春の風邪 3       134句

こいびとを日がな眺めて春の風邪    池田澄子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
選択の余地ない話春の風邪 瀬下るか 200805  
春の風邪痒きところに手が届き 竹下昌子 200805  
雨垂れの遠退いてゆく春の風邪 代田青鳥 風土 200805  
春の風邪点滴のみの治療かな 代田青鳥 風土 200805  
母と聞くチゴイネルワイゼン春の風邪 森田節子 風土 200805  
ままならぬ現世であり春の風邪 小國佐世子 遠嶺 200805  
甘えすぎ拗ねすぎかとも春の風邪 岩崎慶子 200806  
会ふことを止める気はなし春の風邪 岩崎慶子 200806  
しばらくは音信不通春の風邪 小野麻利 200806  
五臓六腑うごきて春の風邪なほる 竹下昌子 200806  
ビスケット程の軽さの春の風邪 高田令子 200806  
春の風邪夫にもらひしかと思ふ 西村しげ子 雨月 200806  
金柑の蜂蜜漬や春の風邪 青木陽子 酸漿 200806  
漢方薬飲みつぎ一ト日春の風邪 岸本林立 雨月 200807  
電話より移されさうな春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 200902  
あなどれぬ春の風邪とはなりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200902  
旬日の一家全滅春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 200902  
初つ端に拗れさせたる春の風邪 高崎武義 200902  
春の風邪ですと陸奥より電話 稲畑廣太郎 ホトトギス 200903  
京なまり聞いてねちこき春の風邪 中島玉五郎 200903  
峻厳な人より貰ふ春の風邪 能村研三 200903  
聞き違ふ電話のトーン春の風邪 和田郁子 200904  
春の風邪新幹線に置いて来し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904  
春の風邪たまには拗ねて見たきかな 酒本八重 200904  
春の風邪夫から移る咳の数 松本蓉子 六花 200904  
*玩具箱ひつくり返し春の風邪 北悠久 炎環 200905  
糸底の指にざらつく春の風邪 山路紀子 風土 200905  
春の風邪快くなつたやらならぬやら 田村元 ホトトギス 200906  
春の風邪誰も来ぬ日の万華鏡 相沢有理子 風土 200906  
大福を買ひ過ぎ春の風邪ごこち 鈴木直充 春燈 200906  
招きしかつけ込まれしか春の風邪 赤座典子 あを 200906  
彼もまたつひに欠勤春の風邪 安原葉 ホトトギス 200907  
目をぎゆつとつぶりし奥の春の風邪 今井千鶴子 ホトトギス 200907  
独尊の猫になりたし春の風邪 島青櫻 炎環 200907  
不器用な紅差し指や春の風邪 矢口笑子 春燈 200907  
春の風邪鬼の霍乱てふ漢 稲畑廣太郎 ホトトギス 201002  
治りたるばかりを忘れ春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
簡単に治りしことも春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 201002  
春の風邪洩れ日の燠を杉山に 鳥居おさむ ろんど 201002  
ももいろの藥効きさう春の風邪 竹貫示虹 京鹿子 201002  
京言葉みたいねちこき春の風邪 中島玉五郎 201003  
煮こぼせる瓦斯の立消え春の風邪 竹内弘子 あを 201003  
四谷から歩いて帰る春の風邪 堀内一郎 あを 201003  
白雪姫になりそこねたる春の風邪 安居正浩 201004  
ひとり居の誰に甘ゆや春の風邪 今井弘雄 春燈 201004  
ひとり居のレトルト粥や春の風邪 杉本綾 201005  
春の風邪癒ゆ鳶の輪の下に 高田令子 201005  
漢方の黒き一粒春の風邪 岩下芳子 201005  
一日を腑抜けてをりて春の風邪 柴田良ニ 雨月 201005  
過信せる体力脆し春の風邪 久保田雪枝 雨月 201005  
高階に置き捨てにして春の風邪 池田達二 風土 201005  
キャラメルに天使逆立ち春の風邪 安居正浩 201006  
飲み忘る錠剤二つ春の風邪 寺岡ひろし 雨月 201006  
一徹も素直になりし春の風邪 北川光子 ぐろっけ 201006  
ゆでこぼす湯のうすみどり春の風邪 村上留美子 火星 201006  
新任の出端を挫く春の風邪 青森公子 201007  
補修せる名器長持ち春の風邪 改正節夫 ぐろっけ 201007  
春の風邪癒えてコーラスゼミ仲間 高橋大三 ぐろっけ 201008  
雀色時の辞書引いてゐる春の風邪 赤座典子 あを 201104  
身の芯のゆるむに任す春の風邪 山本浪子 風土 201105  
春の風邪地に降るものを見てをりぬ 浅田光代 風土 201105  
瞳の大きぬりゑの少女春の風邪 生田恵美子 風土 201105  
ピノキオの木の鼻おもふ春の風邪 山尾玉藻 火星 201105  
春の風邪勤務シフトを入れ替へる 年森恭子 ぐろっけ 201105  
携帯電話けいたいの声くぐもれり春の風邪 和田森早苗 201106  
前うしろ出口なき夢春の風邪 久世孝雄 やぶれ傘 201106  
春の風邪光源氏にもらひけり 熊川暁子 201106  
灯を低く点す一間や春の風邪 乙坂きみ子 末黒野 201106  
錠剤の白き眠りの春の風邪 すずき巴里 ろんど 201106  
ものぐさとなつてゐるなり春の風邪 宮崎正 ホトトギス 201107  
幸せであり春の風邪ひくことも 安居正浩 201107  
春の風邪順番待ちて砂の風呂 武田ともこ ぐろっけ 201107  
したたかなしっぺ返しの春の風邪 杉山瑞恵 雨月 201108  
腕時計外せぬままに春の風邪 児玉有希 京鹿子 201109  
診る人も診らるる人も春の風邪 国包澄子 201205  
春の風邪白粥噴きてひとりの夜 木下ふみ子 馬醉木 201205  
賢者でもなきに貰ひし春の風邪 小野喬樹 馬醉木 201205  
春の風邪何かと人の所為にせり 井上信子 201205  
春の風邪回復どきの子の無聊 辻直美 201206  
春の風邪眼潤むは恋に似て 宇都宮敦子 201205  
春の風邪夫の遺せし薬びん 三井尚美 ぐろっけ 201206  
春の風邪声なつかしき国訛り 高野幸次 201206  
喪疲れを引きずり春の風邪となる 戸田澄子 末黒野 201206  
春の風邪遠くに聴こゆ子守歌 須賀敏子 あを 201206  
淡あはの庭木の揺れや春の風邪 小澤菜美 201207  
錠剤の色のこぼるる春の風邪 田山真弓 春燈 201207  
不覚とも悔いとも老いの春の風邪 水谷靖 雨月 201207  
春風邪の所為うつかりもちやつかりも 中村月代 末黒野 201207  
友情の篤くて貰ふ春の風邪 鳥居美智子 ろんど 201208  
春の風邪には君といふ秘薬かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201302  
春の風邪とてあなどりてをりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201302  
春の風邪とも旅疲れとも言ひて 稲畑汀子 ホトトギス 201302  
鼻ぐづぐづ目尻うるうる春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 201302  
食欲の落ちざることも春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 201302  
稿了となりし安堵の春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 201302  
吊皮に背高く眠し春の風邪 桂樟蹊子 201303  
駄々っ子に戻る夫ゐて春の風邪 石川かおり 201304  
春の風邪癒えて饒舌糸電話 鈴木照子 201305  
身のうちにすき間いくらか春の風邪 岡部玄治 201305  
しばらくは五感眠らす春の風邪 安居正浩 201305  
春の風邪きりんの首とゆらぎたる 浜口高子 火星 201305  
春の風邪干し俎を裏返す 浜口高子 火星 201305  
春の風邪キャンディー口にころがして 桂敦子 201306  
宇宙の塵吸うてしまひし春の風邪 村上倫子 201306  
綻びの始まる齢春の風邪 辻知代子 201307  
鹿に鼻押し付けられし春の風邪 山尾玉藻 火星 201405  
かかりつけの医師もどうやら春の風邪 石谷淳子 雨月 201405  
春の風邪もらひしと嘘八百を 山田六甲 六花 201405  
春の風邪悪夢良夢を一とそろへ 藤岡紫水 京鹿子 201405  
春の風邪三歳の児にいたはらる 加藤千春 春燈 201405  
春の風邪白湯の光も呑みほせり 千田敬 201405  
ねんごろな医師に貰ひし春の風邪 戸栗末廣 201405  
足首にもこもこと巻く春の風邪 赤座典子 あを 201405  
越中の置薬飲む春の風邪 下平しづ子 雨月 201406  
手に余る国史大系春の風邪 平居澪子 六花 201406  
春の風邪甘へ下手なる女なり 半田稜 ろんど 201406  
学校に遅刻する夢春の風邪 田村園子 201406  
魚のごと口あけ息す春の風邪 藤兼静子 201406  
辻棲の合ひゐてさみし春の風邪 深澤厚子 馬醉木 201406  
老丈夫若きらはみな春の風邪 安原葉 ホトトギス 201407  
濡れるなと言はれてゐたに春の風邪 河野美奇 ホトトギス 201407  
誰も気にかけてはくれず春の風邪 山田閏子 ホトトギス 201407  
鼻すこし伸びたるやうな春の風邪 山田佳乃 ホトトギス 201408  
あなどれぬ一人暮しの春の風邪 川口利夫 ホトトギス 201408  
春の風邪夏風邪となる暦かな 松田泰子 末黒野 201408  
春の風邪やり過ごせしに夏の風邪 大橋晄 雨月 201409  
子に蹤きての帰宅叶はず春の風邪 野沢しの武 風土 201412  
欠席の言伝春の風邪なりし 稲畑汀子 ホトトギス 201502  
欠席は一人ならざる春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 201502  
春の風邪引いてはならぬ会二つ 稲畑汀子 ホトトギス 201502  
目許よりはじまつてゐし春の風邪 稲畑汀子 ホトトギス 201502  
春の風邪マイク回つて来たりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201502  
春の風邪引いてはならぬ旅予定 稲畑汀子 ホトトギス 201502  
ラーメンを食べたら治る春の風邪 稲畑廣太郎 ホトトギス 201502 春の風邪 →v4

 

 

2016年4月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。