初 蝶 7       33句

たづねくるはかなき羽にもにほふらむ軒端の梅の花の初蝶    藤原家隆

作品
作者
掲載誌
掲載年月
初蝶のふと見失ふ田面かな 大内幸子 六花 202106
初蝶の浮力不如意でありにけり 中村嵐楓子 春燈 202107
初蝶の門付けしたる律儀さよ 農野憲一郎 春燈 202107
初蝶の止るとも見え水飲み場 黒滝志麻子 末黒野 202107
初蝶のけふはどの花宿とせむ 能美昌二郎 202107
初蝶来性善説の色纏ひ 澤田英紀 202107
初蝶の庭に来てゐるおひる時 石塚清文 やぶれ傘 202108
初蝶や行く手に暗き座禅堂 深川淑枝 202108
初蝶やわが産土の山の音 竹内久子 京鹿子 202201
約せしが如し初蝶と駅に会ふ 安住敦 春燈 202203
初蝶に日差整ひゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202204
初蝶来肩を貸したる馬頭尊 丸山千穂子 末黒野 202204
初蝶を追ふや小川の通せんぼ 鈴木直充 春燈 202205
初蝶やそは納言かも式部かも 橋添やよひ 風土 202205
初蝶や舞ふに日射しのまだ足りぬ 高村令予 風土 202205
初蝶の金管楽器より出づる 平居澪子 六花 202205
吉兆かと初蝶の白眩しみぬ 西川保子 春燈 202206
初蝶やまだ濡れてゐる空の色 佐藤信子 春燈 202206
初蝶に逢はんと歩く散歩道 山口地翠 春燈 202206
初蝶を追ひて散歩の道を変ふ 門伝史会 風土 202206
初蝶を追ふや河原の石に坐し 岡野里子 末黒野 202206
海へ向く少女の像や初蝶来 森清信子 末黒野 202206
初蝶のいちぬけて来る勅使門 村田あを衣 京鹿子 202207
初蝶や軽やかに行く旅鞄 佐藤千恵 京鹿子 202207
ととのはぬ野の草の丈初蝶来 森清堯 やぶれ傘 202207
初蝶におくれて来たるピアニスト 大森春子 202207
初蝶や手を上げ渡るランドセル 深川敏子 春燈 202207
初蝶や身の丈に合ふ高さまで 久米憲子 春燈 202207
花を摘む児等走り出す初蝶へ 伊藤芙沙江 202209
野に低く初蝶はまだ濡れてゐる 深川淑枝空 202211
初蝶の黄色白色つづいて来 えとう樹里空 202211
鍬持てば初蝶まとひ始めけり 藤森すみれ 202301
短命とは何歳初蝶がよぎる 苑実耶 202302
初蝶→ 1

2023年4月1日 作成

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