春深し 2    46句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
サーファーに絶好の波春深し 安斎久英 末黒野 201707
春深し二重目蓋の観世音- 江見悦子 万象 201707
水底に影引く雑魚や春深し 佐俣まさを 春燈 201707
風の音水の音まで春深し 宮田千恵子 万象 201708
村の過疎とどめもならぬ春深し 竹下陶子 ホトトギス 201805
春深く足指浮かす観世音 七田文子 201806
春深しまぶた閉ぢたる檻の鰐 平沢恵子 春燈 201807
春深し万事休すも夢覚めず 谷口一献 六花 201807
春深し源氏の絵巻くり広げ 太田昌子 馬醉木 201807
大寺に矢を射る音や春深み 今村千年 末黒野 201808
春深雪暈かさねあふ家郷の灯 布施政子 馬醉木 201812
大寺に矢を射る音や春深み 今村千年 末黒野 201904
春深き峠に眺む和歌の苑 山下健治 春燈 201906
春深し芸を終へたる猿に椅子 柴田佐知子 201906
歴史たどる伊太利の旅春深し 高橋和女 春燈 201907
俳諧は余生の伴侶春深し 大室恵美子 春燈 201907
音の無き里曲の真昼春深し 伊藤よし江 201907
マッサージ肩から首へ春深し 沼崎千枝 末黒野 201908
パンダ似の縞の乳牛春深し 大霜朔朗 末黒野 201908
春深し奇数日ごとの内用薬 赤座典子 あを 202006
春深く母の目をした象の母 火箱ひろ 202006
春深く蜂蜜の棚うす暗く 辻響子 202006
春深し四日剃らねば世捨人 土井三乙 風土 202007
春深し籠りて読書早三月 増田裕司 やぶれ傘 202007
読み返す虚子の句集や春深む 鈴木友子 末黒野 202007
護摩焚きに煤けし窟や春深し 河原敬子 202010
二本目の映画鑑賞春深し 仲里奈央 202010
春深し畳みて捨つる父の服 曽根富久恵 202010
春深し何時まで続くこの災禍 稲畑廣太郎 ホトトギス 202104
春深し全ては神の御心に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202104
取り止めの会惜しみ春深きこと 稲畑汀子 ホトトギス 202104
春深しガイドブックに増ゆ付箋 川崎登美子 202106
春深しパパ友群るる砂場かな ふなかわのりひと 202107
両の乳に子山羊の背伸び春深き 布施由岐子 末黒野 202107
捨てきしこと忘れきしこと春深む 中村重幸 202107
学校のひと室灯る春深し 小巻若菜 やぶれ傘 202108
無きピアノまだある気配春深む 岩上行雄 末黒野 202108
春深し父似の長き眉毛かな 木村みどり 春燈 202206
春深し散薬包むオブラート 鈴木れい香 春燈 202206
突然にブルーインパルス春深む 須賀敏子 あを 202206
故郷の木の香木の色春深む 大川暉美 やぶれ傘 202207
美容院の予約いつぱい春深しる 草柳忍 202207
自責だと友の一瞥春深む 廣畑育子 六花 202207
人間国宝撥際やかや春深む 平野加代子 春燈 202207
検温の日課となりて春深む 橋本雅代 春燈 202207
春深し畳みて捨つる父の服 曽根富久恵 202212
春深し→ 1

 

 

2023年4月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。