端 居 4   194句

めくら子の端居さびしき木槿かな    白雄

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
端居して間なしに風の来たるかな 根橋宏次 やぶれ傘 200911  
ありのままわれを語りて夕端居 淺井青陽子 ホトトギス 200911  
だんだんと遠のく海や夕端居 橋本良子 遠嶺 200911  
それぞれに一つ空見つ夕端居 松下信子 万象 200911  
夕端居日本全土が射程内 栗田武三 ぐろっけ 200911  
独り居の一人合点や夕端居 福島しげ子 ろんど 200911  
今さらに抛つもののなき端居 土居通子 ろんど 200911  
一人なり何処へ坐しても端居なり 田中貞雄 ろんど 200911  
碁敵も酒友もなくて端居かな 彦根伊波穂 200912  
言葉などいらぬ金婚夕端居 佐瀬晶子 ろんど 200912  
きほひ立つ思ひはむかし夕端居 浅井青陽子 ホトトギス 200912  
庭仕事次を思案の夕端居 高橋光民 末黒野 200912  
旅はもう無理かと思ふ端居して 芝尚子 あを 201005  
夕端居たましひ抜けてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201007  
日蝕を見るてふ端居心かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201007  
端居してふと口遊む子守唄 コ田千鶴子 馬醉木 201008  
待つといふことにも馴れて夕端居 松本圭司 201008  
端居して孫が大きく見えにけり 高橋将夫 201009  
端居してこんこん叩く茹で卵 天野美登里 やぶれ傘 201009  
行く宛も話し相手もなく端居 上田明子 雨月 201009  
球場の明かりの届く端居かな 生田高子 春燈 201009  
夕端居積み残されてゐる如く 落合晃 201009  
夕端居積み残されてゐる如し 落合晃 201009  
将棋する男ら陽気夕端居 宮田香 201009  
一瞥で猫に無視され夕端居 葦原葭切 春燈 201009  
端居して反故となりたる句を拾ふ 西村純太 201010  
端居して海の入り日の虜かな 佐々木よし子 201010  
端居してふるさとに聞く稽古笛 柴田良二 雨月 201010  
兄弟の教育談義端居して 鎌田篤 雨月 201010  
浄土の父母夫も来ませよ夕端居 東野鈴子 雨月 201010  
からつぽの頭にしたき端居かな 能村研三 201010  
夕端居娘の逝きし事肯へず 高橋照子 雨月 201010  
夕端居一時帰宅の夫と酌む 小林成子 201010  
夕端居おはぐろも来て羽たたむ 小山ナオ子 酸漿 201010  
暫くは横に猫ゐる夕端居 内藤玲二 201010  
佳き声の胸に残れり夕端居 藤原若菜 春燈 201010 悼・岩井泉樹様
さながらに猫は端居の専門家 森下賢一 春燈 201010  
先師の薫陶至福と申し端居せる 東野鈴子 雨月 201010  
暗証番号妻に託すか夕端居 大西よしき ろんど 201010  
端居して仰ぐ大樹の名を知らず 福間節子 201011  
夕端居積木のお家そのままに 藤田裕子 万象 201011  
誰かれを呼び込んでゐる夕端居 あさなが捷 201012  
大過去と小過去ならぶ端居かな 小堀寛 京鹿子 201012  
米寿とは重たくもなし夕端居 羽生きよみ ぐろっけ 201012  
端居とは椅子一つ縁に移ることか 鈴木榮子 繭玉 201105  
端居めく世界遺産の軒下に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
端居して又読返す入選句 長崎桂子 あを 201108  
一番星妣にひとこと端居かな 鈴鹿仁 京鹿子 201108  
切株の北アルプスの端居かな 足立良雄 201109  
夕端居風を求めて移りけり 鎌倉喜久恵 あを 201109  
目覚めては一と日端居のごとき父 柴田佐知子 201109  
かたはらに祖父の座いまもある端居 豊田都峰 京鹿子 201109  
灯を星を数へて里の端居とす 豊田都峰 京鹿子 201109  
雨垂れの落つる百態夕端居 石田きよし 201109  
弔ひのこころのままに夕端居 浅沼久男 201110  
郷の家開けて端居のものがたり 藤井節女 京鹿子 201110  
夕端居漬物石の積まれある 中田禎子 201110  
満月の端居の人を照らしゐる 大島翠木 201110  
電燈の紐垂れてゐる端居かな 定梶じよう あを 201110  
検診の事なきを得て夕端居 久保東海司 201110  
大八洲板子一枚端居かな 小堀寛 京鹿子 201110  
端居には端居の語りありにけり 相良牧人 201111  
夕端居諸々端折りゐたりけり 数長藤代 201111  
庭仕事終へて端居に黙す夫 年森恭子 ぐろっけ 201111  
生きてゆく支点をずらし端居かな 土居通子 ろんど 201112  
孫の名を考へてゐる端居かな 志方章子 蟋蟀 201203  
弱りきし父を見てゐる端居かな 志方章子 蟋蟀 201203  
夕端居百まで生くるつもりにて 浅井吉雄慈 夕端居 201203  
嬰児の声に耳かす端居かな 志方章子 蟋蟀 201203  
折り折りの風の恵みや夕端居 嵐弥生 末黒野 201204  
夕端居いつしかペンだこは失せて 小林朱夏 201204  
端居人おのづと風にむきかはる 佐藤喜孝 あを 201207  
己の死たまさか思ふ夕端居 木島茶筅子 かさね 201208  
端居して心自在に飛び回る 高橋将夫 201208  
発想の枯れ尽くしたる端居かな 能村研三 201208  
端居してをれば激励容赦なく 神蔵器 風土 201209  
大会を終へひとときの端居かな 大橋晄 雨月 201209  
石庭に波音探る端居かな 千田百里 201209  
山の端にちぎれ雲ある夕端居 鈴木一広 201209  
叱りたる犬抱きよせて夕端居 石川かおり 201209  
よく揺るる枝を見てゐる端居かな 杉浦典子 火星 201209  
端居して留置場の事軍鶏の事 大湾宗弘 万象 201210  
端居して鉢植に水やつてをり 加古みちよ 火星 201210  
端居して足裏に触るる犬の舌 長田曄子 火星 201210  
端居して三代の貌並びをり 根本ひろ子 火星 201210  
端居して季の移ろひや風一陣 小林久子 201210  
端居して懐にある夕明り コ田千鶴子 馬醉木 201210  
端居してなつメロを聞く夕べかな 米田文彦 かさね 201210  
駒指せば眼裏に父夕端居 安田一郎 京鹿子 201210  
世の中と一線画す端居せる 辻直美 201210  
今生を見遣りて父の夕端居 柴田佐知子 201210  
老母にまだまねぶ事あり夕端居 斉藤裕子 あを 201210  
夕端居祖母の夕星さそひけり 安田一郎 京鹿子 201210  
盲導犬端居の人に添ひゐたり 西畑敦子 火星 201210  
髪膚佳し湯の香さらりと夕端居 岡井しげ女 春燈 201210  
端居して家内の灯の淋しさう 笠置早苗 火星 201210  
端居して酒尠なきを口に出づ 田中臥石 末黒野 201210  
築五十年婚六十年の夕端居 酒井秀郎 返り花 201211  
端居して原生林によりかかる 細川知子 ぐろっけ 201211  
節電の居間の暗きに端居する 津田霧笛 ぐろっけ 201211  
夕端居恙の証爪に出て 酒井秀郎 返り花 201211  
夕端居帰らぬ人と知りつつも 森谷達三 春燈 201211  
夕さびし端居のおとも金平糖 小菅礼子 春燈 201211  
風筋に足遊ばする端居かな 橋本順子 201211  
歳重ね泣くを忘れし端居かな 森谷達三 春燈 201211  
庭仕事今日ここまでと夕端居 浅岡麻實 末黒野 201211  
端居して我と我が身に質すこと 川端俊雄 火星 201211  
安産の曾孫待つふたり夕端居 酒井秀郎 返り花 201211  
耳だけは少しも端居してをらず 河野美奇 ホトトギス 201212  
東山暮れ切るまでの端居かな 河野美奇 ホトトギス 201212  
端居して時刻表みる旅の宿 武田紀久 やぶれ傘 201301  
亡き妻とをりし端居となつてゐし 嶋田一歩 ホトトギス 201301  
おしんの名未だ語りて端居かな 卯辰美苗 万象 201306  
夕端居何時もの猫を侍らせて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
子の未来親の来し方夕端居 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
似て来しと言はるる姑と端居かな 柿本麗子 千の祈り 201307  
雲湧くを呑みつつ見遣り夕端居 井上石動 あを 201308  
夕風の庭木見でゐる端居かな 佐津のぼる 六花 201309  
祭礼の提灯ともる端居かな 根橋宏次 やぶれ傘 201309  
端居して目鼻忘じてをりにけり 浅田光代 風土 201310  
端居してお薄一服頂戴す 有賀昌子 やぶれ傘 201310  
新参の小鳥のこゑの端居かな 金子つとむ ろんど 201310  
あと暫し灯さずゐたし夕端居 西村操 雨月 201310  
手に付かぬ事ばかりなり夕端居 森理和 あを 201310  
けふに先れ明日を覗く端居かな 川崎真樹子 春燈 201310  
みな旅人と思へば安し夕端居 松田都青 京鹿子 201310  
己が声素直に聞いてゐる端居 湯川雅 ホトトギス 201311  
端居して風呂敷肩に髪カット 居内真澄 ぐろっけ 201311  
星の数声出しかぞへ夕端居 山中蕃 末黒野 201311  
風に乗る音頭の太鼓夕端居 坂口郁子 末黒野 201311  
一雨の過ぎたる後や夕端居 長田厚子 末黒野 201311  
夕端居ひとりをよしとすることも 苑実耶 201312  
椅子に身を沈めて端居ごころかな 瀧春一 花石榴 201312  
胸うちに一事ありたる夕端居 中野池好子 201401  
夕星を夫とし見つむ端居かな 久保久子 湖心 201402  
人も木も遠き隔たり夕端居 中野あぐり 春燈 201407  
捨つるもの数へてをりし端居かな コ田千鶴子 馬醉木 201408  
端居して見ゆる世のあり人のあり 千田敬 201408  
どちらから折れるともなく夕端居 大谷昌子 馬醉木 201409  
寄る辺なき猫の声あり夕端居 須賀敏子 あを 201409  
いもうとのやはらかな肩夕端居 小田里己 201409  
かうべ垂れ端居の前を通りけり だいじみどり 201409  
ひとりにはとうに慣れたり夕端居 あさなが捷 201410  
端居してメールの返事待ちゐたり 磯野しをり 雨月 201410  
端居してものも思はずゐたりけり 大橋敦子 雨月 201410  
原人のさまに並びて夕端居 塩路五郎 201410  
ことさらに端居と言はず端居かな 山本孝子 ろんど 201410  
泰然と昭和一桁夕端居 大島みよし 201410  
泣き言を母に叱られ夕端居 斉藤裕子 あを 201410  
木の股に日のとどまれる夕端居 坂口夫佐子 火星 201410  
満州のはなし昭和の夕端居 西郷慶子 201410  
訪ひて端居の端を借り申す 千田百里 201410  
老ゆること老いつつ学ぶ端居かな 志方章子 六花 201410  
母をふときれいと思ふ夕端居 太田慶子 春燈 201410  
父ありてこそのこの身や夕端居 大橋敦子 雨月 201410  
子の家の煮炊きのにほふ夕端居 山田美恵子 火星 201410  
今日の日は今日の力で端居かな 小菅澄重 春燈 201410  
うなづきに思ひをこむる端居かな 吉武千束 太古のこゑ 201411  
にぎやかに苦労ばなしや夕端居 斉藤マキ子 末黒野 201411  
端居して話の中を占めたがる 金子正道 京鹿子 201411  
一生を悔いてせんなき端居かな 久保田万太郎 春燈 201502 『流寓抄以後』
端居して濁世を嘆く思ひあり 水原春郎 馬醉木 201508  
端居して借景ばかりほめらるる 白神知恵子 女坂 201508  
電燈の紐に目を遣る端居かな 根橋宏次 やぶれ傘 201509  
螢雪の功と縁なき端居かな 吉村摂護 201510  
反抗期めいて端居の夫の背 甲州千草 201510  
揺り椅子にちちの手擦れや夕端居 近藤鉦子 201510  
端の端定位置にして端居かな 能村研一 201510  
特攻と呼ばれし父よ夕端居 須賀敏子 あを 201510  
端居して俳句生まるる時を待つ 岡山敦子 京鹿子 201511  
藤棚の木漏れ日の下端居かな 濱谷和代 万象 201511  
夕端居心の奥に夫のゐて 大橋伊佐子 末黒野 201511  
端居する背に漂ふ静寂かな 東小薗美千代 末黒野 201511  
端居して槙の青さの今更に 志方章子 六花 201511  
旅ごころいつしか端居心かな 河野美奇 ホトトギス 201512  
端居して駒音ぴしと王手飛車 元橋孝之 京鹿子 201512  
夕映えに詩心つのる端居かな 森清堯 末黒野 201512  
遠汽笛ふと旅心沸く端居 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
四阿に端居の心育ちゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
端居して子供時代を褒めらるる あさなが捷 201607  
目を遠くやりてばかりの夕端居 矢野百合子 201607  
風音を波音と聴く夕端居 中山皓雪 201608  
端居する我に声かけ男行く 細川コマヱ 雨月 201608  
ひとり言呟きつつの端居かな 細川コマヱ 雨月 201608  
江戸川の残照に佇ち端居めく 千田百里 201608 宗左近先生を偲びて
団扇手にとほき端居の父憶ふ 安立公彦 春燈 201609  
何事もうべなふ母の端居かな あさなが捷 201609  
子も友もだんだん遠し夕端居 山内碧 201609  
夕端居風に有涯をゆだねけり 今井弘雄 春燈 201610  
尺八の音のずれ来る夕端居 天野美登里 やぶれ傘 201610  
憂き事を忘れて居りぬ端居して 高橋照子 雨月 201610  
遠星を引き寄せゐたる端居人 佐々木秀子 201610  
端居して愚痴聞く側にまはりけり 野村鞆枝 京鹿子 201612  
端居して頃合ひと言ふおつきあひ 磯部時枝 京鹿子 201701 端居→ 1

 

2019年7月25日 -> 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。