八 月 5    56句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
昭和史の八月白き花を買ふ 竹中一花 202009
「八月の狂詩曲」は反戦映画 七郎衛門吉保 あを 202010
忘れ難き日数の数多八月来 間島あきら 風土 202010
涙より重たき八月の空気 千田百里 202010
声を出さねば八月の海は哭く 亀井福恵 京鹿子 202010
八月六日ミーンミンミンミーンミ 七郎衛門吉保 あを 202010
八月の七日貴船の川の音 善野行 聖五月 202010
八月尽紙面の戦後に涙す 長崎桂子 あを 202010
八月は故人を想ふそんな月 丑久保勲 やぶれ傘 202010
八月の赤きルージュとマニキュアと 中田禎子 202011
投降のごとき落果や八月尽 岡田桃子 202011
電柱の直立八月十五日 南うみを 風土 202011
令和また八月一日は誕生日 室井津与志 春燈 202011
八月や惨事の多き九十年 室井津与志 春燈 202011
戦争の特集多き八月逝く 後藤大 春燈 202011
八月の涙はいつも涸れてゐる 林すみ 京鹿子 202011
八月へ八月へ寄す火の記憶 雨村敏子 202011
八月は幻想の旅駱駝の背 酒井たかお 202011
八月も無為に過ぎゆく風の色 今井千鶴子 ホトトギス 202012
読み終ふる八月号やおしいつく 滋野暁 末黒野 202104
八月→1
八月やアインシュタイン舌を出す 鈴木基之 202109
八月は十七日の二重虻 山田六甲 六花 202109
十代の八月コロナ下の米寿 飯塚トシ子 202110
八十の吾に八月の山遠く 加倉井たけ子 202110
八月や鋪道に乾く鳩の糞 小島良子 202110
八月十五日逆光のねこじやらし 大沢美智子 202110
八月や慎ましく盛る飯と菜 小田里己 202110
八月のまひるの黒き薬瓶 兵藤惠 202110
八月や息迸る若き遺書 山田健太 風土 202110
語り部として八月を修しけり 菅原末野 風土 202110
八月の丈の競ひの風並木 松本鷹根 京鹿子 202110
八月の思ひ出艦載機の恐怖 長崎桂子 あを 202110
八月や玩具の兵がみなごろし 篠田大佳 あを 202110
コロナ禍のオリンピックや八月尽 須賀敏子 あを 202110
本を読み布と遊んで八月尽 須賀敏子 あを 202110
映画好き見に行けぬまま八月尽 須賀敏子 あを 202110
八月や降水被害とコロナ禍 長崎桂子 あを 202110
八月の海に手を振る佳き日かな 大谷満智子 春燈 202110
若きらの知らぬ八月十五日 亀卦川菊枝 末黒野 202111
はや八月されど八月重き月 喜田君江 末黒野 202111
八月や玉音聞きし母の膝 林紀夫 春燈 202111
八月に生まれ戦争知らぬ子等 後藤大 春燈 202111
人間か人か八月艪を漕ぎぬ 伊藤希眸 京鹿子 202111
八月の南の海や鎮魂歌 遠山悟史 京鹿子 202111
八月や雲より降りるレクイエム 梅原ひろし 京鹿子 202111
金銀の結果に泪八月尽 長崎桂子 あを 202111
八月や玩具の兵がみなごろし 篠田大佳 あを 202111
コロナ禍のオリンピックや八月尽 須賀敏子 あを 202111
本を読み布と遊んで八月尽 須賀敏子 あを 202111
映画好き見に行けぬまま八月尽 須賀敏子 あを 202111
八月や降水被害とコロナ禍 長崎桂子 あを 202111
昭和遠しそれぞれの八月十五日 大山夏子 202112
八月十五日海に叫びし十七歳 石川東児 202112
ソケットに合はぬ電球八月果つ 本郷公子 京鹿子 202112
八月十五日を生きて米寿なる 木村享史 ホトトギス 202202
八月は悲しき月ぞラジオ聞く 岡美智子 末黒野 202204
 

 

2022年8月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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