春を待つ 5  31句

春を待つこころに鳥がゐてうごく   八田木枯   俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
若狭井の閉しや春を待つこころ 善野行 六花 202005
春を待つ水掛地蔵そっと拭く 中山未奈藻 202006
訳もなくひたすら春を待つてをり 山田閏子 ホトトギス 202006
春を待つ富士真ン中に大八州 木村享史 ホトトギス 202007
春を待つ六甲颪楽と聴き 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
年寿会二十回待つ春を待つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
受付に孫の手ひとつ春を待つ 間島あきら 風土 202102
一刀彫の巡礼人形春を待つ 鈴木静恵 春燈 202103
春を待つ人やいつものひとり言 大日向幸江 あを 202103
哲学の片鱗もなく春を待つ 北川孝子 京鹿子 202104
春を待つ録画つぎつぎ消去して 内藤静 風土 202104
雲ひとつ足してクレヨン春を待つ 浅田光代 風土 202104
遠景の海の蒼さや春を待つ 両角富貴 末黒野 202104
裏山の知らぬ鳥語や春を待つ 両角富貴 末黒野 202104
一つ坂上り下りして春を待つ 小島良子 202104
等伯の龍の鱗や春を待つ 矢崎すみ子 202105
虚子の言信じて春を待ちにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202202
尾長鶏尾のながながと春を待つ 小張志げ 春燈 202204
農協の花壇整ひ春を待つ 和田慈子 末黒野 202204
羽撃きの音の密やか春を待つ 大内由紀 末黒野 202204
なかなかにコロナの減らず春を待つ 田中藤穂 あを 202204
水仙の葉の括られて春を待つ 松山三千江 春燈 202205
春を待つ麒麟は首を長くして 懸林喜代次 春燈 202205
海深く命溢れる春を待つ 中西厚子 202205
身を縮め次の跳躍春を待つ 遠山悟史 京鹿子 202205
幹の虚さらして春を待つ桜 善野行 六花 202205
観覧車空っぽのまま春を待つ 大山夏子 202206
指先のオキシメーター春を待つ 高畑太朗 202206
春を待つ駆けだしさうなランドセル 堅山道助 風土 202206
合格を願ひ社へ春を待つ 神山市実 やぶれ傘 202206
春を待つ樹ならば枯れて星数ふ 山田六甲 六花 202212
春を待つ→ 1

 

 

2023年2月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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