初 詣 5     138句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
神佛の神から参る初詣 木村茂登子 あを 201003
大亀の顔つくづくと初詣 芝尚子 あを 201003
階段を登りきれない初詣 鎌倉喜久恵 あを 201003
愛宕山に天皇の声初詣 篠田純子 あを 201003
初詣繊毛に見ゆるDNA 篠田純子 あを 201003
多羅葉に記す願ひや初詣 長濱順子 201003
生き死にを神に委ねて初詣 西田史郎 201003
初詣眼光の鋭き竹の虎 飯田美千子 201003
初詣晴着の見えぬ風の街 坂根宏子 201004
初詣出店に多しぽっぽ焼き 坂根宏子 201004
千年の樟を神とし初詣 藤谷紫映 馬醉木 201004
碧天へ膨らむサリー初詣 川口襄 遠嶺 201004
初詣殊更強く鈴を振る 片山茂子 遠嶺 201004
護摩焚きの煙うおんうおん初詣 加藤峰子 201004
盲導犬座つてゐたる初詣 涼野海音 火星 201004
初詣の列を見下ろす鴉かな 大山春江 万象 201004
鐘の音百をすぎたる初詣 竹内悦子 201004
福袋二つも持って初詣 島本知子 ぐろっけ 201004
外つ国の人も二拍手初詣 武司 琴子 ぐろっけ 201004
初詣球児一気に駆け登る 吉田耕人 ぐろっけ 201004
潮の香の居座る路地や初詣 松本三千夫 末黒野 201004
満月の光たよりの初詣 菅野日出子 末黒野 201004
初詣ふれて安堵の寿命石 谷口芳江 201004
ゆくりなく旧友に会ひたる初詣 市川稲舟 201004
一願に勢む賽銭初詣 米田正弘 201004
初詣船より拝む厳島 浅野恵美子 酸漿 201004
初詣柏手揃ふ船の上 浅野恵美子 酸漿 201004
初詣人は余命を持ち列に 嶋田摩耶子 ホトトギス 201005
乗り越して思はぬ寺へ初詣 桑島啓司 201005
二の鳥居から列つづく初詣 丑久保 勲 やぶれ傘 201005
綿菓子を手にして帰る初詣 廣瀬雅男 やぶれ傘 201005
初詣帰路はいつもの裏小路 神田惣介 京鹿子 201005
粛々と長き初詣の列に 隅田恵子 雨月 201005
肩車してより進み初詣 志方章子 六花 201005
千年の大楠仰ぐ初詣 天野明 201005
島畑の廃帝陵へ初詣 上崎暮潮 ホトトギス 201007
銭洗ふ列の長さよ初詣 島谷征良 風土 201101
初詣善男善女老いにけり 水原春郎 馬醉木 201102
ずるずると押されて押して初詣 筒井八重子 六花 201102
初詣みくじ楽しく結はへたる 筒井八重子 六花 201102
反橋は眺めるだけの初詣 中田寿子 ぐろっけ 201102
列遅々と鳥居の外で初詣 林哲夫 ぐろっけ 201102
足早な夫の背追ひて初詣 福島松子 ぐろっけ 201102
をとこ坂一気に上り初詣 西田史郎 201103
健康を絵馬に託せり初詣 伊藤憲子 201103
初詣ぴんぴんころりに願ひこめ 伊藤憲子 201103
初詣甘酒のみし娘の微酔 山崎里美 201103
おほどかな神馬まなざし初詣 和田郁子 201103
学問の神に刻かけ初詣 伊藤紫水 風土 201103
初詣卯の大絵馬のいと優し 大橋晄 雨月 201103
初詣さへままならぬ身となりて 高橋照子 雨月 201103
初詣六百年の杉拝す 柳田和子 酸漿 201103
好天に誘はれ巡る初詣 難波篤直 201104
葛城の峰に淡雪初詣 谷村幸子 201104
初詣赤子に雪の道ゆづる 大竹淑子 風土 201104
初詣神木後継ぎすくすくと 松澤美惠子 201104
本殿の裏に日あたる初詣 浜口高子 火星 201104
神はただそうかそうかと初詣 渡辺和夫 ろんど 201104
初詣社の前に焼芋屋 大内恵 酸漿 201104
手を合せ幼の願ふ初詣 池田いつ子 酸漿 201104
初詣小さき熊手を賜りし 渡辺裕子 酸漿 201104
近江野の神へ仏へ初詣 磯野しをり 雨月 201104
神木は千年の槻初詣 江木紀子 雨月 201104
拝殿の闇に雪降る初詣 稲岡長 ホトトギス 201105
美しき項へ蹤けり初詣 當問シズ 万象 201105
寛政の代の鳥居立つ初詣 齋藤朋子 やぶれ傘 201106
初詣子ら太鼓橋渡りたく 立石萠木 雨月 201107
初詣はじめてききし里神楽 椎名ミサヲ 飛行船 200002
隠れ公孫樹の消息案じ初詣 田中貞雄 ろんど 201201
近江まで神を迎へに初詣 飯田美千子 201203
飴細工の龍の尾光り初詣 石川かおり 201203
夫逝きてたったひとりの初詣 辻香秀 201203
峻嶮に代参頼む初詣 阪本哲弘 201203
杖ついて片手拝みの初詣 吉村摂護 201203
産土神の松韻ゆたか初詣 神田恵琳 春燈 201203
修復成りし聖天山へ初詣 茂木なつ 春燈 201203
初詣吐息まじりの国訛 鴨下昭 201203
初詣長き磴道氏子かな 渡辺安酔 201203
喧騒に押され揉まれて初詣 松嶋一洋 201203
佳き数の雀散らばる初詣 中村房子 馬醉木 201203
屋台あり甘酒茶屋あり初詣 長田曄子 火星 201203
玉砂利の音の流れや初詣 伊舎堂根自子 万象 201203
木々の根の階を踏み初詣 松本周二 かさね 201203
初詣氏子携ふ奉納酒 岡野安雅 かさね 201203
初詣二人となりぬことしから 吉田啓悟 かさね 201203
風邪孫の手に持つ破魔矢初詣 後藤克彦 かさね 201203
婚挙げし宮に是非にと初詣 大橋晄 雨月 201203
行く道の直ぐなるはなし初詣 皆川白陀 末黒野句集 201203
平凡の幸かみしむる初参 石田きよし 201204
玉砂利の万の韻や初詣 齋藤晴夫 春燈 201204
段差なくととのへられて初詣 森清堯 末黒野 201204
鎌倉や猫ふところの初詣 太田良一 末黒野 201204
琴の音の流るる寺苑初詣 有賀鈴乃 末黒野 201204
江ノ電の富士道連れに初詣 小林和世 末黒野 201204
一年のインデックスとす初詣 池内結 ろんど 201204
初詣撫で牛の背にあまたの掌 茂木弘子 万象 201204
初詣個々の祈り天届く 東秋茄子 京鹿子 201204
戛々と夫の下駄音初詣 中島霞 ぐろっけ 201204
篝火にほつと佇み初詣 林哲夫 ぐろっけ 201204
髪染めて悪ぶる子等も初詣 福島松子 ぐろっけ 201204
一粁に国旗一竿初詣 藤井久仁子 ぐろっけ 201204
足腰をかばいながらの初詣で 樋口正輝 ぐろっけ 201204
人気なき金峯山寺に初詣 石垣幸子 雨月 201204
産土の神へ卒寿の初詣 細川コマヱ 雨月 201204
車椅子の夫嬉々として初詣 服部珠子 雨月 201204
松籟は神々のこゑ初詣 水谷靖 雨月 201204
遠き日の押し競まんぢゆう初詣 山本正 京鹿子 201205
初詣鈴の音續く人續く 岡田愛子 京鹿子 201205
山の辺の小流れに沿ひ初詣 山田節子 万象選集 201205
初詣少年に手を引かれけり 城詰操 万象選集 201205
桝酒の檜の香はんなり初詣 三澤治子 万象選集 201205
大き手の大き拍手初詣 井海宏子 万象選集 201205
百八段押され押されて初詣 安久都登 万象選集 201205
願ふこと二つにしぼり初詣 川上一郎 万象選集 201205
初詣門前茶屋の卵焼 寺アみよ 万象選集 201205
撫牛の膝撫づる列初詣 相沢俊作 万象選集 201205
初詣鹿の見てゐる人の波 山口裕子 万象選集 201205
成田山みな八十の初詣 若田部津祢 万象選集 201205
母の手に手水かけやり初詣 阿部より子 万象選集 201205
春社より秋社へ巡る初詣 諏訪扶佐子 万象選集 201205
初詣なで牛の鼻あたたかき 小澤節子 万象選集 201205
初詣おみくじ二つ出てきたる 加賀葉子 万象選集 201205
妻の頭を獅子に噛まして初詣 宮脇秋峯 万象選集 201205
初詣ふところ深く香煙を 磯野芳子 万象選集 201205
初詣親子甘酒回し飲む 大久保義和 万象選集 201205
初詣天女の舞へる天井画 岡元枝 万象選集 201205
浦波の寄する鎮守へ初詣 山崎郁子 万象選集 201205
賽銭の音の軽やか初詣 松橋昭夫 万象選集 201205
観音の古きちやうちん初詣 望月南 万象選集 201205
人込みをふだん着で行く初詣 高木艶子 万象選集 201205
恙無く米寿を祝ぎて初詣 明田ゆき子 万象選集 201205
篝火の燃える参道初詣 吉田敬行 万象選集 201205
暗闇に太鼓聞こゆる初詣 梅田勲 万象選集 201205
手相見が暦に見入る初詣 丑久保勲 やぶれ傘 201205
界隈の人々ばかり初詣 上崎暮潮 ホトトギス 201207
老いたりや睦月半ばの初詣 上崎暮潮 ホトトギス 201207
初詣除夜の白息引き継ぎぬ 鳥居おさむ 鳥居おさむの、背骨。 201207
足を病む夫の歩みで初詣 山口キミコ 九十九島 201209
初詣→ 6      

 

2021年1月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。