花 冷 7       108句

生誕も死も花冷えの寝間ひとつ   福田甲子雄   藁火

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
花冷えや社務所に大き薬缶沸く 塩田杉郎 風土 201507  
花冷や押さねば開かぬ電車の扉 根岸善行 風土 201507  
花冷えや椅子を回せば腰高く 中嶋陽子 風土 201507  
花冷のここより魔界飴を買ふ 丸井巴水 京鹿子 201507  
花冷の合掌ながき我が祈り 室伏みどり 雨月 201507  
花冷や吉野杉なる箸の山 原田しずえ 万象 201507  
花冷えの転校生の机かな 吉村光子 万象 201507  
花冷や玉子を落す犬の餌 疋田華子 万象 201507  
花冷や真似て十字を肩に切る 吉中愛子 万象 201507  
花冷の坂に遇ひたる少女かな 笹村政子 六花 201507  
花冷の窓に麻酔の覚めにけり 笹村政子 六花 201507  
花冷えに宿の灯の暖かさ 延川五十昭 六花 201507  
花冷や深くは問はぬ娘の秘密 白神知恵子 女坂 201508  
花冷や背の子気遣ふ母子像 白神知恵子 女坂 201508  
案内図のここ花冷の現在地 田岡千章 201508  
花冷や新幹線の横顔も 戸栗末廣 201508  
花冷や深く居るなり黒き鯉 西川みほ 末黒野 201508  
花冷や整地のすすむ屋敷跡 丹羽武正 京鹿子 201508  
花冷の馬棚に駆け寄る馬のゐて 下平しづ子 雨月 201508  
花冷や吉野が吉野らしくなる 石川多歌司 ホトトギス 201510  
花冷の包丁にある裏おもて 林昭太郎 201510  
花冷えや屋台に並ぶりんご飴 岸本順子 京鹿子 201601  
花冷えや親鸞像の暗き顔 植木やす子 201602  
花冷をいとはぬ五十七回忌 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
訃報聞き花冷しるき夕べかな 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
花冷の少しゆるみし家路かな 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
花冷や近くて遠き旧職場 千田百里 201604  
磔刑の釘の花冷おもふべし 水野恒彦 201606  
花冷や闇に霊気の加はりぬ 近藤喜子 201606  
花冷やごろんと外す足ギプス 吉田政江 201606  
花冷や白紙で届くファクシミリ 坂本徹 201606  
花冷えの木目正しく光る床 高田令子 201606  
花冷や心の隅のシュレッダー 鷹崎由未子 春燈 201606  
肩先のリラの花冷え墨を磨る 上野紫泉 京鹿子 201606  
花冷えの一笑塚に詣でけり 飛高隆夫 万象 201607  
花冷に拝す一揆の合戦図 水野加代 万象 201607  
花冷の襟のブローチ重み増す 田村園子 201607  
花冷や青児の女ゐる画廊 藤沢秀永 201607  
花冷の思はずかこふ湯呑かな 和田幸江 春燈 201607  
花冷や行き交ふ船のうすあかり 小嶋恵美 春燈 201607  
花冷やペットボトルのお茶の味 小山陽子 やぶれ傘 201607  
花冷えの鴎外太宰の墓に供花 木林いづみ 風土 201607  
曇天に花冷えの日々なほつづく 上辻蒼人 風土 201607  
花冷えの工房を守る作務衣かな 伊吹之博 京鹿子 201607  
ただ歩くことに都心の花冷は 安原葉 ホトトギス 201608  
花冷えや膝小僧とは疹くもの 木戸渥子 京鹿子 201608  
花冷の夜の集ひに心して 木村享史 ホトトギス 201609  
花冷のまま東京の暮れてをり 木村享史 ホトトギス 201609  
花冷やうるし帯戸の揚羽蝶(あげは)紋 内海良太 万象 201610  
月白し花冷えの空濁りつつ 飛高隆夫 万象 201610  
花冷えやはるか臍呼吸の記憶 若森京子 船団 201701  
花冷を籠りて居れば救急車 中川句寿夫 ここのもん 201705  
花冷や佛へ使ふ羽根箒 中川句寿夫 ここのもん 201705  
花冷えの烏骨鶏飼ふ男かな 中川句寿夫 ここのもん 201705  
花冷のただ念入りに歯を磨く 菅原健一 201705  
紫丁香花リラ冷えとうなづき合うて巡りけり 山田六甲 六花 201706  
花冷の谷中坂下コロッケ屋 宮内とし子 201706  
花冷の目薬それてしまひけり 鎌田八重子 馬醉木 201707  
花冷えのおなかを押してマヨネーズ 木戸渥子 京鹿子 201707  
花冷えや軋みつつ来るファクシミリ 大川ゆかり 201707  
花冷と白潮語録しみわたる 山崎靖子 201707  
花冷や顔だけ見せてゐるキリン 甕秀麿 201707  
花冷や女踝より老いて 宇都宮敦子 201707  
花冷や仕立直しの糸扱く 井上和子 201706  
夜の雷去り花冷えのつのりたる 飛高隆夫 万象 201707  
花冷と思ひしよりの花疲 佐藤信子 春燈 201707  
花冷や真暗がりの木の祠 戸栗末廣 201707  
花冷の寺の奥なる地獄絵図 永淵惠子 201707  
花冷の瑠璃の歪みも旧家なる 田町千章 201707  
花冷や服に遺りし母の髪 曽根富久恵 201708  
花冷を見下してゐるタワーかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803  
花冷えの机上にひらく山家集 磯貝尚孝 清閑 201804  
花冷を覚悟の舟に乗り込みぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201804  
花冷を閉ざす玻璃戸の明るさよ 稲畑汀子 ホトトギス 201804  
残花冷え篠山ハワイアンダンス 山田六甲 六花 201805  
花冷を来て劉生の麗子像 コ田千鶴子 馬醉木 201805  
花冷や児を前に抱き若きパパ 篠田純子 あを 201805  
花冷や船乗りかへる浜離宮 篠田純子 あを 201805  
花冷やかつて川なる高速路 篠田純子 あを 201805  
花冷の上段の間の兜かな 大沢美智子 201806  
花冷えや絵皿に西行法師の詩 中嶋陽子 風土 201806  
花冷や宿曜凶と出にける 前田美恵子 201807  
花冷や陣屋に積める米俵 中嶋陽子 風土 201807  
花冷の娘に送らるる家路かな 笹村政子 六花 201807  
花冷えや岩に砕ける波の音 佐久間由子 201810  
花冷の息整ふる一の弓 内山花葉 201901  
花冷えや老いても着たき紺耕 能村登四郎 201904  
花冷の傘の内なる会釈かな 鳥本衣子 馬醉木 201905  
花冷えや川遊びの子なく魚の影 七郎衛門吉保 あを 201905  
花冷えや研究室の時計磨く 近藤真啓 春燈 201906  
花冷や卵白分くる小丼 甲州千草 201906  
白秋旧居花冷の畳かな 大沢美智子 201906  
花冷の半月過ぎし部屋整理 谷口一献 六花 201906  
花冷えの書斎はやばや灯しけり 鈴木直充 春燈 201907  
花冷えや白湯のむに塩ひとつまみ 太田慶子 春燈 201907  
花冷えや前足たたみ寝入る犬 山浦紀子 春燈 201907  
花冷の商店街に早くも灯 辻由加 雨月 201907  
花冷えの意外に重き男傘 鷺山珀眉 京鹿子 201907  
花冷ゆる浦に妻恋万葉碑 亀井福恵 京鹿子 201907  
花冷や旧要塞の切通し 森清信子 末黒野 201907  
花冷えの野や半眼の磨崖仏 丸山千穂子 末黒野 201907  
花冷えや開けば匂ふ薬箱 小原紀子 末黒野 201907  
花冷や燗を酌み合ふ玻璃の内 伊藤鴉 末黒野 201907  
花冷えやむすびの地に立つ芭蕉像 和田啓 末黒野 201908  
花冷えや選挙ポスターみな笑顔 奥田温子 やぶれ傘 201908  
旅にあるごと花冷の二三日 岩岡中正 ホトトギス 201909  
徒ならぬ花冷かこちゐし忌日 稲畑汀子 ホトトギス 202004  
花冷の歩や忌心を携へて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004 花冷 →1

 

2020年4月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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