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春一番 5       113句

春一番ひと文字にして大誤植   塚原哲   歳時記(講談社)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
汲み置きの重くなりたる春一番 井上信子 201503
春一番庭の蛇口の横しぶき 久染康子 201504
春一番アウトレットに品定め 中山静枝 201505
佳き便り運んで来たる春一番 中山静枝 201505
春一番ハンドル急に意志持てり 望月晴美 201505
春一番巻添へすこし通り直ぐ 長崎桂子 あを 201505
ブルドーザーの黄色整列春一番 岡田桃子 201505
春一番貨車ガッツンと連結す 武智由紀子 201506
春一番くるや生き生き風見鶏 松村光典 やぶれ傘 201506
歌舞伎町通り抜けたる春一番 久留島規子 万象 201506
春一番保母も園児と小走りに 松浦哲夫 末黒野 201506
春一番マリーの住まふ五番街 山本無蓋 201506
白い雲湧きては消えて春一番 遠山のり子 201506
春一番大きく開く旅鞄 矢野百合子 201506
春一番胎動ありと告げて来し 白神知恵子 女坂 201508
春一番一日二回隠し玉 ねじめ正一 船団 201508
風の兄弟長男が春一番 八木健 八木健俳句集 201509
春一番きつとさうだと思つたの 八木健 八木健俳句集 201509
多目的ホールにひとり春一番 篠藤千佳子 201510
春一番波立つごとく葉を散らす 久保東海司 風鈴 201512
春一番やかんが笛を吹いてをり 田所節子 201604
春一番アインシュタイン目覚めさせ 鈴木セツ 201604
春一番旅終へし母町言葉 升田ヤス子 玫瑰 201604
クロゼットに眠れるドレス春一番 小嶋洋子 201605
台本はありさうで無く春一番 坂本徹 201605
眼前に御用饅頭春一番 大坪景章 万象 201605
春一番一本松が呼んでゐる 大坪景章 万象 201605
千代田区の三番町を春一番 内海良太 万象 201605
盆栽に春一番や花散りぬ 長尾良子 末黒野 201605
春一番宇宙を探る訃報かや 物江康平 春燈 201605
仏頭に容赦なき春一番 寺田すず江 201605
春一番地球一巡して二番 中田禎子 201605
マネキンのよそほひ変はり春一番 渡邉孝彦 やぶれ傘 201605
よろめきて春一番と諾ひぬ 村上悦子 雨月 201605
春一番耳に当たりてぼぼと鳴る 出口誠 六花 201605
春一番軒を鳴らして過ぎゆけり 松本文一郎 六花 201605
マジシャンのマント危ふし春一番 中田禎子 201606
豆腐屋を呼び戻す声春一番 吉田政江 201606
送迎車春一番に襲はるる 吉村摂護 201606
春一番童謡流るる山の駅 遠山のり子 201606
明け初むる街我が物に春一番 布川孝子 京鹿子 201606
春一番世辞も引つ込むご挨拶 元橋孝之 京鹿子 201606
春一番畑の表土削ぎて過ぐ 久世孝雄 やぶれ傘 201606
春一番ビニール傘を追ひまはす 松村光典 やぶれ傘 201606
春一番去りて武蔵野晴れ渡り 高木邦雄 末黒野 201606
ざあざあと雨を従へ春一番 品川古市 末黒野 201606

 大阪場所

にんげんを叩(はた)き込んだり春一番

竹内悦子 201607
歌舞伎町通り抜けたる春一番 久留島規子 万象 201608
春一番性根据ゑねば流さるる 千田百里 201704
改札の吸ひ込む切符春一番 吉田政江 201704
春一番駕籠には乗らず金毘羅宮 岡山敦子 京鹿子 201705
春一番川さかのぼる鴎かな 石井秀一 風土 201705
春一番餡パン買うて両替し 中嶋陽子 風土 201705
源平池に波立ち騒ぐ春一番 川田好子 風土 201705
突破口春一番が開きけり 高橋将夫 201705
大天狗のうちわで煽ぐ春一番 岩下芳子 201705
彼の和菓子春一番の忘れもの 高野昌代 201705
春一番ふなむらとおる船出する 七郎衛門吉保 あを 201704
春一番今朝の迷ひを吹き飛ばし 森なほ子 あを 201704
春一番藪に逃げ込む猫二匹 秋川泉 あを 201704
暗殺の今もある世に春一番 田中藤穂 あを 201704
見返すてふモチベーシヨンも春一番 甕秀麿 201705
春一番休耕田を顕にす 数長藤代 201705
楠大樹春一番とせめぎ合ふ 原田達夫 201705
ポストまで春一番に抗ひて 笠井敦子 201705
エレベーターはすべて上へと春一番 丑久保勲 やぶれ傘 201705
自転車に翼生えくる春一番 頓所友枝 201705
春一番スイッチ入る第六感 栗山みどり 201705
春一番なにをさらつてゆくつもり 持田信子 春燈 201705
春一番背を押されゐて歩の進む 久保晴子 雨月 201706
春一番余後の歩巾の狂ひたる 村上美智子 雨月 201706
春一番見舞に向かふ夫の後 黒澤佳子 あを 201705
春一番芥と帽子に悲鳴とぶ 長崎桂子 あを 201705
高低の雲の遅速や春一番 石黒興平 末黒野 201706
春一番地球の少し軽くなる 中田禎子 201706
春一番ボデイカバーを巻き揚ぐる 今井充子 201706
風神雷神競ふかに春一番 柴田靖子 201706
迷ひ路を春一番に押されけり 江島照美 201706
春一番女優の丸き伊達眼鏡 中嶋陽子 風土 201706
春一番打者のバットの滑り止め 足立良雄 201707
もう少し優しく撫でて春一番 今井康子 201706
鍵穴と合はぬ鍵出す春一番 中田みなみ 201707
摩天楼春一番が磨き上げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201802
左官鏝棚にびつしり春一番 広渡敬雄 201805
春一番兜太キョーッと叫(おら)び果つ 南うみを 風土 201805
予定表は空欄なりし春一番 川田好子 風土 201805
パスポート更新迷ふ春一番 奥田茶々 風土 201805
校庭に軋む旗竿春一番 黒木東吾 やぶれ傘 201806
神木を身軽にしたり春一番 高木晶子 京鹿子 201806
春一番鎧ふ木の芽を吹き覚ます 棚橋朗 201806
春一番二番の続き王手飛車 鈴木みのり 201806
駅出でて踏鞴ふみけり春一番 田中臥石 末黒野 201806
過去忘れ未来にかける春一番 呂秀文 春燈 201807
春一番玉葱小屋のがらんだう 平居澪子 六花 201807
孫来てはせがむ将棋や春一番 神田惣介 京鹿子 201808
春一番あの世あったとあの世から 山口久子 船団 201811
構内に並ぶ起重機春一番 仁上博恵 201902
鐘のない鐘楼春一番に堪ふ 定梶じょう あを 201904
春一番豊洲市場の郵便局 須賀敏子 あを 201904
春一番小石が靴に入りたがる 南うみを 風土 201905
野面積の残る城址へ春一番 中村洋子 風土 201905
春一番橋の氷柱を落としけり 杉崎妙子 201905
山里は山里らしき春一番 広瀬弘 201905
助六の役者目を剥く春一番 島田万紀子 馬醉木 201906
春一番わたしの過去を擦り抜けて 平野多聞 201906
未知の扉を開けてあしたへ春一番 宇田篤子 京鹿子 201906
本日も記録更新春一番 厚芝唯菜 京鹿子 201906
春一番伊八の波を裏返す 小林共代 風土 201906
羽目外そう春一番が吹く日なら 日置游魚 201907
寝に帰るのみの栖よ春一番 秋津令 201909
春一番過ぎて明るくなりにけり 曽根富久恵 201909
佳人来る春一番を掻き分けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
身籠りし吾娘背を押す春一番 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
春一番→ 1      

 

2021年3月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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