花水木  184句

三郎の忌日埋めゐし花水木   高島茂   現代俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
あの人もさらっと過ぎて花水木 雲閑亭只今 船団 199811  
アパートは新装アメリカ花水木 林翔 199907  
舞姫の出で来る如し花水木 中杉隆世 ホトトギス 199908  
花水木そこに小犬を売る男 森津三郎 京鹿子 199908  
花水木再起の杖の光るかな 三池泉 船団 199909  
死の報せ帰天と書かれ花水木 田中藤穂 水瓶座 200002  
女子寮に皿洗ふ音花水木 皆川盤水 春耕 200006  
死ぬときはわれも仏ぞ花水木 神蔵器 風土 200007 司馬遼太郎展
仮退院色定まりし花水木 山本万治子 円虹 200007  
花水木子らに囲まれゐたりけり 中島陽華 200008  
夜明待つ病者と白き花水木 和田敏子 雨月 200008  
天心へしこふんじゃった花水木 赤坂恒子 船団 200009  
貧血やあの世の闇の花水木 西田もとつぐ 船団 200105  
村境に一本づつの花水木 吉原一暁 200107  
花水木木魚は大き口を開け 吉原一暁 200107  
眼底に花水木揺れ弱きとき 田中亜美 海程 200107  
洋館の多き界隈花水木 松崎鉄之介 200107  
逢ふためのバス待つてをり花水木 富田直治 春耕 200108  
花水木夢の国かと思ひけり 木根渕成子 遠嶺 200108  
語らひのつきぬ校庭花水木 祐森弥香 遠嶺 200108  
三猿や身体まるごと花水木 小西ありそ 海程 200111  
高き風白く渡りぬ花水木 稲畑汀子 ホトトギス 200205  
丸ビルの古材のベンチ花水木 芝尚子 あを 200205  
あはあはと浄土のみどり花水木 林翔 200206  
腰掛けて足がぶらぶら花水木 山田六甲 六花 200206  
花水木防犯ベルが鳴つてをる 山田六甲 六花 200206  
天守閣もとよりあらず花水木 山田六甲 六花 200206  
花みづき窓に詩よむ五時限目 豊田都峰 京鹿子 200206  
二歩三歩鳩追ふ幼な花水木 川口襄 遠嶺 200207  
夜あそびの時間ひらひら花水木 冨田正吉 200207  
花水木ピーピー鳴る靴追ひかける 堀井乃武子 ぐろっけ 200207  
大ぶりに活けし講座の花水木 矢嶋みつ江 遠嶺 200208  
夕闇の風に踊れる花水木 加藤あけみ 円虹 200208  
花水木朝に恩師とすれちがふ 岩松八重 六花 200208  
ケーブルに四人の客や花水木 北島美都里 200302  
都心より一歩の自然花水木 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304  
花水木ほのぼの今宵月ありて 鈴木幾子 酸漿 200306  
花水木大路に朝の風の生まれ 三代川次郎 雲の峯 200306  
病むわれに力を注ぐ花水木 松田克行 帆船 200307  
花水木雨にゐずまひ正しけり 菊地惠子 酸漿 200307  
花水木人は別れを惜しみをり 美波治恒 築港 200307  
かたはらにゲートボールや花水木 北嶋美都里 200307  
バス降りし順に見上ぐる花水木 大東由美子 火星 200307  
そこに日のあつまり真白花水木 五島富佐子 雨月 200406  
灰皿を括られて咲く花水木 中村克久 雲の峰 200406  
校庭の子らにぎやかに花水木 村松夏魚 200407  
花水木四辮の小皿真上向き 羽生きよみ ぐろっけ 200407  
花水木夫の選びし日傘して 野澤あき 火星 200408  
百円傘買ひに駆けをり花水木 堀義志郎 火星 200408  
へらへらと笑み崩れたり花水木 栗田武三 ぐろっけ 200408  
この辺の道は迷はず花水木 稲畑汀子 ホトトギス 200505  
花水木手の平かざす童かな 寺門丈明 あを 200506  
花水木外人墓地の供花となり 野海衣子 築港 200507  
一心に空暮れてゆく花水木 林昭太郎 200507  
郵便局の狭き入口花水木 芝尚子 あを 200507  
曇天に溶け込んでをり花水木 西塚成代 六花 200508  
太陽を白き光に花水木 吉村ひさ志 ホトトギス 200510  
学園と教会繋ぎ花水木 吉村ひさ志 ホトトギス 200510  
ふと仰ぐ花水木の実十二月 長澤健子 酸漿 200602  
花水木高々咲きて気付かれず 松崎鉄之介 200606  
花水木定位置に花咲き初めし 岸本林立 雨月 200607  
花みづき看護師寮の夕あかり 淵脇護 河鹿 200607  
釉薬の色まつたりと花みづき 林日圓 京鹿子 200707  
歌劇場への標となりて花水木 今中道子 200608  
どの家も花水木揺れ事もなし 上田繁 遠嶺 200608  
暮なづむ風のたわわに花水木 土屋酔月 火星 200608  
機関車の汽笛にゆれる花水木 井上加世子 ぐろっけ 200608  
機関車の蒸気に隠る花水木 井上加世子 ぐろっけ 200608  
新緑に一際目立つ花水木 山形麗子 ぐろっけ 200608  
花水木ひととき現忘れけり 白川敏彦 遠嶺 200609  
花水木昼を灯せる公民館 山田美恵子 火星 200705  
力士らの手形路面に花水木 神蔵器 風土 200706  
葛城山を一望にして花水木 森下康子 200707  
花水木握り返されたる力 助口弘子 火星 200707  
花水木幼子の笑み見とれゐる 長崎桂子 あを 200707  
手廂の日照雨の中に花水木 黒澤登美枝 200708  
松屋通りアメリカ花水木の盛り 宮津昭彦 200806  
一点の雲無く晴れて花水木 廣瀬雅男 やぶれ傘 200806  
ビル街に癒しのピンク花水木 山下潤子 200807  
傘閉ぢて開いて花水木通り 上谷昌憲 200807  
花水木目覚めるやうにふふみけり 有賀昌子 やぶれ傘 200807  
花水木照り翳りして日照雨かな 藤岡紫水 京鹿子 200808  
東雲の星高く揚げ花水木 川口襄 遠嶺 200809  
もみぢして雨に暮れゆく花水木 伊藤一枝 酸漿 200812  
母の手に抱かす人形花みづき 常盤優 炎環 200902  
花水木伊丹紅葉の第一号 藏本博美 ぐろっけ 200902  
亜米利加は遠くて近き花水木 稲畑廣太郎 ホトトギス 200905  
花水木敵たりし日を遠くして 稲畑廣太郎 ホトトギス 200905  
マンションは仮の滞在花水木 稲畑汀子 ホトトギス 200905  
滞在やれんぐわ通りの花水木 稲畑汀子 ホトトギス 200905  
花水木袱紗包みを開くかに 宮崎左智子 200906  
花水木一鳶に晴るる水銹みさび 禰寝瓶史 京鹿子 200906  
花水木耳たぶ紅き少女かな 竹内慶子 春燈 200906  
町並を白一筋に花水木 笹田浩朗 200907  
花水木一ひらひらく静寂かな 伊藤洋子 200907  
花水木慕ひて並木往復す 佐藤健伍 200907  
花水木伊丹紅葉の第一号 藏本博美 ぐろっけ 200907  
鋭角に変はる街並み花水木 佐田昭子 ぐろっけ 200907  
三つ四つは一つづつ咲き花水木 松山直美 火星 200908  
変はりなく注ぐ愛情花水木 島内美佳 ぐろっけ 200908  
花水木溺レル揺レル青天に 北側美美 200908  
吾を送る日の幻想や花水木 瀧青佳 ホトトギス 200909  
気に抜けた大往生か花水木 瀧青佳 ホトトギス 200909  
その日よりアメリカは友花水木 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
花水木市花と決めたる街に住み 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
花みづき明るく咲いて散り急ぐ 森山のりこ あを 201005  
しろじろと五月曇の花水木 阿部ひろし 酸漿 201006  
花水木歩行者天国オープンカフェ 長崎桂子 あを 201005  
句碑にふれ我も旅人花水木 柿原よし子 春燈 201007  
校庭の暮れ残りたる花水木 峰幸子 201008  
ベランダを押し上げてゆく花水木 覚本秀子 ろんど 201008  
契沖の訳業の寺花水木 高橋大三 ぐろっけ 201008  
花水木ふたごの眠る乳母車 久世孝雄 やぶれ傘 201008  
そば談義こだはり店に花みづき 東秋茄子 京鹿子 201009  
花水木実は曇天を輝かす 赤座典子 あを 201012  
夕映の彩の移ろひ花みづき 有賀鈴乃 末黒野 201104  
花水木こぼれて押すや車椅子 鈴木俊孝 末黒野 201104  
花水木咲く窓辺よりポロネーズ 和田郁子 201107  
練兵場跡のグランド花水木 松本三千夫 末黒野 201107  
記念樹の花水木はや二十年 鈴木阿久 201107  
花水木不安の色か今盛る 鈴木阿久 201107  
花水木からはなみづきまでの道 近藤牧男 春燈 201107  
ファンファーレのやうに咲き初む花水木 深川敏子 春燈 201107  
ローマ字に替ふる門札花水木 寺村年明 春燈 201107  
花水木のほど良き陰をひろひゆく 木村茂登子 あを 201107  
白雲の湧き立つごとし花水木 田中佳子 ぐろっけ 201108  
通る人を数へる園児花水木 松木清川 ぐろっけ 201108  
錆ふかきロダンの座像花水木 三枝邦光 ぐろっけ 201108  
紅深む夕日重ぬる花水木 外山生子 末黒野 201108  
オペ室と吾を断つドア花水木 野中啓子 201109  
早川の堰の滾りや花水木 佐藤晴子 万象 201109  
日米の境目は無し花みずき 伊吹之博 京鹿子 201111  
潔癖性は母譲りなり花水木 森下康子 201207  
数独の難題解けて花水木 松木清川 ぐろっけ 201207  
グランドの直線コース花水木 松本三千夫 末黒野 201207  
甘酸つぱき思ひ出もあり花水木 古林田鶴子 ぐろっけ 201208  
花水木瀟洒な街と云はれしが 久世孝雄 やぶれ傘 201209  
八方に風を透かして花みずき 鳳蛮華 201209  
学生に昼のひと刻花水木 小渕二美江 春燈 201209  
花水木雲の剥落止めしか 田中貞雄 田中貞雄自註句集 201301  
花水木道幅使ひ切つてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
花水木金環食に染められて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
歩をゆるめをり花水木の舗道 田中藤穂 あを 201306  
浮くごとく飛ぶが如くに花水木 吉田宏之 201307  
花水木に薄紅以外もあると知る 大堀賢二 201307  
自分史や堪へしのぶ黄の花水木 鴨下昭 201307  
子の騒ぐ平和な路地の花水木 中島玉五郎 201307  
銅鐸響く大桟橋に花水木 池内とほる かさね 201307  
名園やもみぢ盛りの花水木 小川玉泉 末黒野 201402  
花水木托鉢僧の列に逢ふ 篠田純子 あを 201406  
花水木向三軒朝の風 豊田都峰 京鹿子 201407  
花水木照り翳りして日照雨なか 藤岡紫水 京鹿子 201408  
暮れ泥む空に明るき花水木 嵐弥生 末黒野 201408  
花水木ものの境の見えはじむ 直江裕子 京鹿子 201409  
花みづきアメリカ時間で通話する 伊吹之博 京鹿子 201409  
黙想の木椅子の堅し花水木 北川孝子 京鹿子 201410  
青空につぶやくやうに花水木 中山静枝 201506  
花水木嬰は十指をかざしをり 宮坂秋湖 201507  
振り向くと猫も振り向く花水木 杉本薬王子 風土 201507  
花水木長袖シャツを腰に巻き 丑久保勲 やぶれ傘 201507  
武運長久などと牡丹花水木 佐藤喜孝 あを 201507  
母のやうな母になりたし花水木 仲里奈央 201508  
暮れ泥む街やほんのり花水木 外山生子 末黒野 201508  
連なりて箕面街道花水木 大橋晄 雨月 201508  
百年目の切手になりし花水木 今井充子 201508 米国からのハナミズキ寄贈百周年
花水木緑の庭のお姫さま 水谷直子 京鹿子 201510  
花水木みどりの芝に散りて尚 水谷直子 京鹿子 201601  
植ゑ替へしこと忘れゐし花水木 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
移植してはや紛れ咲く花水木 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
花水木白は紛れぬ色として 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
花水木夜の深さを真白なり 江澤弘子 201607  
晩年へ倦まず怯まず花水木 江澤弘子 201607  
君待つと書かれし絵馬や花水木 杉田杏 201607  
高麗神社へ花水木みち田圃道 安永圭子 風土 201608  
澗水や林の道の花水木 田中臥石 末黒野 201608  
校椚の昼は閉ざされ花水木 田岡千章 201609  
川沿ひを犬に引かるる花水木 増田みな子 やぶれ傘 201610  
この街が終の住処よ花水木 栗原公子 銀の笛 201612  
花水木今年の色は白白と 水谷直子 京鹿子 201701  
臙脂色枯れて紫花水木 赤座典子 あを 201701  
花水木坐禅ふさはしその根元 沼田巴字 京鹿子 201705  
花水木都心の音を吸ひ込めり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  
花水木れんぐわ造りの多き街 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  
ビル街の点描として花水木 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  

 

2018年5月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。