花の雨 1     98句

花の雨からすの目玉きょろきょろす    長谷部朝子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
遙かともはた昨日とも花の雨 山田弘子 春節 199503  
足裏の心地よき張り花の雨 秋山深雪 船団 199811  
鎌倉の少し遅れて花の雨 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
又明日の旅を思ひて花の雨 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
金閣の金の樋にも花の雨 品川鈴子 ぐろっけ 199904  
花の雨会式の鬼を濡らしけり 安田晃子 馬醉木 199906  
花の雨鴉ばかりに鳴かれゐて 大橋敦子 雨月 199906  
女傘借り木屋町の花の雨 松宮幹彦 俳句通信 199906  
彫り深きトーテムポールに花の雨 大場燈児 風土 199907 千早句会夢の島吟行
ゆつくりと時流れをり花の雨 渡辺よし生 風土 199907  
鹿が目をしばたたかせて花の雨 金森教子 雨月 199907  
串カツの串の本数花の雨 小倉喜郎 船団 199909  
日のさして花の雨とは云ひがたし 稲畑汀子 ホトトギス 200004  
青空を隠さぬ花の雨とこそ 稲畑汀子 ホトトギス 200004  
別るるは淋しさみしと花の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200004  
降り立ちし駅のホームの花の雨 山本潤子 いろり 200005  
坂に来て傘は杖なる花の雨 林翔 200006  
花の雨右手腕欠けたる阿形かな 阿波谷和子 俳句通信 200006  
花の雨逆さに地図を見てゐたる 杉浦典子 火星 200007  
花の雨夭折の通夜更けてゆく 阪上多恵子 雨月 200007  
死亡告ぐキリン園舎の花の雨 史あかり ぐろっけ 200008  
み吉野の明日は咲き満つ花の雨 安原葉 ホトトギス 200009  
怪鳥のやうな帆船花の雨 能域檀 船団 200102  
花の雨止むまで待てぬ旅支度 稲畑汀子 ホトトギス 200104  
夜は夜の心に鎮む花の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200104  
番傘の妖怪めきて花の雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 200104  
花の雨中千本を傘に入れ 大久保白村 円虹 200104  
海ちかき河津桜の花の雨 阿部ひろし 酸漿 200104  
花の雨亡きあと鈴を如何にせむ 品川鈴子 船出 200104  
花の雨熱きコーヒー紙コップ 鈴木多枝子 あを 200105  
術後の目夢も浅しや花の雨 神田一瓢 雨月 200106  
瓦斯燈を庭に館の花の雨 笹倉さえみ 雨月 200106  
一葉の恋の書簡や花の雨 宮倉浅子 遠嶺 200107  
句帳閉じすぐまた開く花の雨 岡野峯代 ぐろっけ 200108  
花の雨役者のように打たれたし 高橋英子 ぐろっけ 200108  
王廟を守る獅子ぬらす花の雨 近藤暁代 馬醉木 200110  
式部像の黒髪を梳く花の雨 塩貝朱千 京鹿子 200201  
花の雨餘燼けぶらせゐたるなり 中原道夫 銀化 200205  
悪しき予後告げし悔ある花の雨 西川五郎 馬醉木 200206  
返信に恙なりしと花の雨 大塚邑紅 200206  
寝すごして降りたる駅の花の雨 竹田惠示 百鳥 200206  
花の雨西は明るき明日の旅 浅野恵美子 酸漿 200206  
ふくよかな鉈彫観音花の雨 菅原修子 春耕 200206  
朱印所の印泥匂ふ花の雨 江原正子 春耕 200206  
われに笑む遺影若しや花の雨 手島靖一 馬醉木 200207  
花の雨老幹寂とありにけり 今井松子 遠嶺 200207  
遺影抱く姉の喪服に花の雨 羽根田和子 百鳥 200207  
花の雨精進料理のタコとエビ 角田信子 六花 200207  
陵の隅々花の雨なりし 瀬川公馨 200207  
花の雨鉄扉を出づる顔にかな 木内憲子 200207  
さがし物わからぬままに花の雨 中川美代子 ぐろっけ 200207  
花の雨なにに溺れし幹ならん 坊城俊樹 ホトトギス 200208  
憎しみの連鎖断ち切れ花の雨 小阪律子 ぐろっけ 200208  
聖堂のパイプオルガン花の雨 近藤きくえ 200209  
花の雨鋭く鯉の背打てり 小澤克己 遠嶺 200210  
黒楽に点つ自服の茶花の雨 大橋敦子 雨月 200305  
書きよどむ悔みの手紙花の雨 田中藤穂 あを 200305  
花の雨増えし病名噛みしめる 関口ゆき あを 200305  
廃業と貼紙二軒花の雨 赤座典子 あを 200305  
教会の机の疵や花の雨 祐森彌香 遠嶺 200306  
花の雨大師のわらじ濡らしけり 野口みどり 酸漿 200306  
産卵のうぐひ渦巻く花の雨 関まさを 酸漿 200306  
笠深く車夫の待ちゐる花の雨 長島惠吉 酸漿 200306  
花の雨孫等しんみり通夜に座す 島田千晶子 200306  
花の雨テレビのメモを整理せり 藤沢園枝 帆船 200306  
ティファニーに何買ふでなく花の雨 竹内喜代子 雨月 200307  
新編の日本史全集花の雨 左官治郎 200307  
ひと駅を尼僧と隣る花の雨 宮倉浅子 遠嶺 200307  
君に降り吾が肩に降る花の雨 森ふみ子 遠嶺 200307  
廃校の時計止まりし花の雨 岩崎真理子 遠嶺 200307  
花の雨素顔の舞妓小走りに 佐々木ひさこ 築港 200307  
引越しの挨拶さるる花の雨 藤森万里子 百鳥 200307  
花の雨膝が泣いたり笑うたり 野澤あき 火星 200307  
タクシーに四人乗り込む花の雨 大東由美子 火星 200307  
清水の舞台も光る花の雨 奥田妙子 ぐろっけ 200307  
傘ささぬ間に上りけり花の雨 河野美奇 ホトトギス 200308  
居酒屋の鍵屋古びし花の雨 河内桜人 京鹿子 200308  
花の雨机辺にものの影の濃き 青砥真貴子 200401  
花の雨降り止まず心休まらず 橘沙希 月の雫 200404  
駅出でて行先さがす花の雨 阿部ひろし 酸漿 200405  
花の雨身を養へる老樹あり 阿部ひろし 酸漿 200405  
花の雨欅はゆつくり水を吸ふ 寺門武明 あを 200405  
花の雨音たてて書く男の句 今瀬剛一 対岸 200406  
花の雨その枝垂れにはかるく降る 武田美雪 六花 200406  
汐留にうす茶一服花の雨 本山卓日子 京鹿子 200406  
香具師たちも花の雨とは急がざる 坊城俊樹 ホトトギス 200407  
花の雨預かりし子に泣かれけり 山田孝枝 酸漿 200407  
花の雨止まざり太宰治かな 大島翠木 200407  
昼灯す祇園一力花の雨 藤見佳楠子 200407  
挺子衆の草鞋に浸みる花の雨 角南英二 栴檀 200407  
鐘暮るる格子窓より花の雨 浜田はるみ 遠嶺 200407  
駅で待つ我にやさしき花の雨 永田歌子 遠嶺 200407  
和服着し裾の乱れも花の雨 加賀富美江 遠嶺 200407  
ゆつくりと縄締まりゆく花の雨 辻美奈子 200501  
花の雨軒下借りる春谷寺 直田豊人 築港 200506  
訪ねたる平家の里も花の雨 直田豊人 築港 200506  
首塚に登れず花の雨激し 直田豊人 築港 200506  
花の雨蛇の目傘ゆく五条坂 西畑いすず 築港 200506 花の雨 2→

 

2014年4月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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