初明り 3      43句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
生き急ぐことなき一歩初明り 稲畑汀子 ホトトギス 202001
摩天楼輪郭仄と初明り 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
災を遠ざけてゐる初明り 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
水甕にみづの脹らみ初明り 和田照海 京鹿子 202003
初明り柾目正しき父の下駄 千田百里 202003
初明りベランダヘ出て深呼吸 安藤久美子 やぶれ傘 202003
我が齢かりそめならず初明り 早川俊久 馬醉木 202003
高千穂の闇ひらけ来る初明り 笹村政子 六花 202004
ちよろづの神のまほろば初明り 佐藤克江 202004
樽酒は金箔入りや初明り 奥田茶々 風土 202004
目鼻まだ貰はぬこけし初明り 小林輝子 風土 202004
元号の令和ゆかしき初明り 鈴木石花 風土 202004
初明り白山讃へ祖を讃へ 宮口征子 馬醉木 202004
初明りの滲む産湯に浸りたし 平野多聞 202004
初明り鳥より先に嬰のこゑ 有松洋子 202004
初明り館の窓辺に旅の人 木下圭子 ホトトギス 202005
初明りたつぷりと溜め潦 良知悦郎 202007
我が庵の紙窓のひと間初明り 石井美智子 風土 202011
煌々と浮かぶ天守や初明り 植村蘇星 京鹿子 202101
歩み来し道やそれぞれ初明り 安立公彦 春燈 202103
初明り厨より時動き出す 武藤節子 やぶれ傘 202103
初明り門より庭へ届きけり 長崎桂子 あを 202103
孤独なる総身に賜ふ初明り 鈴木石花 風土 202104
叡山を下りて樽酒初明り 奥田茶々 風土 202104
初明りして烏帽子岩目出度しや 赤石梨花 風土 202104
シーサーの眼きらきら初明り 岡野里子 末黒野 202104
おもむろに鼓動高鳴る初明り 小林拓路 末黒野 202105
手探りの道に希望の初明り 由良則子 202105
初明り今年こそはと祈りけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
生かされて十七恩の初明り 植村蘇星 京鹿子 202201
初明り己が翼に力溜め 能村研三 202202
仰ぎ見る数多の星座初明り 安立公彦 春燈 202203
初明りそのまま若狭雪明り 南うみを 風土 202203
老いの手に鳴らぬ神鈴初明り 高村令子 風土 202203
掌中の大望を手に初明り 鈴鹿呂仁 京鹿子 202203
一湾の誰彼塚や初明り 和田照海 京鹿子 202203
一筋が百すぢとなり初明り 林紀夫 春燈 202204
鶏鳴につられ鳴く牛初明り 石黒興平 末黒野 202204
全世の無病息災初明り 岡山敦子 京鹿子 202205
闇払ひゆく一筋の初明り 山田佳乃 ホトトギス 202206
初明り島国に住み海見えず 曽根富久恵 202210
初明り街の輪郭和らげて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
白銀を金に染め上げ初明り 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
初明り→1 

 

2023年1月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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