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花野 10   78句

ふり向ける花野の貌のあまたかな   長谷部朝子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
夫の知らぬ花野に冷えてきたりけり 山尾玉藻 火星 201210  
仏らの車座となる花野かな 山尾玉藻 火星 201210  
七色の風の喜ぶ大花野 古川千鶴 かさね 201211  
空耳か振りむいてみる大花野 徳田千鶴子 馬醉木 201211  
大花野自在に風の通りけり 水原春郎 馬醉木 201211  
牧牛の牧舎にもどる夕花野 根岸善雄 馬醉木 201211  
一筋の道つづきゐる花野かな 山田春生 万象 201211 山本絢子さんの句集『あるく』出版祝
一人来し花野の犬に甘えらる 塩貝朱千 京鹿子 201211  
河川工事花野を透かす測量士 大内幸子 六花 201211  
連れ立ちて風となりゐし花野かな 山尾玉藻 火星 201211  
木道の突つ切る花野音のなし 山本耀子 火星 201211  
座席違へ咎めもされず花野原 斉藤裕子 あを 201211  
眠られぬ夜は花野を想ひけり 須賀敏子 あを 201211  
窪みたるところは密に大花野 柴田佐知子 201211  
乳牛の親子草食む花野かな 城戸緑 末黒野 201211  
花野描く色鉛筆の十二色 城戸緑 末黒野 201211  
天碧き葛折ゆく大花野 伊藤平八 末黒野 201211  
心にも和音ありけり大花野 高橋将夫 201211  
大花野あまたのものの卵抱く 加藤みき 201211  
万華鏡の一片よりの大花野 栗栖恵通子 201211  
踏み入りて花野の道に行き昏れぬ 犬塚李里子 201211  
高原の風は花野の香を含み 稲岡長 ホトトギス 201212  
月白の天の花野を指し逝けり 伊丹さち子 馬醉木 201212 悼 中村翠湖様
手描き地図置きて花野の募金箱 藤井君江 馬醉木 201212  
花野ゆく少年の腕翼なす 柴田久子 風土 201212  
集合の笛に集まる大花野 中村洋子 風土 201212  
夢に見し花野探して一両車 荻野嘉代子 春燈 201212  
たましひに風よくとほる花野かな 辻美奈子 201212  
幼な子を花野の精として放つ 大畑善昭 201212  
死ぬ時はふつと花野にまぎれたし 関根揺華 201212  
君逝けり花野は泣きに行くところ 大木清美子 201212  
旋回の翼の下の大花野 碇天牛 雨月 201212  
礼云ひて降りる一人の花野かな 園部早智子 ろんど 201212  
幻の人に逢はむと花野行く 村田岳洋 ろんど 201212  
独白のひとつこぼるる花野みち 服部早苗 201212  
大花野に水牛の群あひる群 伊藤純子 201301  
沼ひとつ真中に抱く大花野 長山あや ホトトギス 201301  
大花野分け入らば尾の生ゆるやも 藤原若菜 春燈 201301  
花野に消ゆ妻笈摺をひるがへし 延広禎一 201301  
花野から花野へ同行二人かな 雨村敏子 201301  
夕花野風より吾の急ぎけり 吉田順子 201301  
花野ゆく身を飾るもの皆はずし 熊川暁子 201301  
花野半里十七文字を蝶にして 浜福惠 風土 201301  
銀翼の音なき高さ大花野 吉田政江 201301  
大花野ゆけば亡き母待つごとし 樋口英子 201301  
よく弾む花野帰りのツアーバス 林昭太郎 201301  
後ろ手のほどけて行きぬ花野中 大川ゆかり 201301  
花野への接続を待つ小海線 小林和世 201301  
この辺が花野の真中にぎり飯 関根揺華 201301  
牛のいる望遠鏡の花野かな 松川悠乃 ろんど 201301  
熊除けの杭どこまでも花野道 佐瀬晶子 ろんど 201301  
行く程に道の狭まる花野かな 西村節子 火星 201301  
ブルドーザーの影の近づく大花野 根本ひろ子 火星 201301  
両岸は花野十石舟下る 三橋早苗 ぐろっけ 201301  
大落暉花野を覆ひ尽しけり 大橋伊佐子 末黒野 201301  
はるかなる花野越え来て火口跡 平居澪子 六花 201301  
牛臥して風の花野に漂へり 原友子 201301  
遠き友思ふ花野に立ちしより 青木朋子 201301  
一と撫での雨に花野の輝けり 遠山のり子 201301  
参道の尽き花野めくひとところ 今井肖子 ホトトギス 201302  
肩の荷をおろして軽き花野かな 臼村喜久代 万象 201302  
日の月の入りて花野のつつがなし 深澤鱶 火星 201302  
前を行く人も花野へ行くところ 高橋将夫 201302  
抱き籠に稚をり朝の花野かな 中島陽華 201302  
気球浮く徐徐に花野を置き去りに 熊川暁子 201302  
ゴンドラのしやくりの止まり大花野 山口ひろよ 201302  
茣蓙の跡滲んでゐたる夕花野 柴田佐知子 201302  
如来まで花野の道の伸びにけり 柴田佐知子 201302  
酒もちて訪はな花野は淋しかり 神田恵琳 跫音 201303  
月山や花野の霊雨煙るごと 神田恵琳 跫音 201303  
花野・弥陀・地の果にある祖の貌 伊藤希眸 京鹿子 201303  
夕花野神のふもとの金色に 雨村敏子 201303  
風船をきゆきゆと振つて花野かな ふけとしこ 船団 201304  
妻またも歩をとめてをり大花野 石黒興平 末黒野 201304  
その中の紅は花野の要とも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309  
木道の先に溶けゆく花野かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309  
木道の尽きて花野の色生るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309  
どの花の名も親しみてゆく花野 稲畑汀子 ホトトギス 201309 花野→1

2013年9月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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