初 詣 2     100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
宇治橋に人の波寄す初詣 伊藤政子 築港 200303
神門のギヤマン見上げ初詣 高木昌子 築港 200303
初詣隙間なく咲く神籤花 松下君子 築港 200303
合掌す順番待ちの初詣 扶川豊子 築港 200303
初詣地道の足に優しけり 扶川豊子 築港 200303
一盞の神酒にほろ酔ふ初詣 藤田八重子 築港 200303
初詣振舞酒に人集ひ 細原由起子 築港 200303
縁結びの榎をめぐる初詣 松崎鉄之介 200303
初詣篝火なびき人なびく 神蔵器 風土 200303
錦絵の電車乗り継ぐ初詣 望月友子 雲の峰 200303
風花の寄り来る中を初詣 渋谷ひろ子 酸漿 200303
踏みしむる百の石段初詣 東芳子 酸漿 200303
初詣池に光のあふれけり 大山妙子 酸漿 200303
乳母車かこむ親子や初詣 菊地英雄 酸漿 200303
一の字の並ぶ切符や初詣 泉田秋硯 鳥への進化 200303
あさくさや師の句碑のあと初詣 渡辺立男 馬醉木 200303
かしは手の大合奏や初詣 泉田秋硯 200304
他を制す応援団の初詣 刈米育子 200304
躓づくなつまづくなとて初詣 谷口千枝子 200304
初詣プラス思考を誓ひけり 白髭美佐子 200304
火の焚かれゐて静かなる初詣 丸山照子 火星 200304
年とつてまだ願ひあり初詣 吉原一暁 200304
ハングルの標新し初詣 中薗道子 遠嶺 200304
初詣ヤムチャの小昼済ませ出づ 大堀鶴侶 雨月 200304
異国より戻りし娘等と初詣 隅田恵子 雨月 200304
この先も道はつづけり初詣 青野れい子 200304
嫁ぐ子に大吉賜ふ初詣 松永和 円虹 200305
看取りへの道少し逸れ初詣 杉山瑞恵 雨月 200305
初詣始発電車に馴染客 松本文一郎 六花 200305
行きずりの社で済ます初詣 陶山泰子 ぐろっけ 200305
願ひ事控へ目にして初詣 高橋英子 ぐろっけ 200305
秋雨にお歯黒獅子に初詣 安部里子 築地吟行 200310
福耳について歩める初詣 あさなが捷 200312
補陀落や浅草観音初詣 渕江千代 酸漿 200401
歩行器に元歩兵たり初詣 松田欽吾 雨月 200402
初詣事前協議も事後承諾 吉弘恭子 あを 200402
島処々に御嶽(うだち)のありて初詣 松崎鉄之介 200403
初詣いつ気にのぼる男坂 小山梧雨 200403
石段の果てに冬空初詣 塩田博久 風土 200403
初詣磴の上なる青き空 池田光子 風土 200403
初詣り健康祈る他はなし 星野とみ 帆船 200403
初詣伊曽乃石鎚前神寺 萬条ハマヨ 帆船 200403
初詣をへて一里の畦帰る 田所洋子 雨月 200403
男には晴着などなし初詣 塩川雄三 築港 200403
初詣宮も化粧をしてゐたり 塩川雄三 築港 200403
湧きいづるごとく人来る初詣 大川嘉智香 築港 200403
賽銭箱大樽に注連初詣 大川嘉智香 築港 200403
暗がりの道混んで来し初詣 加藤白狼子 築港 200403
神鈴に力をこめて初詣 加藤サヨ子 築港 200403
人波を逃れ末社に初詣 川浪広子 築港 200403
押されつつ願ひは確と初詣 川浪広子 築港 200403
初詣終へて立寄る誓子館 川浪広子 築港 200403
神前に筵敷かるる初詣 印牧緑 築港 200403
鈴引くも押すも至難の初詣 国包澄子 築港 200403
身長を比べ合うてる初詣 竹内紫翠 築港 200403
抜け道も今朝は混み合ふ初詣 森田久枝 築港 200403
チャイルドシートの子をあやしゆく初詣 瀬尾幸代 200404
恙なきことこそ願ひ初詣 田所洋子 雨月 200404
初詣神官親し濁酒賜び 松田欽吾 雨月 200404
秘仏の扉開けし古刹や初詣 綿谷美那 雨月 200404
大吉を高きに結ぶ初詣 竹内美登里 雲の峰 200404
初詣合掌長き夫を待つ 林裕美子 六花 200404
初詣ポップコーンは鳩の餌 小林和子 対岸 200404
青ざめて竹林抜けし初詣 遠野萌 200404
願ひ事数多くあり初詣 上岡末喜 築港 200404
初詣本殿までの牛歩かな 大森玲子 築港 200404
厄除の煙の深き初詣 水田清子 200404
初詣おだやかなりし与謝の海 水田清子 200404
初詣祈願安全迂回路 中田征二 ぐろっけ 200404
古伝説つたはる宮へ初詣 西村梼子 ぐろっけ 200404
初詣友の墓にも回りけり 吉村一郎 百鳥 200404
自転車を連ね必勝初詣 鈴木實 百鳥 200404
初詣深川芭蕉稲荷かな 石川英利 百鳥 200404
犬抱きて片手拝みの初詣 藤田かもめ ぐろっけ 200405
摩耶夫人招きしごとく初詣 竹内千春 ぐろっけ 200405
陣馬より尾根を高尾へ初詣 橘澄男 山景 200408
警官が檻に入りし初詣 内藤ゑつ ゑつ 200411
いつかは死ぬ着飾ってゆく初詣 松山律子 六花 200501
初詣真夜のこんぴら人の波 細川知子 ぐろっけ 200501
初詣進化した猿しない猿 竹貫示虹 京鹿子 200501
初詣氏神木花開耶姫命 木村茂登子 あを 200502
初詣遠き祖よりのあまねく日 豊田都峰 京鹿子 200502
初詣片手おがみの道祖神 藤野東市 酸漿 200503
参道は畑の借地初詣 福原紀子 帆船 200503
絶え間なく鈴鳴つてゐる初詣 塩川雄三 築港 200503
神よりも神官疲る初詣 佐藤たもつ 築港 200503
賽銭に外貨も混ざる初詣 佐藤たもつ 築港 200503
初詣神鶏人を憚らず 塩川滋也 築港 200503
初詣参道左右結ひみくじ 千田久美子 築港 200503
初詣に大吉を引く一家族 大塚初江 200503
陵王の土鈴さやけし初詣 辻井桂子 雲の峰 200503
門前の猫をなでゆく初詣 中村ちづる 雲の峰 200503
初詣おのれおのれと発光す 武田美雪 六花 200503
初詣お伊勢お多賀の子でござる 大堀鶴侶 雨月 200504
尋常といふ仕合せの初詣 園多佳女 雨月 200504
初詣氏子古老の減るばかり 中原吟子 雨月 200504
長子の背前なる安堵初詣 堀田こう 雨月 200504
取り合うて神鈴鳴らす初詣 米谷香恵子 築港 200504
妖精の住むてふ巨木初詣 篠崎荘市 酸漿 200504
オリオンのまだ見えてをり初詣 柳生千枝子 火星 200504
初詣→3      

 

2021年1月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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