  
鳥影のゆるき旋回鯊を釣る うまきいつこ 200211  
引揚船着きし桟橋鯊を釣る 成澤桂助 百鳥 200212  
仕立船料理の鯊を乗せにけり 岡田信雄 百鳥 200212  
鯊日和日矢釣竿にはねかへり 吉武千束 200212  
歩くには長すぎる橋鯊日和 山田三江子 200212  
鯊釣の父子に大きな海がある 出口貴美子 雨月 200212  
水流れ時流れ鯊まだ釣れず 大串章 百鳥 200212  
鯊釣の鯊のとび出す馬穴かな 木村松蔵 万象 200212  
砂をけむらせ砂いろの鯊動く 五十嵐暢子 対岸 200212  
鯊釣の父の居さうな船溜り 大槻久美 円虹 200301  
釣人の釣人のぞく鯊日和 笹村政子 六花 200301  
おこげ飯手にのせらるる鯊日和 山田美恵子 火星 200302  
釣竿の一ト震へして鯊現るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200308  
鯊釣の五センチ程の引きなりし 稲畑廣太郎 ホトトギス 200308  
舟着場鯊釣るに来る鰡おぼこ 田中英子 200311  
見はるかす潮目定かに鯊日和 宮内とし子 200311  
月天心鯊釣り人に突堤満つ 梅原美子 200312  
鯊跳んで葛西浦安雨兆す 三遊亭金遊 百鳥 200312  
隅田川の橋さまざまに鯊日和 竹内喜代子 雨月 200401  
鯊日和互ひの魚籠を覗き合ふ 水谷とく 築港 200401  
眼底に何事もなし鯊日和 玉川悠 遠嶺 200402  
父と娘の少しはなれて鯊日和 山下美絵子 遠嶺 200402  
鯊潮に橋の曲線やさしかり 能村研三 滑翔 200402 清洲橋
鯊釣りに佃囃子の笛とどく 綱川恵子 万象 200409  
突堤に雲のなき日の鯊を釣る 市川翠峯 200411  
鯊釣りの爺にの入れ食ひよ 手嶋小夜子 200411  
鯊舟を抜けて一艇沖へ出づ 大串章 百鳥 200411  
コンテナの落書読んで鯊釣れず 森下賢一 春燈 200412  
東京をはみ出して釣る鯊日和 林昭太郎 200412  
鯊釣の父子に早き日暮かな 佐々木よし子 200412  
ボート百艘向きそれぞれに鯊日和 深田稚敏 200412  
鯊日和海まで続く滑走路 寺内信 遠嶺 200412  
鯊捌き疲るるほどの大漁かな 板橋智恵子 百鳥 200412  
鯊釣の魚籠に一家の一日かな 中村重雄 百鳥 200412  
少年に釣れて燧の鯊日和 品川鈴子 ぐろっけ 200412  
鯊釣りの馬穴に丸く泳がせて 遠野萌 200501  
島日和男は鯊を釣るつもり 淵脇護 河鹿 200501  
鯊釣の子の貪果容れ夕支度 栗田武三 ぐろっけ 200502  
挨拶の声変りして鯊を釣る 菅野啓子 百鳥 200502  
サンパンのゆきかふ波に鯊の舟 瀧春一 菜園 200509  
新川の夕ぐれ親子で鯊釣れり 宇田紀代 200511  
弧をゑがき飛ぶ竿ばかり鯊日和 安達実生子 馬醉木 200512  
舟底の水を掻い出す鯊日和 堀志皋 火星 200512  
少子化の進みてゐたり鯊の竿 堀志皋 火星 200512  
鯊釣の女一人でありにけり 堀志皋 火星 200512  
ごかい掘ることよりはじめ鯊を釣る 松尾緑富 ホトトギス 200601  
鯊釣の潮入川に餌虫掘る 松尾緑富 ホトトギス 200601  
鯊釣の潮の満ち干に竿合せ 松尾緑富 ホトトギス 200601  
鯊舟の一つ動ける潮の色 前田忍 火星 200601  
鯊釣や浮桟橋の軋む音 小野道子 200601  
始発バスたどる瀬戸内鯊日和 村上和子 ぐろっけ 200602  
蓮如忌の飛ばずにゐたる子持鯊 高橋将夫 200605  
赤鯊や星に告げたきことのあり 本多俊子 さくらの音 200605  
俳人の視線を浴びて鯊を釣る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610  
鯊釣りの当り出船の横波に 品川鈴子 ぐろっけ 200610  
鯊が竿引く出船へと手を振れば 品川鈴子 ぐろっけ 200610  
突堤の鯊釣人へ銅鑼ひびく 品川鈴子 ぐろっけ 200610  
舟隠し跡をとどめず鯊の潮 鷹羽狩行 200611 尾道
鯊釣れて児等の熱中鎮まらず 泉田秋硯 200612  
貸し借の道具に足りて鯊を釣る 小田司 馬醉木 200612  
鯊跳ぶやすつてん晴の三番瀬 佐々木よし予 200612  
鯊の季去りし羽田の海真昼 宮津昭彦 200701  
子の魚籠に鯊の混れりよき日和 野辺祥子 200701  
釣り上げし鯊遊ばせる忘れ潮 土屋利之 ぐろっけ 200701  
潮の底鯊に釣針さがりゆく 西山美枝子 酸漿 200701  
御台場を海より眺む鯊日和 藤原りくを 八千草 200704  
火入れする父の鯊竿先調子 伊藤白潮 200710  
映る灯のあるまで鯊の潮遡る 宮津昭彦 200712  
三人の孫と並びて鯊釣れり 高橋洋子 200712  
寧ろ詩を釣つてゐるらし鯊日和 堀口希望 200712  
短日の鯊口開いて焼かれをり 浜口高子 火星 200802  
弟の定年まぢか鯊日和 奥村こちび 炎環 200811  
鯊の潮我にふるさとありとせば 水原春郎 馬醉木 200812  
鯊日和橋の真中の県境 木村ふく 馬醉木 200812  
釣りに行き夫の釣果は鯊ばかり 小城綾子 200812  
鯊日和糶値を隠す仕分箱 川合まさお ぐろっけ 200812  
鯊一列かしらを上げて焼かれけり 柳川晋 200901  
鯊竿の運河に並ぶ日曜日 廣瀬雅男 やぶれ傘 200901  
連休の河口鯊釣り一人なる 松崎鉄之介 200901  
釣針の食ひ込んでゐる鯊の顎  稲岡長 ホトトギス 200902  
蕉像の目線に鯊の育つ水 稲畑廣太郎 ホトトギス 200909  
鯊日和夫婦ちぐはぐ予定表 藤野寿子 あを 200910  
日ィ高し岩にはりつく坊主鯊 中島陽華 200911  
鯊舟の会議のごとく集まれり 古屋元 200911  
釣針の要らぬ鯊釣快哉日 泉田秋硯 200912  
割箸のきれいにわれて鯊日和 鳥居秀雄 200912  
子は少し離れて座り鯊日和 矢野みはる 201001  
ジャンボ機の腹を見上ぐる鯊日和 次井義泰 201001  
鯊日和くぬがに棲みて四億年 柳川晋 201001  
ひと呼吸おきて竿振る鯊の秋 小林成子 火星 201001  
鯊釣や少年夙に門に待つ 水原秋櫻子 馬醉木 201009 『葛飾』
べか舟の海思ひつつ鯊を煮る 小泉欣也 ろんど 201102  
大皿に鯊の天麩羅抓み塩 松本文一郎 六花 201102  
鯊釣るや夕風のこゑ舟べりに 大崎紀夫 やぶれ傘 201102  
鯊鱸底引網に力瘤 長崎桂子 あを 201110  
鯊釣のちちを迎へに行きしこと 来海雅子 201111  
潮溜り鯊のうじやうじやをりにけり 有賀昌子 やぶれ傘 201204  
飛行船のまた戻りくる鯊の秋 栗原完爾 春燈 201211  
鯊の潮飯屋の卓のてかりをり 河崎尚子 火星 201211  
波がしら艫に光れり鯊日和 酒井秀郎 返り花 201211  
鯊釣の声かけやすき背中かな 米山のり子 馬醉木 201212  
なかなかに鯊の釣果のある馬穴 根橋宏次 やぶれ傘 201212  
束釣と船出さざめく鯊日和 石崎和夫 201212  
風吹かば鯊の香のする白らら浜 岸本幸 ろんど 201212  
橋に身を折るや反らすや鯊の秋 南うみを 風土 201301  
土手道に自転車並ぶ鯊日和 榎本桂子 万象 201301  
釣り舟の艪は舟底に鯊日和 小川玉泉 末黒野 201301  
浦安の土手の自転車鯊日和 後藤晴子 万象 201303  
岸壁の鯊釣ひがなあわただし 佐藤喜仙 かさね 201311  
上げ潮の河口にぎはふ鯊日和 西岡啓子 春燈 201311  
にんまりとも一度覗く子鯊日和 和田森早苗 201312  
朝の汐蟹釣りの餌の鯊を釣る 瀧春一 花石榴 201312  
水底に動かざ鯊動く鯊 松本周二 かさね 201312  
鯊を釣る沖を焼玉機関音 山本無蓋 201312  
鯊釣やいねむりのでる潮どまり 佐藤喜仙 かさね 201401  
夕茜小鯊は鯤の貌をして 中島陽華 201402  
街灯の海鯊の子「おらあ三太」かな 藤丸誠旨 春燈 201412  
ふたり並びひとり隔つ鯊の竿 山尾玉藻 火星 201412  
鯊釣の漢坐禅を組むごとし 平野みち代 201502  
鯊掛かるより饒舌となる水面 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510  
出来鯊のふるふる釣られ来たりけり 大崎紀夫 虻の昼 201510  
鯊飛ぶや夕日に染まる遠岬 渡部恭子 馬醉木 201510  
鯊舟にこくりこくりと太公望 中島芳郎 201512  
鯊釣の子どもに大人混じりをり 秋月祐一 船団 201512  
岸蹴つて船出す法被鯊日和 斉藤マキ子 末黒野 201601  
岸壁に竿無しに来て鯊日和 土井三乙 風土 201602  
鯊日和水脈の綾なす播磨灘 廣畑育子 六花 201602  
雲を押す雲や鯊来る潮の色 深川淑枝 201611  
鯊を焼く空のうつすら曇る日は 大崎紀夫 やぶれ傘 201611  
鯊日和海へ伸びゆく滑走路 黒滝志麻子 末黒野 201611  
なぐれ来し鯊の涙のやうなもの 荒井和昭 201701  
潮の香のふくらむ河口鯊日和 森清信子 末黒野 201702  
岬鼻の鳥居くつきり鯊日和 石黒興平 末黒野 201702  
潮の香のふくらむ河口鯊日和 森清信子 末黒野 201703  
鯊の竿ぴくりと動き人居らず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201709  
鯊釣の諦め早き竿捌き 稲畑廣太郎 ホトトギス 201709  
さざ波に眠気手繰らる鯊日和 森村江風 201711  
見霽かす海を平らに鯊日和 黒澤志麻子 末黒野 201712  
鯊舟に暗黙の距離ありにけり 千田百里 201712  
鯊揚げる拍手のやうな音立てて 福島茂 201712  
鯊煮るや舟の出払ふ舟溜り 齊藤實 201712  
竜宮に釣鉤とられ鯊日和 和田照海 京鹿子 201712  
釣天狗居並ぶ埠頭鯊日和 河口仁志 201801  
駄菓子屋に売る遊漁券鯊の秋 中根美保 風土 201801  
浄瑠璃の一座の幟鯊日和 福島せいぎ 万象 201801  
鯊日和足垂れて釣る子がふたり 都丸美陽子 春燈 201801  
釣れる人釣れない人も鯊日和 横田敬子 201804  
だぼ鯊といふ釣れやうでありにけり 角野良生 201806  
鯊の竿三本捌く老二人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810  
鯊舟の川上を向く日向かな 町山公孝 201811  
鯊日和兄弟げんかさせておく 森岡正作 201811  
一人一舟近くて遠く鯊を釣る 千田百里 201901  
鯊跳ねて出島の天秤棒に錆 荒井千佐代 201904  
朽ち舟の陰の潮目に鯊を釣る 能村研三 201911  
鯊釣の巧手と少し距離を置く 能村研三 201911  
鯊跳ねて川面の出島歪みたる 荒井千佐代 201911  
次々と釣針仕込み鯊日和 能美昌二郎 201912  
スカイツリー揺るる水而や鯊日和 武田未有 201912  
まちまちの竿の長さや鯊日和 亀田虎童子 201912  
鯊飛んですてん晴なり三番瀬 佐々木よし子 202001  
鯊跳ねて川面の出島歪みたる 荒井千佐代 202003  
潮境鯊釣り舟の見え隠れ 長尾タイ 末黒野 202004  
島鼻に寄り添ふ親子鯊日和 長尾タイ 末黒野 202004  

 

2020年9月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。