蓮の実 3    33句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
蓮の実のやはく炊かるる箸休め 樺澤やすの 末黒野 201812
蓮の実飛ぶ人の一世を肯へば 伊丹さち子 馬醉木 201901
蓮の実とびし離宮の土橋かな 吉村幸子 雨月 201902
蓮の実のとびてまあるき目が笑ふ 片山煕子 京鹿子 201903
蓮の実の飛んで帆走日和かな 小林陽子 201910
蓮の実を見て思ひ出す豚の鼻 丑久保勲 やぶれ傘 201911
蓮の実の飛んで太古の池の中 吉田順子 201911
蓮の実の飛ぶや帰らぬ人ばかり 古川しげ子 雨月 201911
いにしへの歌垣蓮の実の飛んで 大矢恒彦 201912
飛びにけり明日を知りたく蓮の実が 平野多聞 201912
蓮の実の飛びゆく未来はてもなく 柴田靖子 201912
蓮の実のとんでうたかた人逝かす 川田好子 風土 201912
蓮の実の飛んで日暮るる空のあり 藤生不二男 六花 202001
蓮は実に輪中の村の風の音 荒川心星 202002
蓮の実のつんつん踊る交叉点 竹内悦子 202002
直角に折れて曲がって蓮の実 佐藤恭子 あを 202002
抜けるとはこのやうな空蓮の実飛ぶ 岸洋子 202005
いにしへの歌垣蓮の実の飛んで 大矢恒彦 201911
蓮の実の飛び立つ池や音微か 喜田君江 末黒野 202011
目に耳に杜会の変化蓮は実に 都築繁子 202011
蓮の実の跳んで身内の弾けけり 間島あきら 風土 202012
蓮の実のきつと飛んだり水笑窪 甲州千草 202012
蓮の実の飛んで一村しづまりぬ 岡田史女 末黒野 202012
かぎろへば蓮の実飛びて舟べりに 根來隆元 202101
蓮の実の乳房のやうにはちきれて 津川かほる 風土 202102
蓮の実や記紀の記憶を飛ばしをり 平城静代 202111
蓮の実や静かにとんで小宇宙 柴田靖子 202111
蓮は実に千年後の世を想ふ 本多遊方 春燈 202111
蓮は実をとばしそこねし水の音 立竹人 春燈 202210
天に向く蓮の実に触れ鳴る軽さ 松本鷹根 京鹿子 202211
度忘れの一語蓮の実飛びにけり 能村研三 202212
蓮は実に亀より亀のこぼれたり 甲州千草 202212
蓮の実とぶ終着駅はまだ見えぬ 本郷公子 京鹿子 202212
蓮の実 →1

 

2023年10月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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