花 野 5     100句

松明消て海少し見ゆる花野かな    蕪村

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
今口を開かばきつと花野の句 今瀬剛一 対岸 200410  
花分けて花野を出でぬ遠嶺晴 井之目貢久 対岸 200410  
またひとつ花の名を知る花野かな 井之目貢久 対岸 200410  
カルストの花野に立てり二重虹 水原春郎 馬醉木 200411  
花野より無縫の僧のひとりかな 小澤克己 遠嶺 200411  
手をつなぐ安らぎ花野行くときも 宮澤さくら 遠嶺 200411  
花野来てにはかに風の交差点 小林恵子 遠嶺 200411  
花野ゆくかくれんばうの鬼となり 菅原健一 200411  
杖を引き花野をわけて立ちつくす 山田清香 酸漿 200411  
花野来てハイジの村に着きにけり 杉浦典子 火星 200411  
大花野はるかの街に口のさせり 藤田輝枝 対岸 200411  
先生とはぐれぬやうに花野行 恒川絢子 対岸 200411  
花野道はらみつ色の入日かな 後藤眞由美 春燈 200411  
子守唄覚えて忘る花野道 瀬下るか 200411  
この朝を花野に杖と来て居たり 村越化石 200411  
大花野一瞬過ぎる北狐 森山のりこ あを 200410  
マーモット立ちて見送る花野道 赤座典子 あを 200410  
山晴れて花野を渡る風も無し 辻井桂子 雲の峰 200411  
大花野ためらふほどに橋朽ちて 宮永順子 雲の峰 200411  
その下に蛇籠の透ける花野かな 辻恵美子 栴檀 200411  
迢空に立子にも遇ふ花野道 熊岡俊子 雨月 200411  
花野歩く牧の一線見ゆるまで 竹川せつ子 草の花 200411  
大花野一回転の逆上がり 泉田秋硯 200412  
校門といふものはなく花野かな 三嶋隆英 馬醉木 200412  
カルストのうねり果てなし花野風 石本秋翠 馬醉木 200412  
雲行くやドリーネに沿ふ花野径 石本百合子 馬醉木 200412  
それぞれの影持ち揺るる花野かな 野坂民子 馬醉木 200412  
子守の子背負ひなほして花野行く 水田清子 200410  
アウトレットショップ花野の裾を踏みにけり 平野加代子 春燈 200412  
負うた子の手足のねむる夕花野 武井美代子 万象 200412  
日翳りて海の退く花野かな 林昭太郎 200412  
花野風色ある夢の中にをり 今瀬一博 200412  
オカリナの風と遊びし大花野 大澤君予 遠嶺 200412  
憂きことのいつかうすらぐ花野かな 亀ヶ谷照子 遠嶺 200412  
口笛でゆかむ花野のあるかぎり 曷川克 遠嶺 200412  
子の眼しきつめ敷きつめ花野かな 水野彦 200412  
ほこほこの花野の中のもぐらみち 石脇みはる 200412  
まつすぐに水走りくる花野かな 細井紫幸 草の花 200412  
雲とんで日暮の迅き花野かな 佐々木咲 草の花 200412  
土工らの大声のとぶ花野かな 辻恵美子 200412  
花野果つ野麦峠の崖縁 長村雄作 200412  
一万歩めあてに歩く大花野 梅村五月 200412  
己が影のもつとも濃かり夕花野 小林輝子 風土 200412  
いにしへの噴石座る花野かな 山本浪子 風土 200412  
によつぽりと月を上げたる大花野 間島あきら 風土 200412  
丈低き風の花野やトマの耳 陣野今日子 風土 200412  
水音を頼りに下る花野かな 陣野今日子 風土 200412  
牧の柵尽くる辺りや大花野 山本浪子 風土 200412  
搾りたての牛乳分ける花野かな 中嶋陽子 風土 200412  
百燭に花野風くる古刹かな 下平しづ子 雨月 200412  
雲切れて花野はなやぎそめにけり 吉田眞弓 雨月 200412  
降り口は花野へ伸びて滑り台 岡崎桂子 対岸 200412  
一人づつ去つて行きけり大花野 城間芙美子 対岸 200412  
真つ先に父がふはふは花野行く 前田倫子 百鳥 200412  
花野ゆくチロルハットに鳥の羽 杉江美枝 百鳥 200412  
花野よりヘップバーンのあらはれさふ 久保栞 200412  
帰り道なくてもよしと花野原 林裕美子 六花 200412  
花野なかじゃんけんぽんと散りぢりに 中村房江 六花 200501  
花野の真ん中ちちの魂ははの魂 荒井千佐代 200501  
木道をゆくサロベツの大花野 木暮剛平 万象 200501  
花野来て妻のハミングわらべ唄 寺内佶 遠嶺 200501  
遥々と来て花野道瞬く間 後藤比奈夫 ホトトギス 200502  
予報どほりの雨となる花野かな 遠藤若狭男 200502  
母の座も妻の座もあり大花野 秋千晴 200502  
たをやげる花野でありぬ渡し跡 吉村征子 雲の峰 200501  
燦々と富士の花野の日のひかり 徳田正樹 河鹿 200501  
神々の集まつてゐる花野かな 高橋将夫 200501  
吾に憑く蝶や花野を逃れきて 久保東海司 200501  
花野出てネオンの川となりしかな 竹中一花 200501  
大花野行く生涯の一俳徒 井口淳子 200501  
たけなはの花野日和の酔ごこち 岡本眸 200412

「方円」二〇〇

号記念祝句

駆け出して少女花野の風となる 蓮井いく子 200501  
ランドセル三つころがる花野かな 山火律子 200501  
昼の月夜の花野を想ふなり 八木愁一郎 ぐろっけ 200001  
己が貌花野に踏みし割鏡 辻雅子 ぐろっけ 200001  
造成に売らぬ空地の花野なす 中川濱子 ぐろっけ 200011  
カルストの花野に妻を見失ふ 内藤三男 ぐろっけ 200102  
墓の供華ぐるり花野の吾亦紅 中川濱子 ぐろっけ 200110  
花野来て携帯電話電池切れ 中川濱子 ぐろっけ 200111  
なつかしくものかなしくも花野かな 浮田胤子 ぐろっけ 200112  
花野なる平城宮址皇子探す 岡田芳子 ぐろっけ 200204  
睨め掛けて花野の主となりし猫 品川鈴子 ぐろっけ 200211  
花野へと母似の歩み従姉去る 品川鈴子 ぐろっけ 200211 悼中田美鶴様
忘れめや花野隠れの片笑窪 品川鈴子 ぐろっけ 200211  
柩中花野となりて笑み給ふ 高木篤子 ぐろっけ 200303  
錆び車積まれ湖北の大花野 品川鈴子 ぐろっけ 200411  
二人来て一人で帰る花野径 品川鈴子 ぐろっけ 200412  
影二つ即かず離れず大花野 藤田かもめ ぐろっけ 200501  
花野行く夢のつづきの記憶あり 橘沙希 月の雫 200404  
図鑑手にしんがりを行く花野かな 橘沙希 月の雫 200404  
細川家屋敷跡てふ夕花野 福井隆子 対岸 200501  
ジエツト機の乱入したる花野かな 三関浩舟 栴檀 200501  
コンバイン働く田あり花野径 河合佳代子 栴檀 200501  
地鶏啼く花野の果ての養鶏所 河合佳代子 栴檀 200501  
みどり児のふんばつて立つ花野かな 野口孝子 栴檀 200501  
大花野より牧場の現はれし 堀木基之 百鳥 200501  
廃屋の箪笥に花野明かりかな 加藤夕陽子 百鳥 200501  
大阿蘇の花野に古稀を祝ぎ合へり 竹内喜代子 雨月 200501  
大恵那をまなかひにおく花野かな 味村志津子 雨月 200501  
痂排時光宿禰ふたりが花野なか 伊藤希眸 京鹿子 200501 花野 6

 

2019年9月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。