初 空(初御空) 4     79句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
遠富士や雪輝やかす初御空 菅野日出子 末黒野 201703
初御空門浪の渦の傾ぎつつ 和田照海 京鹿子 201703
海鳥の大きはばたき初御空 福永みち子 馬醉木 201703
富士ぐいと近づいてゐる初御空 落合絹代 雨月 201704
折鶴をはばたかせたき初御空 佐津のぼる 六花 201704
初御空地球に戦火ある不思議 平澤侃 末黒野 201704
古里へ続く青空初御空 川村亘子 末黒野 201704
言霊の幸はふ国や初御空 岡野里子 末黒野 201704
不死鳥の翳残りたる初御空 中田禎子 201704
神ム杉の闇明けてゆく初御空 雨村敏子 201704
ふた筋の噴煙ゆたか初御空 榎美幸 万象 201704
騎馬像の疾駆の脚や初御空 加藤峰子 201704
あはうみに常の鳥ゐる初御空 天谷翔子 201705
美しく老いたしと祈ぐ初御空 隅田恵子 雨月 201705
良き風に国旗はためく初御空 細島孝子 末黒野 201705
初空や二番札所は極楽寺 石橋邦子 春燈 201803
初空や出雲の湖に伯耆富士 山本喜朗 雨月 201803
祈ること余りに多し初御空 安立公彦 春燈 201803
初空を追ひつ追はれつして雀 秋山信行 やぶれ傘 201803
相づちを軽く適度に初御空 笹村恵美子 201803
初御空鳶が争ひ穢したる 佐津のぼる 六花 201804
鳥声の高く過るや初御空 鷹崎由未子 春燈 201804
初御空掲げし国旗ひるがへる 小川玉泉 末黒野 201804
乗れさうな雲ふうはりと初御空 斉藤マキ子 末黒野 201804
ほのぼのと白みわたりて初御空 服部珠子 雨月 201804
初空へ耳を大きくひらきけり 鈴木直充 春燈 201804
初御空大きな門を潜りけり 岸洋子 201806
ほろ酔うて瞬き二つ初御空 松本秀一 船団 201809
初御空薄々のこる月ひとつ 佐藤恭子 あを 201901
この星を包む羊膜初御空 高橋将夫 201903
決めネイルの青いラメ入り初御空 辻響子 201903
初空や職場へ向かふ道静か 日高みち子 やぶれ傘 201904
黐の実に高々とある初御空 善野行 六花 201904
初空に画竜点睛紅を点す 谷口一献 六花 201904
初御空生駒嶺古都を隔てたる 前田美恵子 201904
喜寿の背に翼をつけむ初御空 中田禎子 201904
手水舎の杓の木の香や初御空 柳橋繁子 201904
海光を弾く巨船や初御空 森清信子 末黒野 201904
杉山に槍そろひ立つ初御空 吉田順子 201904
神の手の雲となりたる初御空 竹内悦子 201904
静止画のごとき海峡初御空 笹村政子 六花 201904
二三羽に遅れ一二羽初御空 今橋眞理子 ホトトギス 201906
病院の窓いつぱいの初御空 仲里奈央 201907
体調を取り戻したる初御空 稲畑汀子 ホトトギス 202001
衛星の巡りてをらむ初御空 千田敬 202003
修復のなりし東塔初御空 密門令子 雨月 202003
初空を飛行機雲の一直線 安藤久美子 やぶれ傘 202003
初御空制空権は凧にあり 高橋将夫 202003
青雲に捧ぐ祷りや初御空 松本鷹根 京鹿子 202003
真直ぐなる飛行機雲や初御空 鈴木英雄 末黒野 202004
房総の初空高く伝書鳩 大坂正 末黒野 202004
抱きしめてみたき青さや初御空 矢野美沙子 202004
初空や威風弥増す樟大樹 田中嘉信 春燈 202004
初空やビルのあはひの富士白し 佐俣まさを 春燈 202004
初御空ここまで生きて仰ぎけり 久米憲子 春燈 202004
神宿る島を鷹舞ふ初御空 谷陽右 馬醉木 202004
若冲の群鶏鳴くや初御空 藤田美耶子 202004
初空に見果てぬ夢を描いてみる 三木亨 202004
朝まだき法螺貝響動む初御空 中貞子 202004
初御空大漁旗のはためけり 田中とし江 202006
天の声地の声鼓動初御空 植村蘇星 京鹿子 202101
初空や己が草屋も皎々と 植村蘇星 京鹿子 202101
恒例の先祖参りや初御空 加藤良子 春燈 202103
ジャンプして掴みそこねる初御空 雨宮桂子 風土 202104
つぶやきを詩へ昇華せむ初御空 森清信子 末黒野 202104
初御空真白き富士を拝しけり 長尾タイ 末黒野 202104
初空や疎にして天網見当らず 太田良一 末黒野 202104
橋上は富士見ポイント初御空 和田啓 末黒野 202104
初空へ放つ神事の一矢かな 青木朋子 202108
渡りゆく鳥の静けさ初御空 安立公彦 春燈 202203
ふるさとはここ茨城や初御空 本多遊方 春燈 202203
一年の計は立てざり初御空 山田暢子 風土 202203
浮世来て九十五度目の初御空 廖運藩 春燈 202204
稜線に日矢の一閃初御空 長尾タイ 末黒野 202204
高層のビルに囲まれ初御空 渡辺富士子 末黒野 202204
初空を渡るゴンドラみなと街 小林拓路 末黒野 202204
初御空裏が表に返り来て 西村白杼 京鹿子 202204
宇宙から望む地球や初御空 辻量子 京鹿子 202204
初御空機影キラキラ光りけり 小澤えみ子 202206
初空→1

 

2022年1月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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