浮 葉     126句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
沼の喪の風走らせて蓮浮葉 稲畑汀子 ホトトギス 199806
音にさへ揺れて浮き葉の水の玉 藤井昌治 199908
広がりし浮葉に鯉の所在なし 水野邦夫 俳句通信 199908
鬼蓮の浮葉つらぬく花芽かな 金子つとむ 俳句通信 199909
蓮浮葉水行終へし修行僧 小林光美 春耕 199911
沼尻に浮き葉の寄りし今朝の冬 内藤八重 俳句通信 200001
ややこしき水をぬけ出し浮葉なり 夏秋明子 ヒッポ千番地 200003
こもごもと蓮の浮葉に風想ふ 内藤紀子 遠嶺 200009
腹光る浮葉に魚ら跳び乗りて 山口康子 ぐろっけ 200010
中空に漂ふ蓮の浮き葉かな 遠藤和彦 遠嶺 200011
浮葉まだ溺るるを知る深さかな 中原道夫 銀化 200107
蓮浮葉篠つく雨となりにけり 栗城静子 200110
回春剤ころがる蓮の浮葉かな 中原道夫 銀化 200206
睡蓮の浮葉のすべて一家族 塩川雄三 築港 200207
浮葉して水面明るくなりにけり 吉田順子 200207
大勢の浮葉の中の巻葉かな 鷹羽狩行 200208
眠たげに身を起こしゐる蓮浮き葉 志麻茜 銀化 200208
蓮浮葉いくたび雲の影通す 佐藤よしい 風土 200208
弘前の濠満々と蓮浮葉 田中重子 雲の峰 200208
二、三枚浮葉の遊ぶ草津宿 北畠明子 ぐろっけ 200208
水輪ひとつ浮葉に遠くひろがりし 渡辺昭 200209
墨の香の満ちくる雨の浮葉かな 野口香葉 遠嶺 200209
透明な刻の流るる浮葉かな 山路紀子 風土 200210
くろがねの水面に蓮の浮葉かな 太田寛郎 200210
臍の緒のごときを垂らし蓮浮葉 太田寛郎 200210
蓮浮葉疎なるひととこ水動き 粂谷京子 200210
蓮浮葉水玉のせて波に揺る 川瀬信子 築港 200308
蓮浮葉寺の襖に百烏の絵 土田祈久男 200308
街騒を遠くに濠の浮葉かな 中島霞 ぐろっけ 200308
古木橋左右に蓮の浮葉かな 二瓶洋子 六花 200309
蓮浮葉音立てて鳰もぐりたり 増田幸子 万象 200408
不忍の新生告ぐる蓮浮葉 橘澄男 「山景」 200408
蓮浮葉風に乗りくる鳰の笛 橘澄男 「山景」 200408
蓮浮葉汚れた犬のゐなくなり 大山里 200408
睡蓮の池に雨の輪浮葉の輪 西宮舞 200409
青天をいただく湖の蓮浮葉 谷村幸子 200409
触れあふも蓮の浮き葉の重ならず 高橋将夫 200409
一葉とて蓮の浮葉の重ならず 長沼三津夫 200411
跳び乗りて蛙沈めし浮葉かな 岡村葉子 栴檀 200501
紅葉して水にはりつきゐる浮葉 市場基巳 200502
蓮浮葉いちまい動く月夜かな 杉浦典子 火星 200508
蓮浮葉水の平らを眩しめり 石平周蛙 対岸 200509
蓮浮葉ほつこり睡る二度童子 伊藤希眸 京鹿子 200509
三室戸の牛と目の合ふ蓮浮葉 竹内悦子 200509
逆らはず流されず生き蓮浮葉 大石たか 遠嶺 200510
水の面を雲と分けあひ蓮浮葉 渡部志津子 200512
親を追ふ子鴨浮葉の上走る 瀧青佳 ホトトギス 200512
音立てて雨滴の増ゆる浮葉かな 山田六甲 六花 200607
昼下り動きがとれぬほど浮葉 早崎泰江 あを 200608
おはぐろの浮葉に翅をひろげをり 竹内弘子 あを 200608
足たたみ浮葉にいこふ水すまし 小平恒子 酸漿 200609
弁財天祀る池面の蓮浮葉 鵜飼紫生 雨月 200609
小魚に浮葉がたより群るるなり 蓮尾あきら 風土 200609
甕ごとに丸き浮葉と丸き水 末澤功 200609
古池の浮葉に覗く蕾かな 青木民子 酸漿 200610
阪口楼その名とどめし浮葉かな 桑田青虎 ホトトギス 200611
浮葉影大きくうつり蜷の道 瀧春一 200706
浮葉もみぢ雲が映れば雲に載る 瀧春一 200706
鰻池いくつ廃れて浮葉かな 和田祥子 馬醉木 200706
蓮浮葉ほどには浮いてをらざりき 高橋将夫 200708
ことごとく蓮の浮葉の香の満てり 福盛悦子 雨月 200709
不忍や浮葉にひとつ夢のせて 佐々木はな子 遠嶺 200709
鳰の子の蓮の浮葉に坐りをり 篠田純子 あを 200709
それぞれの鉢の浮葉に名前あり 田中みのる 火星 200709
蓮の池浮葉立葉に雨のあと 岡田章子 ぐろっけ 200710
風渡る蓮の浮葉を相寄せて 小林輝子 風土 200710
浮雲の下に池あり浮葉あり 村越化石 200807
愛語とはかの良寛の浮葉なり 小澤克己 遠嶺 200807
もぞもぞと浮葉のしたの沼の春 服部早苗 200807
風を呼び又ひるがへる蓮浮葉 上原重一 200808
雨しとど蓮の浮葉に雨蛙 綿谷美那 雨月 200808
まつさきに蓮の浮葉を打つ日照雨 風間史子 200809
水面と反りを違へて蓮浮葉 山下由理子 200810
風出でて浮葉にささら波たてり 高橋ちよ 200908
櫓の音に浮葉は水脈を解きにけり 横山義恭 200909
せきれいや蓮の浮葉から浮葉 山本耀子 火星 200909
鷭の子の浮き葉の下に潜りけり 有賀昌子 やぶれ傘 200910
弁天堂蓮の浮き葉の上にあり 遠藤実 あを 200910
しづかなる湖畔の暮光蓮浮葉 今井松子 遠嶺 200910
睡蓮の浮葉とんばう休ませて 網野茂子 酸漿 200912
西施てふ蓮の浮葉のかぐはしく 林いづみ 風土 201001
リベラルに立ち葉浮き葉の破れ蓮 川井秀夫 ろんど 201002
星の渦蓮の浮葉となりにけり 本多俊子 201010
蓮浮葉重なり合うて雲に乗る 森岡恵子 万象 201010
亀載せて蓮の浮葉のゆらめけり 饗庭悳子 末黒野 201011
濁り池蓮の浮葉に銀の粒 落合晃 201108
高鳴りの雨の上がりし浮葉かな 大場ましら 201108
鯉の背の分け入る蓮の浮葉かな 小川玉泉 末黒野 201109
開け放ちある方丈や蓮浮葉 村上すみ子 201109
一面に蓮の浮葉やにごり池 池谷鹿次 末黒野 201110
鯉の口の揺らして過ぎぬ蓮浮葉 青木由芙 末黒野 201208
いをの恋蓮の浮葉を乱しけり 藤原若菜 春燈 201208
雨に遊ぶ蓮の浮葉の尺一寸 宮崎左智子 201209
秘仏堂出できて露の浮葉かな 田中佐知子 風土 201209
降臨を待つごと蓮の浮葉かな 神谷さうび 末黒野 201210
静かなる池塘の浮葉蜻蛉打つ 伊藤平八 末黒野 201211
すっぽんに注意の札や蓮浮葉 岡田史女 末黒野 201211
梵鐘一打浮葉の枯れのはじまりぬ 浜福惠 風土 201301
妖精の飛び出す予感蓮浮葉 松田洋子 201310
これぞこの浮葉に乗りし朝臣どの 西田孝 ろんど 201409
あぶくひとつ浮葉曼陀羅ほどけたる 西田孝 ろんど 201410
蓮浮葉池の底より夜の明けて 田中佐知子 風土 201411
まつさきに朝日を捉へ蓮浮葉 森清堯 末黒野 201509
めくれては浮葉のぴたと水に着く 大崎紀夫 虻の昼 201510
時々は浮葉にも乗り水すまし 岡淑子 雨月 201511
睡蓮の浮き葉浮き葉に散紅葉 杉山瑞恵 雨月 201602
蓮浮葉明日の水を得たりけり 本多遊方 春燈 201608
本気とも見えず浮葉のゆうらりと 笹村政子 六花 201608
手水鉢かたへの鉢に蓮浮葉 渡邉孝彦 やぶれ傘 201609
混沌のをはりの蓮の浮葉かな 辻美奈子 201708
蓮浮葉昼からの雨けぶりけり 寺田すず江 201708
それぞれの位置定まりし浮葉かな 浜福惠 風土 201709
睡蓮咲く浮葉びっしり日を返す 中江月鈴子 201709
八つ橋を叩いて渡る蓮浮葉 塩貝朱千 京鹿子 201806
まだ赤き浮葉をつつく稚魚の群 浜福恵 風土 201808
水瓶の浮葉隠れに目高たち 小川玉泉 末黒野 201808
蓮浮葉さつそく亀の頭に突かれ 南うみを 風土 201907
池覆ふ浮葉を打てり俄雨 増田裕司 やぶれ傘 201911
車椅子にのせてもらふや蓮浮葉 竹内悦子 喜悦 202002
蓮浮葉に鯉の口ひげ動きをり 吉田順子 202008
蓮浮葉鯉のゆらりと貌を出す 寺田すず江 202008
遠ざかる人まぶしけり蓮浮葉 阪倉孝子 202009
人声に震へてもみす浮葉かな 笹村政子 六花 202010
神苑の蓮の浮葉の諂はず 鈴鹿呂仁 京鹿子 202107
心字池の蓮の浮葉のゆらぎかな 六崎正善 末黒野 202108
中州まで蓮の浮葉は途切れなく 丑久保勲 やぶれ傘 202109

 

2022年6月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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