花 筏 1  200句

棹さすは白寿の三鬼花筏   佐藤鬼房

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
招かれて波に呑まれし花筏 杉本艸舟 ぶどうの木 199806  
風に組み落差に崩る花筏 本谷尚子 ぶどうの木 199806  
城の濠風が舵取る花筏 本谷尚子 ぶどうの木 199806  
潮入りの川で停滞花筏 鷹羽狩行 199905  
花筏象の渇きに吸はれゆく 中原道夫 銀化 199905  
花筏姫乱行の瀬もありて 佐々木峻 ヒッポ千番地 199905  
水門を抜ければ浜離宮りきゅう花筏 保坂加津夫 いろり 199906  
ボート漕ぐオールの先の花筏 保坂加津夫 いろり 199906  
土堤をゆく人立ち止まる花筏 保坂加津夫 いろり 199906  
下りて知る前途無効の花筏 河合城太 銀化 199906  
花筏運河に落ちるとき崩る 春田淳子 俳句通信 199906  
取水口あるを知らずに花筏 山川邦子 199907  
花筏犇めきあへり心字池 関ただお 199907  
花筏胸で切りゆく親子鳥 早川周三 ぐろっけ 199907  
本流の脇によどみて花筏 原田町子 199908  
花筏余生のんどり乗り行かな 福村壽子 京鹿子 199908  
行間を読むしづかさの花筏 藤村真理 200001  
翅を持つものが便乗花筏 小林呼溪 200005  
堰越えてより風待ちの花筏 棚山波朗 春耕 200006  
花筏瞼に酔ひのきてゐたる 西田孝 200007  
川幅の半ばを占むる花筏 東海千枝子 200007  
町に入り町の速さに花筏 大川泉舟 200007  
終電はとうに過ぎにし花筏 松本康司 銀化 200007  
落ちてすぐ大河をめざす花筏 小島とよ子 新樹光 200007  
風の詩乗せて静かに花筏 稲辺美津 夏椿 200007  
岩かげに鯉の溜り場花筏 岡田章子 ぐろっけ 200008  
その先の暗渠を知らず花筏 加美明美 200010  
組みかけのままに流れて花筏 小川匠太郎 200104  
花筏たがひに過去を思ひやり 森景ともね 船団 200105  
雨あしに押されて淵の花筏 鷹羽狩行 十三星 200105  
沼尻に寄場のありて花筏 八幡酔鵬 200106  
花筏跳びたくなりて跳びにけり 城孝子 火星 200106  
ふつと消ゆ都もあらむ花筏 中塚龍之介 銀化 200106  
汐入の池にたゆたふ花筏 山崎赤秋 春耕 200107  
花筏順あるごとく堰かれゆき 平きよし 春耕 200107  
花筏するりと岩をよけにけり 山下唐泉 百鳥 200107  
海近し本流にのる花筏 河野幸子 百鳥 200107  
隅田川帯となりたる花筏 保坂加津夫 いろり 200107  
池の面に鯉の背びれや花筏 渡辺智佳 遠嶺 200107  
ふるさとは海までつづく花筏 長谷川登美 ぐろっけ 200107  
花筏御苑を巡る水路にも 石神芳枝 ぐろっけ 200107  
子ら遊ぶ人工川に花筏 勝野薫 ぐろっけ 200107  
源平の布陣さながら花いかだ 佐藤景心 200108  
堰口の音にちかづく花筏 小倉正達 200108  
花筏行き先失せて鬩ぎ合ふ 大井邦子 ぐろっけ 200108  
前立腺疎水につないで花筏 佐々木峻 船団 200109  
海へ出てながれ解散花筏 加藤翅英 京鹿子 200110  
煩悩の端切れを乗せる花筏 宇都宮滴水 京鹿子 200204  
花筏のせて宇治川水はやし 齋藤幸子 酸漿 200204  
花筏古墳山より流れ出づ 田中藤穂 あを 200204  
花筏渦に近づく三つ巴 山田六甲 六花 200205  
ただなかを鴨の水尾すぐ花筏 小野恵美子 馬醉木 200206  
その裏に鬱のひそめる花筏 西川五郎 馬醉木 200206  
花筏掻くや小犬の泳ぎぶり 吉村春風子 遠嶺 200206  
花筏にも舵取りの風あつて 塩川雄三 築港 200206 毛馬閘門
閘門は水の関所を花筏 塩川雄三 築港 200206  
花筏淀みに流れ淀みをり 樋野恵美子 築港 200206  
花筏風に押されて水動き 宮津昭彦 200206  
花筏流るる疎水見つつ行く 伊沢山ウ 酸漿 200206  
川舟の波の散らせる花筏 兼藤教子 春耕 200206  
岸へ寄り人待ち顔に花筏 山内秀 銀化 200206  
センチメンタルジャーニーを乗せ花筏 鶴田独狐 銀化 200206  
道草を食ふ子追ひ越し花筏 神谷文子 馬醉木 200207  
たをやかに雨の小溝の花筏 玉川悠 遠嶺 200207  
日の当る方を流るる花筏 大山文子 火星 200207  
花筏見下ろすナイフフォークかな 大山文子 火星 200207  
歩くより速き流れに花筏 大堀鶴侶 雨月 200207  
花筏せせらぐときをきらめける 長沼三津夫 200207  
水門に堰かれ滞る花筏 坂口三保子 ぐろっけ 200207  
花筏ひしめきあへり神田川 宮原みさを 花月亭 200208  
花筏触れ合ふて音なかりけり 宮原みさを 花月亭 200208  
子規のあご突き出してゐる花筏 山田六甲 六花 200305  
花いかだ割り鯉の背の盛り上がる 三代川次郎 雲の峯 200306  
花筏遅々と川中不動さま 伊藤白潮 200306  
堰落ちてより花筏解きにけり 森脇恵香 雲の峯 200306  
花筏本流に出て解散す 塩川雄三 築港 200306  
花筏流れにのれぬまま崩る 塩川雄三 築港 200306  
風吹いて風の意のまま花筏 塩川雄三 築港 200306  
混み合うて動きのとれぬ花筏 加藤サヨ子 築港 200306  
紀の川を下るよ梅の花筏 河村岳葉 築港 200306  
花筏風吹く度に向きを変へ 斉藤節 築港 200306  
影少しおくれて流る花筏 藤岡紫水 京鹿子 200306  
押す水に押さるる水の花筏 福嶋千代子 200307  
行く先を信じ急がぬ花筏 安藤しおん 200307  
まん中に鴨のをさまり花筏 八染藍子 200307  
瀬がしらに少し遊んで花筏 遠藤和彦 遠嶺 200307  
花筏小江戸名残りの夢のせて 橋本良子 遠嶺 200307  
花筏がつちり組まる城の堀 大木よしえ 築港 200307  
花筏水の流れに逆らはず 大森玲子 築港 200307  
上流にダムありといふ花筏 木下野生 200307  
風生るや遡りゆく花筏 岡田章子 ぐろっけ 200307  
急流に来て幅狭め花筏 伊藤トキノ 200308  
木曽谷の奥戸に澄めり花筏 松崎鉄之介 200308  
つながつて解けてつながり花筏 小橋隆三 対岸 200308  
花筏潮入川をさかのぼる 谷口みちる 200401  
花筏帰るところは地図になき 奥田筆子 京鹿子 200401  
かはたれの庁舎のしじま花筏 北吉裕子 雲の峰 200405  
花筏掬へばありし軽さかな 土生逸麿 河鹿 200405  
人の世を一途に流れ花筏 西川五郎 馬醉木 200405  
藁しべが貫いてをり花筏 今瀬剛一 対岸 200406  
花筏雨の当たりし中心部 今瀬剛一 対岸 200406  
帯となり紐となりつつ花筏 浅田浦蛙 対岸 200406  
木洩日の川面を流る花筏 沖増修治 百鳥 200406  
職変はるに岸を離るる花筏 福井久生 200406  
花筏鯉の頭模糊と動きたり 高千夏子 200406  
花筏わが影乗せて流れけり 東川弘子 築港 200406  
アメーバーの如く揺れゐる花筏 磨家泉 築港 200406  
ときをりは無に帰すことも花筏 平子公一 馬醉木 200406  
風もなく鯉の押し行く花筏 宮本道子 酸漿 200406  
花筏漂ふままの池狭し 芝宮須磨子 あを 200406  
花筏見てをり頭上の花を見ず 澄田玄志郎 築港 200407  
泉水の鯉と遊べり花筏 印牧緑 築港 200407  
花筏調はぬまま流れそむ 田宮勝代 酸漿 200407  
花筏ひねもす池を廻りをり 北嶋美都里 200407  
花筏寄せ集まりて陳腐なり 西塚成代 六花 200407  
ふくらみて堰を越えゆく花筏 武井美代子 万象 200407  
花筏の吹き寄せらるる上の池 北村香朗 京鹿子 200407  
花筏堰を落ちきて崩れざる 三関浩舟 栴檀 200407  
花筏組み三叉路の水門川 長村雄作 栴檀 200407  
花筏とはよき名なり風に咲き 長沼紫紅 200407  
花筏とは面白し風に吹かれ 長沼紫紅 200407  
花筏瀬音どこかにあるやうな 長沼紫紅 200407  
ためらひも決断もあり花筏 遠藤和彦 遠嶺 200407  
寄り合ひて水に灯ともす花筏 高橋瑛子 河鹿 200407  
朽ち枝の堰となりゐし花筏 飛鳥由紀 200407  
花筏巻き込み水車廻りをり 藤田京子 ぐろっけ 200407  
堰越えてまたあらたなる花筏 遠野萌 200408  
レガッタの崩してゆきぬ花筏 西畑敦子 火星 200408  
花筏手持無沙汰の風が押す 山口奈代 河鹿 200408  
十メートル先に堰あり花筏 渡辺美代 対岸 200502  
出口なき千鳥ヶ淵の花筏 鷹羽狩行 200504  
鯉の背に導かれゆく花筏 鷹羽狩行 200505  
さくら桃ももももさくら花筏 山田六甲 六花 200505  
花筏の序列乱るる櫂さばき 藤原照子 200506  
ときをりは月に吹かるる花筏 松本圭司 200506  
大川は大川の幅花筏 塩川雄三 築港 200506  
花筏組めず流れの速くして 福嶋紀子 築港 200506  
花筏いかほどもなし咲き満ちて 竹内紫翠 築港 200506  
風が組み風の崩せる花筏 柳澤草笛 帆船 200506  
吉野より流れて来たる花筏 田中佐知子 風土 200506  
汐入川の波のまにまに花筏 御橋忠一 200506  
花筏組んで浄土の門出かな 原島ふじ子 遠嶺 200507  
花筏おのづ別るるときのあり 奥田順子 火星 200507  
波来れば波に乗りたり花筏 南良太郎 築港 200507  
伴走の花びらいくつ花筏 坂本京子 200507  
吹き寄せの水のかたちに花筏 中尾公彦 200507  
瀬に揉まれ淵に淀んで花筏 田中峰雪 雨月 200507  
花外楼の夜船へ迫る花筏 本城布沙女 雨月 200507  
花筏崩れて鯉の口現るる 森脇貞子 雨月 200507  
花筏続々と田に辿りつく 太田土男 百鳥 200507  
花筏幅せばまりて過ぎ行けり 中村昭義 百鳥 200507  
着水の鳥の切り裂く花筏 渡辺きよえ 百鳥 200507  
だんだんと大きくなりし花筏 秋千晴 200507  
遣り水を過ぎて組まるる花筏 村上沙央 200508  
鯉跳ねて壊れし濠の花筏 佐藤司 200508  
水底に影届きゐる花筏 三関浩舟 栴檀 200508  
羊水に四散してゆく花筏 ことり 六花 200508  
花筏第二疏水は北目指す 北村香朗 京鹿子 200509  
少しづつ色を違へて花筏 清水ゆみ子 200510  
花筏棹さす隙のなかりけり 清水ゆみ子 200510  
武家町の黒塀萩の花筏 川口襄 遠嶺 200601  
漂うていろはに昏るる花筏 宇都宮滴水 京鹿子 200605  
花筏ちつちやなころから人面魚 山田六甲 六花 200605  
夕食はカレーで決りね花筏 森理和 あを 200605  
命には加へ算なし花筏 森理和 あを 200605  
花筏まだ四五ひらの水馴れず 岡田貞峰 馬醉木 200606  
湖暮れて風の置き去る花筏 後藤眞由美 春燈 200606  
仁子・純子いづくや競ふ花筏 渕上千津 200606  
浮世には激つ瀬もあり花筏 松井清明 四葩 200606  
魚籃観音おはせる池に花筏 こばやしきょうこ 200606  
川下の光るさざ波花筏 児玉豊子 対岸 200606  
花筏石あるあたり解れけり 児玉豊子 対岸 200606  
歩むより流れのゆるき花筏 笹倉さえみ 雨月 200606  
芭蕉庵古拙の庭の花筏 牧原佳代子 酸漿 200606  
花筏くづれて見えし鯉の口 井出やすはる 酸漿 200606  
その下に泳ぐ鯉ゐて花筏 新川澄子 万象 200606  
花筏の行方雲中菩薩かな 延広禎一 200606  
花筏昔男の色模様 芝尚子 あを 200606  
水門の暗き彼方へ花筏 木村茂登子 あを 200606  
白鷺を残して流る花筏 斉藤裕子 あを 200606  
花筏聚めて風のおさまりぬ 上薗櫨夫 河鹿 200607  
整ひつくづれつ途惑ふ花筏 上薗櫨夫 河鹿 200607  
もつれゆく雨の荒瀬の花筏 有島夛美 河鹿 200607  
ゆるやかに行く水ありぬ花筏 橋口礼子 河鹿 200607  
むすび食む古城の濠の花筏 早水秀久 河鹿 200607  
社前一筋流れ流しぬ花筏 末吉治子 春燈 200607  
失ひしものは帰らず花筏 片山タケ子 200607  
花筏打ち上げられてしまひけり 笠井敦子 200607  
花筏平常心にもどりけり 松本静江 遠嶺 200607  
花筏に一寸法師乗せたかり 太田絵津子 200607  
御手洗の五十鈴川にも花筏 藤澤希宗子 ぐろっけ 200607  
花筏駅舎の下をくぐり抜け 大西和子 ぐろっけ 200607  
乗れるなら亀を乗せたし花筏 松木清川 ぐろっけ 200607  
花筏小滝の壺に渦巻ける 池田いつ子 酸漿 200607  
藩境を貫く大河花筏 石崎淨 風土 200607  
花いかだ離合集散堰が待つ 三嶋隆英 馬醉木 200608  
櫂あらば乗つてもみたき花筏 前田陶代子 200608  
渓谷の深みに嵌まり花筏 青野れい子 200608  
不忍池の身動きならぬ花筏 伊藤奈津 200702 花筏→ 2
本丸を完全包囲花いかだ 鷹羽狩行 200704 弘前城

 

 

2020年4月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。