初 旅 2    106句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
初旅やトンネルいくつくぐり来て 長沼紫紅 200705
初旅となりし機上に時差正す 千原叡子 ホトトギス 200705
初旅の夫の飲酒は咎めざる 今井忍 ぐろっけ 200705
孫擧式へ初旅バリは神の島 北村香朗 京鹿子 200705
世をいとふ庵を捨てて初旅へ 小澤克己 遠嶺 200801
初旅や行きに帰りに富士仰ぎ 鷹羽狩行 200801
初旅に霞む筑波の嶺ふたつ 阿部ひろし 酸漿 200802
雪ぬれの初旅の荷を寄せ合へり 山尾玉藻 火星 200802
初旅は身内の集ふ房総へ 赤座典子 あを 200803
初旅や松島湾の島めぐり 羽賀恭子 200804
初旅の鞄まつすぐ病室へ 丸山照子 火星 200804
初旅の東京の地図買ひ替へて 飛鳥由紀 200804
初旅の途にゆくりなきグレコの絵 井口淳子 200804
初旅を終へ日常に着陸す 今橋眞理子 ホトトギス 200805
初旅の光ちりばめ伊豆の海 井口初江 酸漿 200805
初旅の嶺泰然と明けそめし 松本きみ枝 遠嶺 200805
初旅やこけしの里に友と酌む 加藤克 200902
初旅や日の漏れそめし曇空 阿部ひろし 酸漿 200902
初旅やモネの絵に会ふ美術館 磯野しをり 雨月 200904
初旅の山河いろどる鳥の声 村瀬八干代 遠嶺 200904
初旅やたそがれどきの宮の松 箕輪カオル 200904
初旅といふ語感佳し歩みそめ 柳生千枝子 火星 200904
初旅といふ初めての旅始まる 柳生千枝子 火星 200904
初旅へかそけき音を残されし 椿和枝 200904
初旅や人身事故といふ告知 増田守 炎環 200904
初旅や孫の創作童話きく 笹村政子 六花 200904
あまりにも早き初旅追ひつけず 木下もと子 200904
初旅の切符手にしてより用意 稲畑汀子 ホトトギス 201001
初旅の話も少し五六人 稲畑汀子 ホトトギス 201001
初詣日和初旅日和なり 阿部ひろし 酸漿 201002
初旅の高千穂夜神楽奉納譚 佐田昭子 ぐろっけ 201003
初旅の上海蟹は小さかりし 椋本一子 雨月 201003
初旅の一歩いきなり転びけり 小林正史 201004
初旅の記念写真に鹿入り来 田中佐知子 風土 201004
計らずも初旅となる姉の葬 石井邦子 酸漿 201004
初旅のなんと小さき鞄かな 桑島啓司 201005
初旅のこと戦跡に立ちしこと 井上信子 201103
初旅の足の軽さよ青き空 瀬沼利雄 酸漿 201103
初旅や水たまりある滑走路 幡丸山照子 火星 201104
マウイより来て初旅の友となる 大久保白村 ホトトギス 201106
切符買ふより初旅でありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201201
初旅の趣向といふも同じほど 稲畑汀子 ホトトギス 201201
初旅といふ楽しみは別に組む 稲畑汀子 ホトトギス 201201
初旅の夕空泌みるばかりにて 井上信子 201203
初旅や赤福舗(みせ)の抹茶席 小林成子 201203
初旅の混浴にゐてちぢこまる 福島せいぎ 万象 201204
初旅や浜に絆の文字書きぬ 西川みほ 末黒野 201204
初旅や見失ひたる夫の背 三輪慶子 ぐろっけ 201204
初旅を紅き日本の世界地図 有本惠美子 ろんど 201204
初旅の富士朝月を従へる 稲畑汀子 ホトトギス 201301
初旅をして買初を済ませたる 高橋将夫 201301
初旅を終へて富士見し帰路となる 稲畑汀子 ホトトギス 201301
初旅は兄の見舞へ単線路 森理和 あを 201303
初旅の近江路晴のち雪となる 大橋晄 雨月 201303
初旅や妻籠しんしん暮れてゆく 須賀敏子 あを 201303
ひと見舞ふ初旅にして潮満ち来 渕上千津 201303
初旅のはじめや大河ひとつ越え 西川保子 春燈 201304
初旅や伊賀は翁の生家訪ひ 尾崎みつ子 雨月 201304
初旅や箱根走る子応援に 横内かよこ ぐろっけ 201304
初旅や卒寿米寿の姉に添ひ 今泉あさ子 末黒野 201305
師を偲び妻偲ぶ初旅にあり 木村享史 ホトトギス 201307
初旅でありて仕事でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201401
初旅は軽トラで行くIKEA 波戸辺のばら 201403
初旅や湖に降る雪眺めつつ 岡本尚子 風土 201403
初旅や湯の香に選りて有馬筆 コ田千鶴子 馬醉木 201403
初旅の一段倒す座席の背 坂場章子 201404
初旅や抱かせてもらふ赤ん坊 中田みなみ 201501
初旅や薄むらさきの片つ貝 山尾玉藻 火星 201502
初旅は母の入所のケアホーム 鈴木セツ 201503
那須の温泉に酔うて初旅こころかな 仁平則子 201503
初旅やホテルで箸の洋ランチ 坂上香菜 201503
初旅や白一色の鄙を経て 大橋晄 雨月 201503
初旅や微睡む友と八高線 村上倫子 201503
一駅を乗つて初旅初詣 森田尚宏 201504
初旅や王義之の名に魅せられて 竹内喜代子 雨月 201505
切符買ふより初旅となりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初旅や微睡む膝を陽包みに 布川直幸 201601
初旅の富士快晴の朝かな 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初旅の富士になごりのありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初旅は五年に一度富士の辺に 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初旅やサミット有りし湖の宿 中村月代 末黒野 201604
一と言を遺影に詫びて初旅に 木村享史 ホトトギス 201607
初旅を終へ句心の新しく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
初旅を終へしこと早常の如 稲畑汀子 ホトトギス 201701
初旅や見慣れし富士の改る 稲畑汀子 ホトトギス 201701
永遠のやうな二泊や初旅に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
初旅や伊吹山の雄姿仰ぎつつ 大橋晄 雨月 201704
初旅を終へて始まるこの生活 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
初旅や再発といふ火種持ち 北村梢 京鹿子 201801
初旅の湾を余さず波ひかる コ井節子 馬醉木 201803
初旅は三兄弟の三夫婦 善野行 六花 201804
初旅や品川過ぎに落ちつけり 石森和子 あを 201804
初旅や杖忘れずに湯治宿 赤座典子 あを 201804
初旅を終へ日常の動き出す 稲畑汀子 ホトトギス 201901
初旅を終へ走り出すスケジュール 稲畑汀子 ホトトギス 201901
初旅にして雨男返上す 森岡正作 201902
八時間掛けて初旅ラムネの湯 石森理和 あを 201903
初旅を明日に天気図また眺め 竹内喜代子 雨月 201905
初旅や術後の身とは思はれず 安原葉 ホトトギス 201905
初旅や夢の一富士まのあたり 安原葉 ホトトギス 201905
初旅の余韻西へと東へと 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
初旅や前触れもなく蚊の二匹 佐藤恭子 あを 202006
初旅の切符買ひたる安堵かな 稲畑汀子 ホトトギス 202101
初旅は富士一周となりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 202101
富士五湖を廻り来たりし初旅も 稲畑汀子 ホトトギス 202101
初旅を終へていつもの顔となる 稲畑汀子 ホトトギス 202101
初旅→1

 

2022年1月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。