端 居 3 100句 めくら子の端居さびしき木槿かな 白雄 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
持ち山の杉を眺めて端居かな | 大川豊子 | 狩 | 200512 |
瞬かぬ大きな星とゐる端居 | 長山あや | ホトトギス | 200601 |
居る筈もなき妻横に夕端居 | 原三猿子 | ホトトギス | 200602 |
夕端居よばれて立ちし一人かな | 久保田万太郎 | 春燈 | 200603 |
一日の旅の疲れを持つ端居 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200605 |
夕端居手に水晶をころがしつ | ことり | 六花 | 200605 |
夕端居末に生まれて遺されし | 岡本眸 | 朝 | 200606 |
父と子と同じ姿に端居かな | 水田清子 | 朝 | 200606 |
担ぎ胼胝見せては老の夕端居 | 鈴掛穂 | 沖 | 200608 |
自家製のハーブティー手に端居かな | 土岐明子 | 遠嶺 | 200608 |
神仏も妻も信じて端居かな | 高橋将夫 | 槐 | 200609 |
端居してまだまだ深き闇のあり | 市川英一 | 遠嶺 | 200609 |
「悪党芭蕉」読了したる端居かな | 高橋道子 | 鴫 | 200609 |
みなとみらい観覧車てふ夕端居 | 大沢美智子 | 沖 | 200609 |
端居のあと按摩機で母寝に就けり | 大塚初江 | 濱 | 200609 |
君の死をかくも悲しみ端居せり | 高橋照子 | 雨月 | 200609 |
寝る前の端居の闇に坐りけり | 青山丈 | 朝 | 200609 |
行く雲や家族集まり端居して | 中山純子 | 万象 | 200610 |
翁とは無為のかたまり夕端居 | 小澤克己 | 遠嶺 | 200610 |
片足は投げ出しておく夕端居 | 村越化石 | 濱 | 200610 |
夕端居考妣の遠くなりたまひ | 大橋淳一 | 雨月 | 200610 |
膝の上の手を遊ばせて端居かな | 近藤ちか子 | 朝 | 200610 |
湯あがりの酒も又よき端居かな | 牧野麦芽 | 京鹿子 | 200611 |
掛軸の虚子句と共に端居かな | 坊城俊樹 | ホトトギス | 200611 |
端居して猫の機嫌を損へり | 三橋泥太 | 遠嶺 | 200611 |
誰彼の逝きし名を繰る夕端居 | 村田文一 | 遠嶺 | 200611 |
庭垣の上は闇なる端居かな | 瀧春一 | 萱 | 200706 |
箱庭の家を灯して端居かな | 瀧春一 | 萱 | 200706 |
池を見る角度に端居心かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200707 |
端居して地球の自転確とあり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200707 |
夕端居星増えてゆく仔細かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200707 |
倚りやすき寺の柱に端居かな | 加瀬美代子 | 朝 | 200707 |
墓地にゐて端居めきたる夕べかな | 加瀬美代子 | 朝 | 200708 |
常常の向う側なる夕端居 | 赤座典子 | あを | 200708 |
端居して「ローマの臍」の話など | 矢島久栄 | 狩 | 200709 |
端居して三年前と三年後 | 神蔵器 | 風土 | 200709 |
国籍の違ふ婿殿夕端居 | 芹田敏子 | 濱 | 200709 |
端居して振り返らじと思へども | 大橋晄 | 雨月 | 200709 |
きぬさんやちよさん案ず夕端居 | 伊藤真代 | 沖 | 200709 |
亡き父と肩を並べて夕端居 | 吉村摂護 | 空 | 200709 |
暮るるまで端居夫婦の老談義 | 水原春郎 | 馬醉木 | 200709 |
夕端居足裏やはらかくなりぬ | 岡部名保子 | 馬醉木 | 200709 |
子に聞かす戦後の話夕端居 | 山口順子 | 苑 | 200710 |
島住みのみな海を見る端居かな | 山本康夫 | 苑 | 200710 |
味はひを個包の米菓夕端居 | 布川直幸 | 峰 | 200710 |
隅々の見えてきたりし端居かな | 高橋将夫 | 槐 | 200710 |
端居ともつかずギターを抱へをり | 高橋道子 | 鴫 | 200710 |
端居してまたたく星をわが額に | 忌瀬戸悠 | 風土 | 200710 |
恐ろしき小父さんもゐて端居かな | あさなが捷 | 空 | 200710 |
通る人眺むるのみの夕端居 | あさなが捷 | 空 | 200710 |
湯上りの嬰児腕に夕端居 | 有本勝 | ぐろっけ | 200710 |
夫にまたもの言うてをり夕端居 | 樺山翠 | 雨月 | 200710 |
師系ひとすぢ句歴を重ね夕端居 | 東野鈴子 | 雨月 | 200710 |
端居して寺に茫々五十年 | 細川コマヱ | 雨月 | 200710 |
子と住むと決めし余生や夕端居 | 菅谷弘子 | 雨月 | 200710 |
端居して旧き生家の話など | 上林孝子 | 朝 | 200710 |
長老の一升据ゑて夕端居 | 飯田酔亥 | 狩 | 200711 |
終生を自立と決めて夕端居 | 窪田米子 | 遠嶺 | 200711 |
端居して亡き人の指示待ちにけり | 小林朱夏 | 空 | 200711 |
過疎化とて故郷は佳し端居かな | 牧野麦芽 | 京鹿子 | 200711 |
ポニーテールの君走りよる端居 | 大島翠木 | 槐 | 200711 |
尾を立ててすり寄る猫よ夕端居 | 勝野薫 | ぐろっけ | 200712 |
名刹の一石を借り旅端居 | 藤浦昭代 | ホトトギス | 200801 |
日本に端居してゐる島暮らし | 大川ゆかり | 炎帝 | 200804 |
街燈の裏を見てゐる端居かな | 岡本眸 | 朝 | 200806 |
洋上にまだ日のありて端居かな | 鷹羽狩行 | 狩 | 200807 |
端居して昨日の旅の今日遠き | 富安風生 | 朝 | 200807 |
宿下駄は飛騨の焼杉夕端居 | 中村悦子 | 峰 | 200808 |
とりすます横顔見せて夕端居 | 鎌倉喜久恵 | あを | 200808 |
腕白と五目並べや夕端居 | 笠井清佑 | 璦 | 200809 |
千年の孤独てふ酒夕端居 | 田下宮子 | 璦 | 200809 |
端居して空を見てゐる妻の留守 | 松嶋一洋 | 峰 | 200809 |
端居してしばし己を忘れをり | 村越化石 | 濱 | 200809 |
明治無く端居に大正昭和かな | 芝尚子 | あを | 200809 |
かあちやんと声にしてみる端居かな | 東亜未 | あを | 200809 |
端居して琥珀の刻を惜しみをり | 本橋葉月 | 遠嶺 | 200810 |
夕端居ケータイ機能殖え続け | 丹間美智子 | 炎環 | 200810 |
夕端居二人の息のただありて | 苑実耶 | 空 | 200810 |
仕合せと気付かぬ日々の夕端居 | 寺尾ヱツ子 | 春燈 | 200811 |
妻と我一つ思ひに端居して | 木村風師 | 馬醉木 | 200811 |
羅馬への道も知らずよ端居して | 辻直美 | 沖 | 200811 |
丸ビルの最上階といふ端居 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200812 |
美しき星の下なる端居かな | 大塚千々二 | ホトトギス | 200903 |
婆と婆話好きなる夕端居 | 滝沢伊代次 | 万象 | 200907 |
しばらくを閾の上の端居かな | 鷹羽狩行 | 狩 | 200908 |
都々逸の声細く聴く端居かな | ことり | 六花 | 200908 |
今の世を追ひかけきれぬ端居かな | 田山彰子 | 遠嶺 | 200909 |
左右の手動かしてみる端居かな | 宮崎高根 | 鴫 | 200909 |
東の塔西の塔ある端居かな | 城孝子 | 火星 | 200909 |
端居して恋しく思ふ里の夕 | 黒澤登美枝 | 峰 | 200909 |
絵手紙の蛍に水音夕端居 | 塩千恵子 | 峰 | 200909 |
母と子のあや取り遊び夕端居 | 田中浅子 | 璦 | 200910 |
その後は聞かず聞かれず夕端居 | コ田千鶴子 | 馬醉木 | 200910 |
口ずさむ敦の一句夕端居 | 渡辺鶴来 | 春燈 | 200910 |
点りたるあかりの中の端居かな | 加藤みき | 槐 | 200910 |
端居して姉の形見の解き物 | 大内幸子 | 六花 | 200910 |
成就せぬこひの顛末夕端居 | あさなが捷 | 空 | 200910 |
端居して母娘の会話こぼれ聞く | 秋田建三 | 笹 | 200910 |
ありのままわれを語りて夕端居 | 淺井青陽子 | ホトトギス | 200911 |
端居して聞いておきたい事一つ | 太田昌子 | 馬醉木 | 200911 |
端居 →4 |
2021年7月24日 -> 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。