稲 架 6   43句

朴葉味噌焼くひとつ家に残り稲架   寺内一砂   松相撲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
稲架の馬あらぶる雨に踏んばつて 池田光子 風土 202001
棒稲架や先祖累々立つごとく 森正江 202001
棒稲架や先祖累々立つごとく 森正江 202001
落日の湖を従へ稲架襖 本郷 公子 京鹿子 202001
稲架を組む田は金色の火口原 板坂良子 馬醉木 202001
稲架一基に網を被せて学習田 滋野暁 末黒野 202002
形違ふ稲架に風土のありにけり 石黒興平 末黒野 202002
能登人の知恵稲架高く高く組む 荻野周子 雨月 202002
自家用と云ふ稲架掛けの物届く 佐藤玲子 京鹿子 202002
稲架組みて伊那の星空深くなる 和田華凛 ホトトギス 202002
村を守る砦のごとく稲架襖 吉田葎 202003
大根稲架土を落として白くなる 江見巌 六花 202003
稲架組んで故山の裾の広がりぬ 田中とし江 202010
懇ろに叩きて稲架を組み了はる 中根美保 風土 202012
稲架高し潮の香りの風が巻く 塩貝朱千 京鹿子 202101
稲架解かれ竹や丸太が道端に 大崎紀夫 やぶれ傘 202101
雨降つて肩落とすかに棒稲架木 石原健二 やぶれ傘 202101
学習田一間の稲架組まれけり 森清堯 末黒野 202102
道の駅すぎて裾野の稲架襖 菅野日出子 末黒野 202102
稲架かけの棚田や光る海ひらけ 平野秀子 末黒野 202102
夕づつや稲架のうしろを潮流れ 深川淑枝 202105
稲架組んで自給自足といふ自由 内山花葉 202111
雨の稲架白くうかべる母郷かな 斉藤みちよ 春燈 202112
おほ空に棚田の稲架の浮く如し 南うみを 風土 202112
稲架解けば海鳴り近き故郷かな 内山花葉 202112
稲架径を通りほのぼの日の匂ひ 田中臥石 末黒野 202201
稲架解かれ影持つものの一つ消え 石黒興平 末黒野 202201
稲架を解く若き夫婦や影長し 岡田史女 末黒野 202201
小さき田の小さき稲架や峡暮るる 石原孝人 京鹿子 202201
惣領の役目なりけり稲架組めり 升田ヤス了 六花 202201
稲架けて人も夕日の中にあり 笹村政子 六花 202202
一筋の飛行機雲よ稲架日和 神野未友紀 202210
雨の稲架白くうかべる母郷かな 斉藤みちよ 春燈 202212
稲架解けてよりの人間ドックかな 広海あぐり 202211
あめつちのあひだ芳し稲架襖 辻美奈子 202212
荒草に解きし稲架棒寝かせけり 坂口学 202212
稲架仕舞ふ峡の棚田の薄けむり 石原孝人 京鹿子 202212
稲架の列友の足のみ見え隠れ 谷安喜美子 末黒野 202301
やや傾ぐ稲架を支へし落暉かな 石原孝人 京鹿子 202301
脱穀の日付記されて稲架襖 岡野里子 末黒野 202302
稲架解きて風新しき畦の道 大川暉美 末黒野 202302
新稲架の香に包まるや昼の月 滋野暁 末黒野 202302
振り向けば立山連峰稲架の列 今井康子 202308
稲架→ 1

 

2023年10月11日 作成

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