初 蝶 6       167句

たづねくるはかなき羽にもにほふらむ軒端の梅の花の初蝶    藤原家隆

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
初蝶や爪切る音の昼下り 松橋利雄 春燈 201305  
初蝶やこのひと筋の欅道 塩貝朱千 京鹿子 201305  
初蝶の影ぎくしやくと見失ふ 中村恭子 201305  
片言の子ども初蝶日和かな 大川ゆかり 201305  
初蝶来山盧を守りて子らはるか 和田和子 馬醉木 201306  
初蝶や少女の白きトウシューズ 林八重子 馬醉木 201306  
初蝶を胸元に抱き車椅子 西谷良樹 春燈 201306  
ビル影をはなれて初蝶影を生む 長久保郁子 かさね 201306  
初蝶と鎌倉古道にすれ違ふ 林いづみ 風土 201306  
初蝶にまだ影のなき石舞台 熊川暁子 201306  
初蝶の吹き飛ばされて黄泉の国 高尾豊子 火星 201306  
初蝶やコンテナ切れ目なく過ぐる 高松由利子 火星 201306  
初蝶や庖丁さんてふ角の家 有本惠美子 ろんど 201306  
初蝶の幻のごと野に消ゆる 大橋伊佐子 末黒野 201306  
初蝶の石山寺の巖越え 塩見治郎 雨月 201306  
初蝶の影のあそこに昼下がり 村田武 やぶれ傘 201306  
初蝶や薄ら日に風みどりなり 長崎桂子 あを 201307  
初蝶や我れ取り戻す日を得たり 半田稜 ろんど 201309  
初蝶と共に谷中の路地に入る 瀧春一 花石榴 201312  
初蝶に地のぬくもりの届きけり 生田作 風土 201401  
越冬の紋白蝶か初蝶か 神蔵器 風土 201403  
初蝶や湖のひかりを紡ぎつつ 佐久間由子 201404  
初蝶来言葉がつばさ得しごとく 山田六甲 六花 201404  
初蝶のいま飛ぶ時と思ひけり 岩下芳子 201405  
初蝶の海のひかりに散りしかに 大崎紀夫 やぶれ傘 201405  
初蝶の危なっかしくも橋の上 大日向幸江 あを 201405  
初蝶の風にさからふこと知らず 穐好樹菟男 馬醉木 201405  
まだ固き港の風や初蝶来 松本三千夫 末黒野 201406  
豹柄の初蝶に退く女かな 山本久江 201406  
初蝶のささやくように象の耳 田邉好美 201406  
初蝶のひらりゆらりと女坂 水原春郎 馬醉木 201406  
初蝶の音なき調べ告げてをり 森清信子 末黒野 201406  
初蝶の好きに遊べる野川かな 高谷栄一 201406  
初蝶の充電完了翔ちにけり 生田作 風土 201406  
初蝶の触れゆく風の軽さかな 佐津のぼる 六花 201406  
初蝶の水かげろふに生れにけり 浅木ノヱ 春燈 201406  
初蝶の地掠りの羽風に濡れ 柳本渓光 ろんど 201406  
初蝶の浮遊に風の見えて来し 岩月優美子 201406  
初蝶や旅立ちの妻浮き浮きと 山田春生 万象 201406  
初蝶を見つけし声の飛んでをり 熊川暁子 201406  
初蝶来こころの灯点しけり 西岡啓子 春燈 201406  
しばらくは初蝶の飛ぶ空となる 鴨下昭 201407  
躍動の初蝶立てる宇治茶畑 鈴木初音 201407  
初蝶にこの世の水は辛すぎる 高橋将夫 201407  
初蝶のあやふや飛びに生気満つ 石川寿夫 ろんど 201407  
初蝶の逆らひきれぬ湖の風 榎本ふじえ 風土 201407  
初蝶の登大路を横切りけり 平居澪子 六花 201407  
初蝶の風に押さるる絹の翅 本池美佐子 201407  
初蝶の訪問受くる狭庭かな 池田節 春燈 201407  
初蝶や影と付いたり離れたり すずき巴里 ろんど 201407  
初蝶のあとも次次あたらしく 熊川暁子 201408  
初蝶のやはり黄色でありしこと 後藤立夫 ホトトギス 201408  
初蝶の野の球面を来て去れり 鎌田悟朗 ろんど 201408  
繙けば初蝶の舞ひ出づるかな 稲畑汀子 ホトトギス 201503  
初蝶来こころの灯点しけり 西岡啓子 春燈 201503  
初蝶を見つけし妻の声飛び来 松嶋一洋 201505  
初蝶を児と目で追へり散歩径 永島雅子 春燈 201505  
初蝶の息ととのへてゐるところ 戸栗末廣 201505  
草原は初蝶を添へ景となり 山荘慶子 あを 201505  
標本箱から初蝶の飛び立てり 岩下芳子 201505  
初蝶の真つ黄色にて小さくて 廣瀬推男 やぶれ傘 201505  
光彩のまんじくづしを初蝶とす 豊田都峰 京鹿子 201505  
初蝶のこぼすがごとき日の粒子 豊田都峰 京鹿子 201505  
横に横に初蝶の空ひるがりぬ 近藤喜子 201506  
一閃の木洩れ日はたまた初蝶か 犬塚李里子 201506  
初蝶の震へたふとき詩片かな 中島悠美子 京鹿子 201506  
モノクロの深泥ヶ池や初蝶来 たかはしすなお 201506  
初蝶の三尺飛んでかがやけり 神蔵器 風土 201506  
初蝶や北鎌倉の駅を出づ 井口ふみ緒 風土 201506  
初蝶や昭和の唄を負ひ来たる 鴨下昭 201506  
初蝶を見しこと人にまだ告げず 松田泰子 末黒野 201506  
初蝶の息ととのへてゐるところ 戸栗末廣 201506  
激痛の胸初蝶の飛びたてり 神蔵器 風土 201507  
初蝶や折り紙蝶に恋心 伊吹之博 京鹿子 201507  
初蝶やまだ山風に乗り切れず 黒滝志麻子 末黒野 201507  
紐ほどくやうに初蝶縁離る 森清信子 末黒野 201507  
初蝶の穢れなき白よぎりけり 安斎久英 末黒野 201507  
瞳の奥の知覧初蝶少年兵 鴨下昭 201507  
初蝶に案内されゐる畷道 山本ひろ 雨月 201507  
初蝶のはけの流れを低く飛ぶ 佐藤晴子 万象 201507  
初蝶や名札ばかりの薬草園 藤田満枝 万象 201507  
初蝶や畑を天地に返す間の 秋山信行 やぶれ傘 201508  
初蝶の惑へる美男仏かな 西川みほ 末黒野 201508  
初蝶の風の高さをまだ知らず 林加寸美 ホトトギス 201510  
好日の初蝶ことごとく黄色 林加寸美 ホトトギス 201510  
右往左往初蝶の来てとんぼ来て 神蔵器 風土 201510  
初蝶の五線に惑ふ築地塀 鈴鹿呂仁 京鹿子 201604  
初蝶の双つ蝶かな雛の日 井上石動 あを 201604  
初蝶の海の広さを未だ知らず 吉永すみれ 風土 201605  
初蝶や風に流され地に憩ふ 安斎久英 末黒野 201605  
初蝶に母の言づてもらひけり 佐藤信子 春燈 201605  
初蝶のはじめに着きし石の上 加藤みき 201605  
初蝶の風にせかされ飛び立てり 蒲田豊彦 雨月 201605  
初蝶の舞ひてひかりを躱しけり 寺田すず江 201606  
初蝶来新車の届く朝かな 佐々木よし子 201606  
初蝶を袋小路に見失ふ 小川流子 201606  
初蝶の快晴の世をひとめぐり 数長藤代 201606  
中庭へ初蝶ひかり撒いてをり 小川玉泉 末黒野 201606  
初蝶の黄蝶を追ひて白き蝶 飛高隆夫 万象 201606  
初蝶来虚子の前にて舞ひはじむ 山田春生 万象 201606 深大寺
初蝶の行方目で追ふ夫の墓 鍋島広子 万象 201606  
初蝶白空の青さにまだ染まず 室伏みどり 雨月 201606  
杖を曳くわれに大きく初蝶来 室伏みどり 雨月 201606  
初蝶にやさしかりけり山の風 川口崇子 万象 201607  
初蝶の駅の機関区迷ひをり 田上幸子 万象 201607  
翳りても晴れても初蝶黄の鮮やか 水野節子 雨月 201607  
湧く如く初蝶バスの後より 卯月十六 末黒野 201607  
初蝶の残像脳の断面図 金子正道 京鹿子 201607  
初蝶に影といふものなかりけり 戸栗末廣 201607  
初蝶といふ一途なる心のに会ふ 甘岡中正 ホトトギス 201608  
初蝶や我が子の墓を巡り舞ふ 井上正子 童女 201701  
初蝶を放ち大地の自照かな 片山煕子 京鹿子 201701  
初蝶の予感のごとく過ぎにけり 七種年男 201701  
初蝶にがうがうと鳴る大欅 南うみを 風土 201705  
初蝶や薬で顔のほてる日の 中川句寿夫 ここのもん 201705  
初蝶の日差しに染まる野畑かな 箕輪カオル 201705  
海光に初蝶の色まぎれゆく 松田多朗 馬醉木 201705  
初蝶の息衝きに子の深眠り 能勢俊子 馬醉木 201705  
白神の風初蝶に力貸し 小野寿子 201705  
悦びの中の喜び初蝶舞ふ 鈴鹿仁 京鹿子 201706  
初蝶の羽をたためる鏡石 小川玉泉 末黒野 201706  
初蝶の郵便受けに待つてをり 山田六甲 六花 201706  
初蝶や浮き足立ちて甲斐の山 雨宮桂子 風土 201706  
初蝶や右脳左脳の非対称 甕秀麿 201707  
初蝶や思ひ出しては片想ひ 齋藤厚子 201707  
初蝶や並びて百のパイプ椅子 戸栗末廣 201707  
初蝶の来て木洩れ日を揺らしけり 山田正子 201707  
ためらはず光ちらして初蝶来 中村千久 万象 201708  
初蝶に弓の手元の狂ひけり 野中亮介 馬醉木 201804  
等身大の鏡を抜けて初蝶 村田あを衣 京鹿子 201805  
初蝶来開封に胸をどらせて 栗原公子 201805  
初蝶を太陽系へ加へたし 兵藤惠 201805  
初蝶や逢ひたさ募るそはか句碑 塩貝朱千 京鹿子 201806  
初蝶や子等に負けじと川遊び 七郎衛門吉保 あを 201805  
初蝶の伽藍の空に吹かれをり 笹村政子 六花 201806  
邂逅をひとに言ふまじ初蝶来 今村千年 末黒野 201806  
初蝶の上昇時に訥々たり 定梶じょう あを 201806  
初蝶の去りたる後の庭明り 津川かほる 風土 201807  
注釈のやうに初蝶留まりをり 鈴木光影 201807  
翳す手に風生れけり初蝶来 石田阿畏子 馬醉木 201807  
鳥除けの網をくぐりて初蝶来 岸洋子 201807  
青き筋見せて初蝶消えにけり 岩井京子 201807  
初蝶を花に紛れて見失ふ 横田敬子 201808  
初蝶や湖青々と横たはる 深川淑枝 201808  
初蝶に指紋をつけて放ちやる 角野良生 201809  
初蝶追ふわが本籍の風の中 村田あを衣 京鹿子 201903  
初蝶の天使の涙より生るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904  
巽橋越ゆ初蝶の芸祈願 鈴鹿呂仁 京鹿子 201904  
初蝶のあと小流れをひと跨ぎ 河前隆三 馬醉木 201905  
初蝶やイラストマップ軽く巻く 間谷雅代 馬醉木 201905  
円形の野外ステージ初蝶来 田中佐知子 風土 201905  
初蝶や白寿の坂を上りきり 高橋たか子 馬醉木 201906  
初蝶を追うていつしか遠目癖 早川俊久 馬醉木 201906  
初蝶やふはりと乾く布おむつ 渡部恭子 馬醉木 201906  
初蝶や殺生石に来てとまる 高橋将夫 201906  
初蝶の舞ゐる白きいのちかな 吉田順子 201906  
城址は千年の過ぐ初蝶過る 鷺山珀眉 京鹿子 201906  
初蝶の羽にやさしき里の風 高村令子 風土 201906  
初蝶来未来の森となる木々に 波戸辺のばら 201906  
初蝶や渡る水面の影あえか 高木邦雄 末黒野 201906  
初蝶や身ごもれる子に労られ 渡部良子 馬醉木 201907  
初蝶の行方に高き石の塀 大室恵美子 春燈 201907  
初蝶や風さらさらと踝に 岡本尚子 風土 201907  
初蝶の手品のやうにあらはるる 松下道臣 201908  
初蝶となりぬ光をこぼれ来て 湖東紀子 ホトトギス 201908  
初蝶を誘ひ出したる海の風 山田閏子 ホトトギス 201908  
初蝶にもうなつてゐる遺稿 奥田筆子 京鹿子 202001 初蝶→ 1

2020年4月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。