花吹雪 2    100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
イヤリングの真珠の白さ花吹雪 甲田夏湖 船団 200111
競いあう九九の暗誦花吹雪 辻村拓夫 船団 200111
七生を誓ふ吉野の花吹雪 村田孝子 京鹿子 200202
大景も小景も花吹雪かな 稲畑汀子 ホトトギス 200204
溜息と歓声他所に花吹雪 稲畑廣太郎 ホトトギス 200204
朝日さしはじめたるより花吹雪 稲畑汀子 ホトトギス 200204
とどむすべなかりし刻と花吹雪 稲畑汀子 ホトトギス 200204
花吹雪浮世話に紛れ込む 稲畑汀子 ホトトギス 200204
花吹雪留まることのなかりけり 森理和 あを 200204
杉山を縫ふ花吹雪吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 200204
花吹雪ボンネットに受け発進す 栢森定男 あを 200205
花吹雪眼鏡なしでは句も詠めず 山田六甲 六花 200205
花吹雪嶺さはさはと動きをり 小澤克己 遠嶺 200205
山門に葷酒拒みて花吹雪 後藤志づ あを 200205
花吹雪浴びて心に響むもの 能村研三 200205
髭を剃る窓の向かうの花吹雪 池尻足穗 雲の峰 200205
葱売の日がな浴びゐる花吹雪 蟇目良雨 春耕 200206
かの人も浴びてをるらむ花吹雪 大塚邑紅 200206
亡き人のふつと横切り花吹雪 大塚邑紅 200206
浴びたまへ今日ことほぎの花吹雪 山田弘子 円虹 200206
手に頬に思はぬつぶて花吹雪 西宮舞 200206
花吹雪そびらに立つや講堂址 小林碧郎 馬醉木 200206
かにかくに水よりのぼる花吹雪 神蔵器 風土 200206
花吹雪浴びて単線電車待つ 水谷富仁子 築港 200206
花吹雪受けし帽子の重たけれ 大塚邑紅 200206
花吹雪受け止む流れありにけり 笹倉さえみ 雨月 200206
花吹雪けり月光のゆきわたり うまきいつこ 200206
花吹雪胸に子といふたからもの 西宮舞 200206
撒く水の端飛んでをり花吹雪 中山世一 百鳥 200206
幼子の立ち向ひをり花吹雪 酒井康正 百鳥 200206
ふりかかる火の粉のやうな花吹雪 松内佳子 百鳥 200206
花吹雪鴉群れゐる酒匂川 柳堀喜久江 春耕 200206
鐘楼の虫喰ひ柱花吹雪く 関章子 百鳥 200206
桂川合乗車花吹雪 市川伊團次 六花 200207
桟橋に一つの別れ花吹雪 閑田梅月 馬醉木 200207
信心の歩に花吹雪ありにけり 武政礼子 雨月 200207
谿空に泛きて一気の花吹雪 有働亨 馬醉木 200207
花吹雪早慶レガッタ隅田川 磯野たか 風土 200207
花吹雪地下金蔵に舞ひ込める 金田美恵子 ぐろっけ 200207
土讃線無人の駅の花吹雪く 菅谷弘子 雨月 200207
我も亦征くべかりしを花吹雪 手島靖一 馬醉木 200207
花吹雪まともにうけてしまひけり 鈴木多枝子 あを 200207
花吹雪懐旧の辞のあとやさき 宇田篤子 京鹿子 200207
照明に見えし遠くの花吹雪 木暮陶句郎 円虹 200207
花吹雪石のパンダに跨る児 坂口三保子 ぐろっけ 200207
花吹雪幹のまわりを縄電車 小阪律子 ぐろっけ 200207
花吹雪舞ひし窓辺や絵筆置く 松井治美 遠嶺 200207
花吹雪諸手を上げし筵の児 西岡残照 京鹿子 200207
風わきて山覆す花吹雪 江木紀子 雨月 200207
一撃の雷に狂ひて花吹雪く 江頭文子 雨月 200208
病牀を扁舟とせむ花吹雪 佐藤喜孝 あを 200210
花吹雪一氣に消える便器の水 佐藤喜孝 あを 200305
花吹雪ならば遭難しませうか 山田六甲 六花 200305
花吹雪宙に浮き出づ我が身かな 森理和 あを 200305
花吹雪あをき水面をうめつくす 森理和 あを 200305
花吹雪あびて方位を見失ふ 池田充子 銀化 200305
苦情とはならず四隣へ花吹雪 鷹羽狩行 200305
花吹雪浴びたくて風待ちにけり 岡田万壽美 雲の峯 200306
少年院塀の内外花吹雪く 辻由紀 雨月 200306
花吹雪園児手を振り帰りゆく 斉藤節 築港 200306
風立ちてより狂乱の花吹雪 森脇恵香 雲の峯 200306
寂庵をふつと攫ひし花吹雪 小澤克己 遠嶺 200306
花吹雪めしひ仏も在すらむか 木村風師 馬醉木 200306
花吹雪地面一面厚化粧 松下君子 築港 200306
婚の列神鼓に応へ花吹雪 加藤サヨ子 築港 200306
弘川寺辞して河内の花吹雪 神蔵器 風土 200306
堀の水花吹雪浴び光りだす 竹内美智代 酸漿 200306
花吹雪路地噴き出でて八方へ 宮津昭彦 200306
幸村の抜け穴覗く花吹雪 吉村初代 築港 200306
アパートの裸電球花吹雪 黒住昌子 200306
花吹雪の一片鹿の鼻先に 萩谷幸子 雨月 200306
花吹雪く対岸の灯のひとつひとつ ほんだゆき 馬醉木 200306
三匹にひしめく豚舎花吹雪 環順子 遠嶺 200307
結界を往来してゐる花吹雪 佐藤佐代子 200307
花吹雪く墓地に回忌の塔婆立つ 筒井圭子朗 ぐろっけ 200307
少女らの縺れて追いし花吹雪 竹下昭子 ぐろっけ 200307
放心の吾に花吹雪花吹雪 室伏みどり 雨月 200307
花吹雪水車に刻を忘れけり 吉野のぶ子 遠嶺 200307
駆くる児の皆口開けて花吹雪 武司琴子 ぐろっけ 200307
花吹雪胸の扉の開きけり 祐森彌香 遠嶺 200307
ひとつこと胸につまれり花吹雪 山荘慶子 あを 200307
こだわりのあきらめになり花吹雪 西塚成代 六花 200307
雨中なりわれに賜はる花吹雪 加藤みき 200307
大鳥居回り走る子花吹雪 竹内龍 200307
猿舞の稚児横飛びに花吹雪 片田千鶴 馬醉木 200307
花吹雪山門入りて脱衣婆 内山まり子 風土 200307
花吹雪辻に到りて渦をなす 石岡祐子 200307
花吹雪浴びて来し日の望の月 永田二三子 酸漿 200307
花吹雪く壁に抜身を預けけり 野中亮介 馬醉木 200307
醍醐寺の塔をゆがませ花吹雪 高橋淑子 馬醉木 200307
一片もわが身に付かず花吹雪 桑島啓司 200307
百寿翁の野辺の送りに花吹雪 田中つや子 200307
花吹雪羅城門まで続きをり 若生まりあ 遠嶺 200307
花吹雪かわせみを待つカメラ群 林裕美子 六花 200308
花吹雪夕日の色となりにけり 佐原正子 六花 200308
お土産は白虎刀なり花吹雪 佐原正子 六花 200308
花吹雪音なき風のありにけり 遠藤和彦 遠汽笛 200312
誇りだけ男にのこる花吹雪 秋葉雅治 200401
花吹雪別るるときの近づきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200404
花吹雪わつと叫んでゐるごとく 丁野弘 200404
花吹雪 →3

 

2021年4月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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