春の風邪 1     100句

春の風邪と洒落て寢て居るところなり    和田魚里

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
気力まだ戻らぬうちは春の風邪
山田弘子
円虹
199805
又一人欠席通知春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
治つてもなほつてもなほ春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
移してはならぬ距離置き春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
身の内にひそめてをりぬ春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
片づかぬ仕事重ねて春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
上京をあきらめしより春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
旅の荷をそのまま解かず春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
十人の寄れば誰かが春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
春の風邪家居に少し飽きて来し
稲畑汀子
ホトトギス
199902
春の風邪休めぬ仕事ありにけり
稲畑汀子
ホトトギス
199902
看取女の先にかかりし春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
199902
学級閉鎖喜ぶ吾子も春の風邪
稲畑廣太郎
ホトトギス
199902
春の風邪弟よりも姉重く
稲畑廣太郎
ホトトギス
199902
船室の傾ぎて春の風邪ひきぬ
山尾玉藻
火星
199903
うつされし夫にうつして春の風邪
白根純子
円虹
199905
義理を欠くほどにあらねど春の風邪
海輪久子
円虹
199905
春の風邪行方しれずの金平糖
佐々木峻
ヒッポ千番地
199905
春の風邪ドナルドダックのスリッパ行く
森高武
風土
199906
春の風邪マフィン一個に暮れたるよ
林朋子
船団
199906
鼻といふ憂きものありし春の風邪
稲岡長
ホトトギス
199907
春の風邪夜の銀座に貰ひけり
稲畑廣太郎
廣太郎句集
199912
春の風邪サックス吹きが足りません
津田このみ
月ひとしずく
199912
大袈裟に伝はることも春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
200002
治りたるばかりに春の風邪心地
稲畑汀子
ホトトギス
200002
うるむ目の一人ならざる春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
200002
瞳の中に炎ぞ燃ゆる春の風邪
林翔
200004
うがひぐすりの薄紫や春の風邪
百瀬虚吹
風土
200005
春の風邪似合ふ男と思ひけり
山田弘子
円虹
200005
月越えて先の見えたり春の風邪
小川花久
いろり
200005
春の風邪薄着になりてもらいけり
熊谷みどり
いろり
200005
春の風邪恋を知る娘は変声期
田中立夫
ホトトギス
200006
俗界を閻魔一笑春の風邪
田中立夫
ホトトギス
200006
春の風邪ひきたるほどの一珍事
柴原保佳
ホトトギス
200006
春の風邪ワインの量は常のまま
柴原保佳
ホトトギス
200006
鬱々と心に春の風邪を引き
今橋眞理子
ホトトギス
200006
春の風邪ひいて塞ぎの虫とあり
今橋眞理子
ホトトギス
200006
春の風邪いつもの様にふるまふも
今橋眞理子
ホトトギス
200006
春の風邪時間の外にゐる感じ
後藤洋子
ホトトギス
200006
絮のやうふはりとうつゝ春の風邪
後藤洋子
ホトトギス
200006
春の風邪シルクの彩にうづもれて
林良子
ホトトギス
200006
春の風邪癒ゆる兆しの酒の味
林加寸美
ホトトギス
200006
寝て居れば癒ゆるときめて春の風邪
中村鎮雄
ホトトギス
200006
酔心地目眩心地や春の風邪
水見壽男
ホトトギス
200006
春の風邪鼻声といふ艶なもの
水見壽男
ホトトギス
200006
二日酔ひ取る朝風呂が春の風邪
石田乃也
ホトトギス
200006
夢二の絵にも似て妻は春の風邪
足立賢治
200006
学生より貰ひしぶとき春の風邪
吉田明
200006
開館を目前にして春の風邪
稲岡長
ホトトギス
200007
山羊鬚を大事に春の風邪ひきぬ
田中呑舟
火星
200008
旅の日を心になぞり春の風邪
吉田陽代
200010
春の風邪詰られてゐる不摂生
本城布沙女
雨月
200101
春の風邪わが身辺りを通りけり
稲畑汀子
ホトトギス
200102
一巡りして春の風邪なりしかな
稲畑汀子
ホトトギス
200102
欠席の電話五人目春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
200102
睡眠を良薬として春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
200102
吉凶を占ふべしや春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
200102
口実にもう使はれぬ春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
200102
ことわれぬ出先ありけり春の風邪
稲畑汀子
ホトトギス
200102
臘梅にさほどの香あり春の風邪
堀内一郎
あを
200103
春の風邪居眠り生徒許しおく
保田英太郎
風土
200105
鯉のごと口で息する春の風邪
足利徹
ぐろっけ
200105
蝋引きて軽き扉や春の風邪
加藤真起子
火星
200106
春の風邪匂袋を枕辺に
佐藤淑子
雨月
200106
兄妹の二人仲良く春の風邪
林田加杜子
いろり
200107
春の風邪土星に輪あること思ふ
掛井広通
200108
くすといふしぐさうるはし春の風邪
近藤憙治
船団
200108
音は皆水の中より春の風邪
能勢京子
船団
200109
治りぎは背中の痒し春の風邪
篠田純子
あを
200204
宿の椅子にまどろむ午後や春の風邪
田澤初枝
遠嶺
200205
春の風邪老体油断する勿れ
二村蘭秋
雨月
200205
夢に来し妻はすぐ去る春の風邪
木下玉葉子
酸漿
200205
白粥を眩しく春の風邪に伏す
川瀬里江
雲の峰
200205
春の風邪鏡の我に移されし
結木桃子
銀化
200205
三面鏡素顔がみっつ春の風邪
松野幸子
六花合同句集
200205
春の風邪電車の揺れに身をまかせ
北村きみ子
ぐろっけ
200205
気を抜けば詐欺師のような春の風邪
北村きみ子
ぐろっけ
200205
妙齢にすり寄る春の風邪の神
青木美佐子
200206
くり返す下校の鐘や春の風邪
高梨美佐子
遠嶺
200206
生きべたのめつたにひかぬ春の風邪
伊藤重美
雲の峰
200206
春の風邪途切れがちなる憎の経
大竹節二
春耕
200206
春の風邪ジャズに拗らせ逝きにけり
利根川博
銀化
200206
ウイルスはパソコンの中春の風邪
鎮田紅絲
200207
装へば春の風邪など何処へやら
吉田小幸
ホトトギス
200207
新聞を今日も賑はす春の風邪
稲畑廣太郎
ホトトギス
200302
春の風邪一服盛りて世を隔つ
佐田昭子
ぐろっけ
200302
何しても子供は遊べる春の風邪
松山律子
六花
200303
春の風邪カード占ひにもみて
三代川次郎
雲の峰
200304
自愛せむ仮病に春の風邪つかひ
伊藤白潮
200304
耳たぶは左右にありて春の風邪
華明日香
銀化
200304
七十にちときつ過ぎる春の風邪
上原一郎
築港
200304
屈託の切れ目もあらず春の風邪
藤井昌治
200304
胴ふくるギリシアの小瓶春の風邪
高橋道子
200305
看病の疲れ残りし春の風邪
鈴木佐和子
築港
200305
まどろみにかの人と逢ふ春の風邪
藤井基史
帆船
200305
骨休めほどを眠りて春の風邪
坂本京子
200305
爪を切り終へて本復春の風邪
近藤栄治
200305
安全ピン床に広がる春の風邪
木村みかん
200306
あら汁に心まで温し春の風邪
大房帝子
酸漿
200306
ゆらゆらと午後の過ぎゆく春の風邪
石川英利
百鳥
200306

 

 

2020年4月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。