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春の闇 2     59句

春の闇甘納豆を踏んじゃった    谷山花猿

作品 作者 掲載誌 掲載年月 前書その他
春の闇踏んで潰れし豆の音 今瀬剛一 対岸 200504  
春の闇寂けき跫音近づき来 林翔 200505  
春の闇けものの眼動きけり 石脇みはる 200505  
春の闇振れば薬袋ひびきけり 村園子 200505  
春の闇ゆるがせて鳴る大時計 田中藤穂 あを 200505  
ゴスペルを聴く亡き妻と春の闇 金子輝 春燈 200506  
耳の中のみに笛鳴る春の闇 林翔 200506  
縄文の春の闇見し土偶の眼 内山照久 200506  
持て余す気持ち吸ひ込む春の闇 三橋早苗 ぐろっけ 200506  
混声のやうな浪音春の闇 関口みよ子 帆船 200506  
春の闇といふ闇の香の庭にあり 阿部ひろし 酸漿 200506  
更けてより雨気はらみけり春の闇 糸井芳子 200506  
星あまた夜明け急がぬ春の闇 高橋将夫 200507  
涙の訳ぽつりぽつりと春の闇 福島松子 ぐろっけ 200507  
春の闇三斤の麻ありにけり 高橋将夫 星の渦 200507  
神の山呑み込んでゆく春の闇 遠野萌 200507  
春の闇プラットホーム蹲るる 大高芭瑠子 炎夏 200507  
春の闇含み笑ひをしてゐたる 中杉隆世 ホトトギス 200508  
床の間に白磁の浮かぶ春の闇 石川等 200508  
黄泉の声聞く玄室の春の闇 立石萌木 雨月 200508  
子宮からた走る宇宙春の闇 ことり 六花 200508  
洩るる灯に鏡なまめく春の闇 田所節子 涼しき嵩 200511  
一塊の濃き闇が過ぎ春の闇 鷹羽狩行 200604  
達陀の勢ひ戛戛春の闇 能村研三 200604  
護摩焚いて火ふぶきあがる春の闇 能村研三 200604  
ふふふふと声してゐたり春の闇 前川明子 200605  
歯がのうて歯茎つるつる春の闇 中島陽華 200605  
指先にたまる力や春の闇 犬塚芳子 200605  
竪穴の一家に一つ春の闇 今瀬剛一 対岸 200605  
悪戯が涙ぐんでる春の闇 尾堂Y 河鹿 200606  
抽斗の奥にも小さき春の闇 石川等 200606  
声遠きムンクの「叫び」春の闇 佐渡谷秀一 春燈 200606 盗難
老足の小町出づべし春の闇 片山博介 春燈 200606  
伊能図の正本烏有春の闇 林日圓 京鹿子 200606  
身の裡に死の芽の育つ春の闇 荒井千佐代 200606  
こちらさこ春の闇から呼ばれたる 高橋将夫 200606  
天地の膨らむ音や春の闇 岩月優美子 200606  
陰陽師と見しは黒猫春の闇 塩路隆子 200607  
春の闇牛臨月の息を吐く 土生逸麿 河鹿 200607  
積み上げし乱歩全集春の闇 金子輝 春燈 200607  
声明の突き抜けてゆく春の闇 佐々木はな子 遠嶺 200607  
先導の法螺の音響む春の闇 佐々木よし子 200610  
焦れども眠らぬ脳や春の闇 伊藤稔代 200705  
もろもろの動き初めたる春の闇 方近藤きくえ 200705  
灯明の幽かも揺れず春の闇 中野さき江 春燈 200705  
春の闇母の遣せる歌稿かな 大口憧遊 春燈 200705  
地球とて星のひと粒春の闇 河口仁志 200705  
春の闇二度光り浴ぶラムセス像 宇田紀代 200705 エジプトの旅
寝台列車にギザ迄揺らる春の闇 宇田紀代 200705 エジプトの旅
外科なべて仏心鬼手や春の闇 林日圓 京鹿子 200705  
シグナルの変る夜道や春の闇 兼子栄子 酸漿 200705  
灯を消せば明日へとつづく春の闇 戸田円三 200706  
ドアノブの仄かな湿しとり春の闇 佐々木新 春燈 200706  
四神の気配うきうきと春の闇 近藤喜子 200706  
篝火を辿れば春の闇のあり 高柳ちゑ 遠嶺 200706  
夕刊のなかなか来ない春の闇 鎌倉喜久恵 あを 200706  
掌に沈む天金の書や春の闇 金子輝 春燈 200707  
人逝けば花に飾られ春の闇 樋口みのぶ 200707  
春の闇つなぎ回送列車かな 小嶋 洋子 200801  

 

2008年3月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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