初 春 2       39句

初春の二時打つ島の旅館かな   川端茅舎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
初春の忌師の歳越ゆる弟子集ひ 竹内喜代子 雨月 201706
初春の日ざしの中や髪軽し 岩井京子 201706
初春や百寿に近き吾が齢 細川コマヱ 雨月 201803
初春や曽孫の写真にほほよせて 細川コマヱ 雨月 201803
初春の帯締め固く結びけり 荒井ハルエ 春燈 201803
初春や掛け軸たとうあるを知る 今井充子 201804
初春や堂の十二支日に映えて 石川幸子 馬醉木 201804
初春や太き枝張る五葉松 森清信子 末黒野 201804
初春や大波来たる人類史 神田惣介 京鹿子 201806
初春や米寿・傘寿のダイヤ婚 室井津与志 春燈 201903
頬にうぶ毛初春の日の射しにけり はしもと風里 201903
初春や真知子巻して数寄屋橋 宮元陽子 末黒野 201904
初春や一刀彫の猪飾 延川五十昭 六花 201904
初春やちょっと冒険母の髪 松井季湖 201904
初春の景のさだまる遠嶺雲 児玉充代 201907
初春の木目きはだつ床柱 児玉充代 201907
初春の鈴の行き交ふ海鼠壁 池野つむぎ 馬醉木 201912
初春やバラ色のほほルノアール 秋川泉 あを 202003
初春や踏みこむ一歩に力込め 吉澤濱子 202003
初春や蔵の重箱とり出す 岩田洋子 202003
初春や奪衣婆も頬ゆるびをり 田中藤穂 あを 202003
初春の光の中に残る柚子 須賀敏子 あを 202003
喜怒哀楽幾多越え米寿初春 長崎桂子 あを 202003
大世界地図欲し白髪の初春に 田尻勝子 六花 202004
初春や福耳揃ふ三世代 大川暉美 末黒野 202004
初春のひざし深々青畳 矢野美沙子 202004
初春や稲穂かんざし艶やかに 磯野青之里 六花 202004
高御座展の列初春をよろこべり 伊藤昌枝 202006
初春と気負し今年も寝正月 渡辺節子 202006
桃色の嬰の踵や初春なり 曽根富久恵 202010
初春を寿ぐ心生れつつ 稲畑汀子 ホトトギス 202011
初春や孫の背丈は母を越え 江口恵子 やぶれ傘 202103
初春やどこも除菌の匂ひして 直江裕子 京鹿子 202104
笑ひ憶えし嬰に初春明るくて 伊藤希眸 京鹿子 202104
初春の川の光や飛行船 本郷公子 京鹿子 202104
初春の決意などなし一人身に 志方章子 六花 202104
初春の空を統べたり観覧車 小原紀子 末黒野 202105
初春の子牛の土鈴弾む音 山田和 京鹿子 202201
初春やポルカの弾む楽友会 坂井博 202204
初春やうはさ満載宝船 久保夢女 202204
初春の女子の駅伝笑と苦渋 長崎桂子 あを 202204
初春 →1      

 

2023年1月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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