初句会 1    221句

初句会美しく風邪ひき合ひて   本橋愛子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
元禄の世を偲びつつ初句会 稲畑汀子 ホトトギス 199901
三千歳も一念も来よ初句会 稲畑汀子 ホトトギス 199901
みちのくの友も来たりて初句会 能村登四郎 199901
厳選の師の温顔や初句会 中森百合子 199903
初句会よつしやよつしやと若老人 稲木款冬子 ヒッポ千番地 199906
初句会干支に猫なき謂など 渡辺周子 雲の峰 200003
初句会さなかのからくり時計かな 能村研三 200003
初句会清記の指に力あり 安居正浩 200003
初句会せめて鞄を替へゆかむ 永田哲心 遠嶺 200004
花束に心添ひゆく初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200101
鉛筆を削ることより初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200101
ぱったりと合ふて銀座の初句会 石橋翠 いろり 200102
社務所にはをんなばかりや初句会 高野美佐子 俳句通信 200103
初句会二次会よりの俳句論 朝日彩湖 船団 200107
はればれとよき顔ばかり初句会 川上美穂子 酸漿 200201
浅月を浴びて帰るや初句会 大平保子 いろり 200202
神泉に小雨降りゐる初句会 池尻足穂 雲の峰 200202
和かに老をたのしむ初句会 塚村素代 いろり 200203
小面の笑の見守る初句会 大橋敦子 雨月 200203
子規の世を連れて来し人初句会 山田弘子 円虹 200203
登四郎は遠き天上初句会 林翔 200203
トルストイみたいなお髯初句会 宮澤さくら 遠嶺 200204
珍らしき顔笑みたまひ初句会 萩原記代 200204
御僧の衿の白妙初句会 萩原記代 200204
子規百年心機一転初句会 宮崎正 ホトトギス 200205
一句即一人生や初句会 滝青佳 ホトトギス 200206
表情の先づ改る初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200301
とはいふもいつもの仲間初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200301
川二つ渡りきて坐す初句会 田中藤穂 あを 200303
ひと電車早めて行かむ初句会 芝尚子 あを 200303
達磨の目後ろにありて初句会 大橋敦子 雨月 200303
見忘れをせし友来たる初句会 二村蘭秋 雨月 200303
恋すてふ目をして集ふ初句会 守屋井蛙 酸漿 200303
初句会の度に仏手柑持ち歩く 松崎鉄之介 200303
大服に心を鎮め初句会 大堀鶴侶 雨月 200304
やはらかな日差し集むる初句会 与川やよい 遠嶺 200304
風神が戸を叩きをり初句会 丸山照子 火星 200304
緋絨毯に心も燃えよ初句会 林翔 200402
朋友の受賞寿ぐ初句会 嶋崎豊子 雨月 200403
ジーパンの端座続かぬ初句会 井上綾 ぐろっけ 200404
緊張にはなやぎのあり初句会 大橋麻沙子 雨月 200404
帯締めて己励ます初句会 大西正栄 雨月 200404
志一つとしたる初句会 岸本久栄 雨月 200404
ほっこりと背ナに日のある初句会 田所洋子 雨月 200404
初句会白寿米寿と席並び 綿谷美那 雨月 200404
受賞の友左右にはなやぐ初句会 堀田こう 雨月 200404
胸中の余白に夢を初句会 稲辺美津 遠嶺 200404
雨あがる高層ビルの初句会 遠藤匡子 遠嶺 200404
鷺の佇つ渡し場見ゆる初句会 丸山照子 火星 200404
はやも師の選に洩れたる初句会 安原葉 ホトトギス 200405
初句会清記に力たしかむる 柴田久子 風土 200405
今年又偲び寿ぎ初句会 稲畑廣太郎 ホトトギス 200501
初句会此岸彼岸の繋がりぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200501
一週間日延べなりしも初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200501
初句会自信に満ちたみなお顔 丸山佳子 京鹿子 200502
見落しの句が高点に初句会 鷹羽狩行 200502
革新も格も尚び初句会 大橋麻沙子 雨月 200503
厨より甘酒匂ふ初句会 橋本貞二 酸漿 200503
この道に生きる幸せ初句会 田村七三栄 築港 200503
同齢のみんな綺麗や初句会 岡本眸 200503
初句会鳩寿翁を頭とし 大橋麻沙子 雨月 200504
膝掛の赤のうれしき初句会 江崎成則 六花 200504
トルストイみたいなお鬚初句会 宮澤さくら 今生 200510
初句会皆の笑顔が揃ひけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601
初句会らしく卓上飾られし 稲畑汀子 ホトトギス 200601
初句会とて改る心あり 稲畑汀子 ホトトギス 200601
高階に青き空ある初句会 福地初江 200601
師は誰とも一対一ぞ初句会 安藤しおん 200603
鵯も庭に来てをり初句会 高木千鶴子 酸漿 200603
先づ啜る蓮の実粥や初句会 辻恵美子 栴檀 200603
初句会心臓を病む人のこと 辻恵美子 栴檀 200603
見そなはす菩薩や院の初句会 落合絹代 雨月 200604
和やかな顔の揃うて初句会 島元文 遠嶺 200604
身の内に糸張る音や初句会 佐山苑子 遠嶺 200604
初句会友のはぢらひ見てしまふ 中上照代 火星 200604
ループタイは肥後象嵌や初句会 斉藤小夜 風土 200604
ニコライの丸き屋根見ゆ初句会 大西八洲雄 万象 200604
初句会受賞の彼女光点に 山田夏子 雨月 200605
富士山が右窓に見え初句会 高安勝三 遠嶺 200605
初句会美味しい物を先づ食べて 水野町子 四葩 200605
強風になびく日射や初句会 本橋墨子 200605
紬着て母の齢や初句会 栗下廣子 万象 200605
吾のみに火桶たまはる初句会 瀧春一 瓦礫 200606
初句会去年まで姉の在りしかな 小阪喜美子 二輪草 200606
初句会猫に待たれてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200701
上木の句集配られ初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200701
どの花も祝の心に初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200701
上木の句集華やぐ初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200701
華やぎに囲まれしより初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200701
鼻柱目鏡でおさへ初句会 丸山佳子 京鹿子 200701
初句会古き小袖を着てまかる 稲次登美千 雨月 200704
九十四歳いと健やかに初句会 山田夏子 雨月 200704
我が干支の絵馬賜りぬ初句会 曷川克 遠嶺 200704
有り難き絵馬賜りし初句会 安田久太朗 遠嶺 200704
銀ラメのマフラー選び初句会 柳生千枝子 火星 200704
口々に雪のなきこと初句会 長沼紫紅 200704
囲まれてゐる幸せに初句会 長沼紫紅 200704
立山のよく見ゆる日よ初句会 長沼紫紅 200704
鯛焼やをんなばかりの初句会 中山純子 万象 200704
初句会たるみの海の波静か 池崎るり子 六花 200704
偲ぶ初句会にはやも訃音あり 安原葉 ホトトギス 200705
故里の銘菓を添えて初句会 中島英子 八千草 200707
雑多なる机上めでたき初句会 稲畑汀子 ホトトギス 200801
初句会へと鮮やかな衣もよし 小澤克己 遠嶺 200801
初句会てふ銀色の陽が溢れ 柳生千枝子 火星 200803
福梅とはよき菓子の名や初句会 長沼紫紅 200803
小流れの音の澄みゐて初句会 加瀬美代子 200803
高点は欠席句なり初句会 布川直幸 200803
新しき友の加はり初句会 江木紀子 雨月 200804
初句会受賞の友に隣りゐて 阪上多恵子 雨月 200804
悌の先師の色紙初句会 和田崎増美 雨月 200804
鼻先に絆創膏や初句会 竹内悦子 200804
にほやかに喜寿を言祝ぎ初句会 長山あや ホトトギス 200805
二十四の瞳輝く初句会 横松しげる 遠嶺 200808
持ち寄りの菓子の彩り初句会 鶴岡加苗 200811
初句会鉛筆確と削りたる 金田美恵子 ぐろっけ 200901
初句会新同人のハイジャンプ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901
風雪に訪ひ来る絆初句会 瀧春一 深林 200901
初句会果てて気負のゆるびけり 中原敏雄 雨月 200903
皆どこか病めど声張る初句会 渕上千津 200903
初句会われに思はぬ米寿の賀 水原春郎 馬醉木 200903
住井すゑの衣畳紙より初句会 鈴木石花 風土 200903
佳き事にいよよ華やぎ初句会 仙石君子 雨月 200904
東方より光射しそむ初句会 曷川克 遠嶺 200904
居並びし役者揃ひの初句会 林友次郎 遠嶺 200904
結ふ帯の松竹梅や初句会 村瀬八干代 遠嶺 200904
わが干支の巡りて今日の初句会 山田富朗 遠嶺 200904
初句会虚子歳時記は狐いろ 大西八洲雄 火星 200904
正面に坐る人なく初句会 中下澄江 200904
かたかなの新駅に来し初句会 箕輪カオル 200904
初句会紙コップもて乾杯す 藤原繁子 春燈 200904
初句会夢のふくらむ霞浦かな 佐藤健伍 200904
のど飴で頬ふくらませ初句会 仁平則子 200904
喜寿過ぎの身の奮ひ起つ初句会 高橋幸子 200904
誠‘廣芝・隆の恩や初句会 小張昭一 春燈 200905
初句会芦屋駅前ラポルテに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200912
初句会不在投句も縁かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201001
詩心の一歩となりし初句会 稲畑廣太郎 ホトトギス 201001
初句会祝うて白きもの降り来 布川直幸 201001
さざ波のやさしき霞浦かほの初句会 布川直幸 201001
美声なる披講つづくや初句会 加藤克 201003
寅年の秘めたるこころ初句会 鎌田悟朗 ろんど 201004
初句会ノートに続きありにけり 倉持梨恵 201004
初句会霞浦に揃ふ馴染みかな 佐藤健伍 201004
句友ゐて成果こもごも初句会 渡部磐空 201004
初句会われ天とせり「はい寿子」 森理和 あを 201005
みんな耳遠くなりしよ初句会 田中藤穂 あを 201012
百名に垂んとせる初句会 大橋敦子 雨月 201102
床上げの男も来たり初句会 山尾玉藻 火星 201102
輝いてゐる友と祝ぐ初句会 久保晴子 雨月 201104
藹藹と華やかにして初句会 飯田角子 酸漿 201104
初句会どの顔もみな輝やきて 田中臥石 末黒野 201104
しろがねの帯締めてゆく初句会 柴田佐知子 201105
琴線の解けたるより初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201201
会食の済めばこれより初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201201
お汁粉の配られしより初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201201
佩服の茶の芳しき初句会 大橋敦子 雨月 201202
居酒屋の美しき器や初句会 米田文彦 かさね 201203
麻沙子笑みゐるやも京の初句会 大橋晄 雨月 201203
伊勢熱田破魔矢揃へて初句会 加藤北天 雨月 201203
帯締めを体の芯に初句会 山内碧 201203
初句会隠し味選る厨妻 和田政子 201203
万両の万の実揺るる初句会 山田夏子 雨月 201204
花束を享くる立位置初句会 上谷昌憲 201204
初句会我ら白潮門下生 江澤弘子 201204
初句会みななつかしく改り 稲岡長 ホトトギス 201205
鉛筆の芯を尖らせ初句会 山本正 京鹿子 201205
初句会虚子の歳時記狐いろ 大西八洲雄 万象選集 201205
俳磚の友へ挨拶初句会 宮崎正 ホトトギス 201206
常連の一人づつ減り初句会 田中貞雄 ろんど 201301
特選の名乗り大きく初句会 布川直幸 201301
澱みなき披講うつくし初句会 布川直幸 201301
特選を取る意気込みの初句会 布川直幸 201301
存在を求め門出る初句会 田島昭久 かさね 201303
初句会真珠と決めるイヤリング 前田美恵子 201303
弁天池名を知りながめ初句会 池田久恵 ぐろっけ 201304
敦子麻沙子晄を師とし初句会 久保田雪枝 雨月 201304
百歳の名乗り大きく初句会 久留米脩二 馬醉木 201304
バーゲンのセーターで決め初句会 金子つとむ ろんど 201305
みな声を張つて名のれる初句会 青木朋子 201305
卒寿の句米寿の句佳き初句会 青木朋子 201305
初句会新幹線で来られけり 岩岡中正 ホトトギス 201306
初句会改りたる顔揃ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201401
焼藷もお汁粉も出て初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201401
きれいな句ばかりがならぶ初句会 布川直幸 201401
いちゃもんもけなしも楽し初句会 波戸辺のばら 201403
継続の力とならず初句会 赤座典子 あを 201403
午歳に馬のお題や初句会 和田政子 201403
句敵の粋な着こなし初句会 稲岡みち子 雨月 201404
初句会生きてゐたいなもうちよつと 折橋綾子 201404
長老の名告り凛乎と初句会 佐藤山人 201404
俳徒てふ自覚忘れず初句会 稲畑廣太郎 ホトトギス 201501
一日を北へ南へ初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201501
遅れ来し口実要らず初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201501
待たせたる時間はや過ぎ初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201501
初句会集へる百の祝ぎ心 山田天 雨月 201503
初句会湖族の郷は沖に日矢 松本鷹根 京鹿子 201503
面々の変らぬ句柄初句会 北尾章郎 201503
コーヒーの金粉掬う初句会 松川悠乃 ろんど 201504
八百号に心励ます初句会 大橋淳一 雨月 201504
恙なきをまず称えあい初句会 浦川哲子 201504
初句会てふことどこか改る 稲畑汀子 ホトトギス 201601
初句会とて挨拶の改る 稲畑汀子 ホトトギス 201601
病む友の消息二三初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201601
汁粉とも善哉かとも初句会 稲畑汀子 ホトトギス 201601
代読はやつぱ好つきやねん初句会 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601
初句会ひとりひとりの放電す 大政睦子 京鹿子 201601
初句会といふも添削始めなり 布川直幸 201601
初句会田鶴舞ふ軸のやや古び 大橋晄 雨月 201603
故郷を恋ふる句もあり初句会 遠山のり子 201603
年の差の程良く集ふ初句会 赤座典子 あを 201603
初句会同じ顔にて十年目 野口希代志 やぶれ傘 201604
主婦であり女(ひと)として居る初句会 菊池和子 京鹿子 201604
初句会友と親しく乾杯す 佐藤健伍 201604
初句会句に愚れたる顔そろふ 高橋明 末黒野 201604
初句会風一つなき日本晴 高橋明 末黒野 201604
一節の謡に始まる初句会 小林共代 風土 201604
言祝に添へし天賞初句会 雲所誠子 風土 201604
いつもより少し余所行き初句会 布川孝子 京鹿子 201606
初句会窓の筑波嶺席題に 内海保子 万象 201610
初句会冥土の呉春は誰の酒? 寺田伸一 船団 201612
初句会 →2      

 

2021年1月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。