初 詣 7〈初参)     95句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
喜びは他人と同じ初詣 江島照美 201804
初詣鐘の緒を振る強く振る 有松洋子 201804
幣帛を分けてひとりの初詣 瀬川公馨 201804
初詣牛歩のつづく門の外 永田万年青 六花 201804
ただ静か鎮守の杜の初詣 七郎衛門吉保 あを 201804
八百万の人にもまれて初詣 松尾龍之介 201806
石段の数知つてをり初詣 岸洋子 201806
戒めと読みし運勢初詣 植村蘇星 京鹿子 201812
初詣産土神へ三世代 山田天 雨月 201901
初詣遅き夜明けを待ち出るや 大日向幸江 あを 201902
家族の輪つかず離れず初詣 高木晶子 京鹿子 201903
私たちカップルみたい初詣 林田麻裕 201903
初参り和服の若きカップルら 田中藤穂 あを 201903
禅林の古木は無言初詣 賀鈴木崇 201904
青竹の手水給はる初詣 服部鹿頭矢 馬醉木 201904
初詣またひとつ夢膨みて 中川幸恵 201904
お互の宗旨を問はず初詣 平居澪子 六花 201904
玉砂利に慣れぬ草履や初詣 高橋泰子 末黒野 201904
開運の幟立つ磴初詣 有賀鈴乃 末黒野 201904
産土の寺より宮へ初詣 今村千年 末黒野 201904
戦無き平成惜しむ初詣 両角富貴 末黒野 201904
石段につまづきもして初詣 阿部重夫 末黒野 201904
初詣素足に在す菩薩像 小菅澄重 春燈 201904
初詣地球は廻る自我自尊 菊池和子 京鹿子 201904
初詣せめて途中の薬師まで 大内幸子 六花 201904
賽銭は箱に届かず初詣 時田義勝 やぶれ傘 201904
今年はも産土宮に初詣 大橋晄 雨月 201905
ささやかな願ぎ事ばかり初詣 山田閏子 ホトトギス 201906
初詣産土神へ着替えして 大山夏子 201907
初詣更地ここにもあそこにも 天谷翔子 201907
箒目の残る参道初詣 遠山のり子 201907
先哲の戒め確と初詣 植村蘇星 京鹿子 202001
初詣坂をころがる京訛 佐藤恭子 あを 202002
初詣祢宜にまとはる吾子ふたり 秋川泉 あを 202003
初詣締めは近くの社にて 森なほ子 あを 202003
ねんごろに閻魔も拝む初詣 田中藤穂 あを 202003
亥から子に替へる破魔矢の初詣 七郎衛門吉保 あを 202003
授かれる孫の柏手初詣 ふなかわのりひと 202003
初詣名前を知らぬ顔見知り 亀田虎童子 202003
対岸へ小舟で渡る初詣 半谷洋子 202003
雑踏を避けて末社に初詣 中原敏雄 雨月 202003
初詣地元の寺が同窓会 秋川泉 あを 202003
初参り賢しく恐く狛狐 森なほ子 あを 202003
御籤を希に夫引く初詣 滝沢いみ子 末黒野 202004
初詣胸ポケットの舌下錠 菅野日出子 末黒野 202004
初詣ぼけ除け地蔵に長き列 杉本薬王子 風土 202004
田畑失せ村社細々初詣 種田利子 春燈 202004
護摩煙纏ひて夫婦初詣 田中臥石 末黒野 202004
拍手の音美しや初詣 今村千年 末黒野 202004
初詣磴に鋭き目の石狐 宮沢久子 末黒野 202004
初詣赤札数多仁王に貼られいて 大山夏子 202006
まだ生きるつもりの一歩初詣 平野無石 202006
手を取つてもらふ日岡の初詣 山田六甲 六花 202101
ぼくたちは戦後の育ち初詣 山田六甲 六花 202101
願ひごとマスクに籠る初詣 七郎衛門吉保 あを 202102
朱の神幣願ひは一つ初詣 七郎衛門吉保 あを 202102
初詣社の鈴なき静けさよ 大室恵美子 春燈 202103
願ひごと一つにしぼり初詣 大室恵美子 春燈 202103
初詣力石にて休みけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202103
密をさけ小さき社に初参り 森美佐子 やぶれ傘 202103
大屋根に鳩が一列初詣 稲田延子 やぶれ傘 202103
初詣すれちがふ人皆無口 秋川泉 あを 202103
天赦日に産土神へ初詣 篠田純子 あを 202103
足一本増やし指揮する初詣 丸井巴水 京鹿子 202104
神鈴の音無きしじま初詣 西村白杼 京鹿子 202104
初詣湯気立つ物を子は数へ 山田健太 風土 202104
柏手を大きく打ちて初詣 遠藤泉 202104
親よりも子が畏みて初詣 秋千晴 202104
ふくふくと上枝の雀初詣 森清堯 末黒野 202104
初詣子らに三歩のディスタンス 今村千年 末黒野 202104
神前の一言願ふ初詣 大川暉美 末黒野 202104
列のなき初詣巫女ただ一人 滝沢いみ子 末黒野 202104
氏神の零時待つ人初詣 小倉純 末黒野 202104
神前にカップ酒あり初詣 光成敏子 202104
初参地蔵の赤き涎掛け 小池桃代 末黒野 202105
生かされて生きるを願う初詣 若泉真樹 202105
ふるまひの甘酒薄し初詣 河原敬子 202107
天に鳩地に人の列初詣 西住三惠子 202107
初詣旧土佐藩の稲荷神 竹中一花 202107
おんぶしたり抱つこをしたり初詣 高村令子 風土 202203
初詣帽子持ち上げ遠会釈 植村蘇星 京鹿子 202203
あれやこれ賽銭足すや初詣 七郎衛門吉保 あを 202203
初詣口開け見入るマルベル堂 篠田純子 あを 202203
山手線席譲らるる初詣 佐渡谷秀一 春燈 202204
足さばき美しき着物や初参 山口陽子 春燈 202204
初詣コロナ退散先づ祈り 小菅澄重 春燈 202204
初詣焚火に集ふ人の数 小林和子 202204
初詣車道へ伸ぶる長き列 長尾タイ 末黒野 202204
二歩ごとの白線跨ぎ初詣 谷口律子 末黒野 202204
初孫の手合はす仕草初詣 岩崎藍 末黒野 202204
初詣ドレスを着たる犬に会ふ 遠藤レイ 春燈 202205
七福神の二神を残す初詣 小澤えみ子 202206
抜け道の急な階段初詣 曽根富久恵 202208
初詣気負ひしほどに鈴鳴らず 岡村尚子 202208
初詣無言の列に鈴の音 針谷忠郎 202210
初詣 →1

 

2023年1月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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