花水木 2  36句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
花水木寸胴鍋の汁を混ず 村上ヤチ代 船団 201910
花水木の名に魁の薄紅葉 西千代恵 雨月 202001
蕾のと咲きさうなのと花水木 小山よる やぶれ傘 202005
水平に過る風音花水木 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
アメリカに嫁ぎし妹や花水木 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
花水木改元の空彩れり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
賑賑し野菜の露店花水木 長崎桂子 あを 202006
花水木洋館建ての青き屋根 長尾タイ 末黒野 202007
薄紅の童女の頬や花水木 秋山文子 末黒野 202008
コロナ疲れ癒す散歩や花水木 田中嘉信 春燈 202008
雨上りの真青なる空花水木 岡本ヨシエ 末黒野 202008
傍らの亡きひと探す花水木 直江裕子 京鹿子 202008
花水木日本国籍取得せり 平澤侃 末黒野 202008
花水木真白は死ぬる装ひぞ 沼田巴字 京鹿子 202105
いっせいに咲き揃ひたる花水木 秋川泉 あを 202105
白花水木咲いて街中清潔に 森なほ子 あを 202106
花水木見て自転車の向きかふる 山田暢子 風土 202107
新しき小さき公園花水木 浅嶋肇 やぶれ傘 202108
薄目して夢のつづきを花水木 住田千代子 六花 202108
いちにちの空のはじまり花水木 鷺山珀眉 京鹿子 202108
中天の日の暈二重花水木 岡野里子 末黒野 202108
外灯の一縷の光花水木 佐藤勝代 末黒野 202108
花に葉の追ひついてくる花水木 森なほ子 あを 202206
一花また一花を積みて花水木 板谷俊武 やぶれ傘 202207
若きらの募金の声や花水木 佐渡谷秀一 春燈 202207
神楽坂の見番横丁花水木 柴崎和男 やぶれ傘 202208
異国の店増ゆる通りや花水木 岡野里子 末黒野 202208
対岸は靄より覚めて花水木 森清信子 末黒野 202208
花水木きのふと違ふ空の色 今村千年 末黒野 202208
その姿モデルみたいな花水木 遠山悟史 京鹿子 202208
ようやっと一息つけと花水木 吉宇田麻衣 202209
花水木の白満ち溢れ風渡る 吉田千恵子 末黒野 202209
雨粒を受けて優しや花水木 草場つくし 六花 202209
花水木に朝の光が束になる 田邑利宏 202210
花水木チエロを抱へてバスを待つ 井上和子 202302
街中に水平の風花水木 河原敬子 202302
花水木 →1

 

2023年5月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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