花 野 13     42句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
迷ひ子の昔にかへる花野かな 岩永はるみ 春燈 202112
花野みち影のやさしきものばかり 小倉陶女 春燈 202112
花野恋ふ記憶の中の友いくたり 宮田豊子 春燈 202112
大花野飛天の如くパラシュート 三代川玲子 春燈 202112
何処までが裾野か富士の花野道 小林共代 風土 202112
わが居場所ありしと思ふ花野かな 中貞子 202112
わが居場所ありしと思ふ花野かな 中貞子 202112
ナビ通り進みもうひとつの花野 兵藤惠 202112
花野にも花屋のありて花を買ふ 菊川俊朗 202112
花野から風の来てゐるログハウス 吉田幸恵 やぶれ傘 202112
農道は花野の中へ消え行ける 浅嶋肇 やぶれ傘 202112
長袖の袖をまくつて行く花野 泉一九 やぶれ傘 202112
約束のしるしげんまん花野道 和田華凛 ホトトギス 202201
富士花野風姿花伝の場の如く 齋藤晴夫 春燈 202201
茜雲花野に憂さの尽くるまで 長尾タイ 末黒野 202201
自分史の終章におく大花野 安田優歌 京鹿子 202201
追憶を辿りてまたも来し花野 岡安紀元 ホトトギス 202203
夕花野翅あるものは飽かず飛び 松本三千夫 薫風 202205
鍾乳洞は花野の下よ目なし魚 深川淑枝 202205
どの道も混み合つてゐる大花野 山本則男 202205
拳もて拭ふ目頭夕花野 井上和子 202205
うつし世の果てかと思ふ夕花野 石橋幾代 202206
花野原不在の兄を追うてきて 井上菜摘子 京鹿子 202209
探し物見つからなくていい花野 井上菜摘子 京鹿子 202209
迷ひ子の昔にかへる花野かな 岩永はるみ 春燈 202212
花野みち影のやさしきものばかり 小倉陶女 春燈 202212
花野までゆく蟠り捨てにゆく 増成栗人 202211
回想のぺージの薄れ夕花野 安田優歌 京鹿子 202212
終章は淡きむらさき大花野 安田優歌 京鹿子 202212
目つむれば風の彩り大花野 塩見かず子 京鹿子 202212
大阿蘇の花野に母をあづけけり 笹村政子 六花 202212
花野ゆく影重ねては三姉妹 笹村政子 六花 202212
大花野機影にぐわり呑み込まれ 野村昌代 202212
花野原創立明治の母校跡 小田嶋野笛 末黒野 202301
たそがれに色を深むる花野かな 竹内陽 春燈 202301
抱き合ふ花野の隅の道祖神 大橋忍 202301
ゴンドラを下り立ち花野浄土かな 笹村政子 六花 202301
空港を出る一歩より花野かな 藤井啓子 ホトトギス 202302
大花野絶え間なく鳴る牛の鈴 黒滝志麻子 末黒野 202302
花野道夕日の湖の見ゆるまで 池乗恵美子 末黒野 202302
行人となりて二万歩花野道 池乗恵美子 末黒野 202302
ゴジラめく黒雲動く花野かな 宮澤靖子 末黒野 202304
花野→1

 

2023年9月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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