春隣(春近し・春信) 6     40句 

先生が猫を蹴とばし春隣  内藤悦子  貂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
都々逸の戀の一つも春隣 中川のぼる 202105
次つぎに身のどこか病む春隣 大山夏子 202105
返信に返信の来て春隣 今橋眞理子 ホトトギス 202106
春隣乗り合せたる能楽師 和田華凛 ホトトギス 202106
気が付けば庭のふくらみ春隣 亀井福恵 京鹿子 202106
この雨の音が運びし春隣 本郷桂子 ホトトギス 202107
爪切りの届かぬ足や春隣 秋津令 202107
帽子屋に帽子あふるる春隣 田邑利宏 202110
ペット屋の声の賑やか春隣 足立枝里 202110
東雲の仄と色づく春隣 稲畑廣太郎 ホトトギス 202201
春隣水は硬さを解きつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202201
狛犬の紙垂千切れあり春隣 山田六甲 六花 202202
うぐひす豆ふくふく煮ゆる春隣 平野加代子 春燈 202204
墨堤の空のかがやき春隣 豊谷青峰 春燈 202204
飛ぶ鳥も水脈曳く鳥も春隣 大矢恒彦 202204
ポストには旅のカタログ春隣 山岸明子 202204
春隣沖ゆく船の模糊として 岡野里子 末黒野 202204
立ち漕ぎのペダル坂ゆく春隣 落合絹代 風土 202204
階段を一足飛びに春隣 雨宮桂子 風土 202204
刻告ぐる泣く児は育つ春隣 植村蘇星 京鹿子 202204
子うさぎほどシャボン泡たて春隣 浅木ノヱ 春燈 202205
跳箱の着地の先の春隣 出利葉孝 202205
猫の日や猫の寄り合ふ春隣 福田肇 202205
箒目にすぐに足跡春隣 亀井福恵 京鹿子 202205
春隣動きだしたるつがひ鳥 小島正士 京鹿子 202205
土遊びの児の息弾み春隣 岡野里子 末黒野 202205
ひかり増す明けの明星春隣 石黒興平 末黒野 202205
雨音のリズム速まり春隣 岡美智子 末黒野 202205
庭せせる二羽の山鳩春隣 岡美智子 末黒野 202205
今朝の豫報の雪がちらつく春隣 佐藤竹僊 あを 202205
何年ぶり木挽町に来て春隣 瀬戸美文 202206
里山のふくらむ色や春隣 西計郎 末黒野 202206
帯布で作る数珠入春隣 北村操 202207
スタッカート利かせて弾きぬ春隣 新井千佐代 202208
春隣地べたに書いてスコア表 永淵惠子 202208
春隣絵葉書選ぶ楽しさよ 鈴木崇 202210
誰待つとなく道に出て春隣 原友子 202211
草色の司書のエプロン春隣 押田裕見子 202211
紙の上の砂鉄のをどる春隣 樋口みのぶ 202212
春隣生くる手立ての血を貰ふ 宮井知英 202212
春隣→1

 

2023年2月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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