花 冷 4     114句

花冷えや老いても着たき紺絣    能村登四郎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
花冷やギター奏者の細き指 石川英利 百鳥 200506  
花冷やひとつは猫の診察券 中村葉子 帆船 200506  
花冷や列島温度差二十五度 福田孝子 帆船 200506  
傘よせて話す一事や花の冷 植松安子 200506  
過ぎし日の文焼いてをり花の冷え 徳田正樹 河鹿 200507  
花冷えや子の帰る灯をまだ消さず 坂元フミ子 河鹿 200507  
神主の衣擦れひびく花の冷え 松田有伽 河鹿 200507  
花冷えや白紙の端で切りし指 清水晃子 遠嶺 200507  
花冷えの夜のしじまや和三盆 内田稔 遠嶺 200507  
教皇の危篤ローマの花の冷え 小林令子 200507  
マンモスの骨に継目や花の冷え 片山タケ子 200507  
金色の木乃伊の仮面花の冷 雨村敏子 200507  
行く雲と同じこころに花の冷 加藤君子 火星 200507  
花の冷余齢の吾に句友あり 加藤君子 火星 200507  
花の冷え蝋涙しるき観世音 木野裕美 ぐろっけ 200507  
花冷や母の形見の黒真珠 川口崇子 万象 200507  
粟田口より花冷の京に入る 山路紀子 風土 200507  
向き変へし舟にさらなる花の冷 房安栄子 築港 200507  
花冷や皿のカステラ凭れあひ 菊地光子 200507  
花冷えやびんづる様は目をつむり 小橋末吉 対岸 200507  
花冷や庫裡の板の間黒光り 中島暉子 対岸 200507  
花冷の皿拭くやさしくなれるまで 直江裕子 京鹿子 200507  
花冷やこの日葬儀の音楽家 近藤てるよ 酸漿 200507  
花冷の城に古りゆく聯隊址 磯野しをり 雨月 200507  
夜鴉の騒ぎ武蔵野花冷ゆる 服部珠子 雨月 200507  
花冷えや喪服の人と乗り合はす 相川幸代 百鳥 200507  
花冷の砂鉄踊らす遊びかな 亀田宏子 百鳥 200507  
花冷えの上野に噺きく夜かな 石川英利 百鳥 200507  
花冷えや仁王の瞳ガラス玉 田中敬子 百鳥 200507  
花冷や地下の茶房の扉押す 馬場美智子 六花 200507  
花冷や屋台つぎつぎ灯の入りぬ 森山のりこ あを 200507  
七曜のはじまる朝の花の冷 上林孝子 200507  
花冷や黄檗の膚朝日射す 稲岡長 ホトトギス 200508  
看取り来て坐す花冷の畳なる 高木杏子 馬醉木 200508  
花冷の祝の余韻でありにけり 山田弘子 ホトトギス 200509  
花冷えや組まれて高き膳の脚 若井新一 200509  
花冷えや遣跡掘場の忘れ傘 菅野末野 風土 200511  
花冷や天鵞絨椅子のすり切れて 吉田かずや 春燈 200512  
花冷に見頃の旅となりゆかん 稲畑汀子 ホトトギス 200604  
花冷の朝の時間を忙しく 稲畑汀子 ホトトギス 200604  
花冷に夜の帳の下りて来し 稲畑汀子 ホトトギス 200604  
金塊に触れてをりけり花の冷 安岡房子 200604  
花冷の地を這うたる獏の鼻 山尾玉藻 火星 200604  
花冷の雨の一日子と会ふ日 小黒加支 酸漿 200605  
花冷や扉も錆びし穴弁天 木村茂登子 あを 200605  
花冷や日暮れの雨は音もなし 芝生南天 河鹿 200606  
花冷や石のベンチに石の卓 有働亨 馬醉木 200606  
花冷や間近なりける斧こだま 近藤きくえ 200606  
回復の兆し無く病み花冷ゆる 高橋照子 雨月 200606  
花冷や石屋が磨く黒御影石 中田みなみ 200606  
花冷や駆込寺を人訪はず 家塚洋子 酸漿 200606  
花冷や城の石垣目が無数 秋岡朝子 200606  
花冷や気弱なる日は人を恋ひ 刈米育子 200607  
花冷の湖面に写る逆さ富士 徳田正樹 河鹿 200607  
花冷えの息整ふる一の弓 内山花葉 200607  
花冷のてのひらを当つコルクの木 杉浦典子 火星 200607  
一ひらは衿に戻りて花冷ゆる 金澤明子 火星 200607  
花冷の一気に飲みし朝の水 木野本加寿江 火星 200607  
花冷の鏡の中の顔ふたつ 助口弘子 火星 200607  
巻爪や花冷えの下駄履くもがな 角直指 京鹿子 200607  
花冷を来て不真面目な羅漢の手 齋籐厚子 200607  
花冷の駅歓送の声あがる 大島寛治 雨月 200607  
夫のもの羽織り朝経花冷ゆる 森脇貞子 雨月 200607  
花冷や終の一語を聞き洩らし 淡地和子 雨月 200607  
流鏑馬の神事手間どり花冷ゆる 落合絹代 雨月 200607  
花冷えの膳に向き合ふ膝がしら 師岡洋子 ぐろっけ 200607  
花冷えや生命線のほそきこと 八木柊一郎 ぐろっけ 200607  
花冷や豆大福を手土産に いば智也 六花 200607  
花冷や奥宸殿の灯の昏き 大竹淑子 風土 200607 醍醐にて
花冷や柩に小さき別れ窓 上林孝子 200607  
花冷や少々重き旅鞄 嶋田摩耶子 ホトトギス 200608  
大川をわたりくる風花冷ゆる 加地芳女 雨月 200608  
花冷やしろじろ軽き竹の箸 前田陶代子 200608  
花冷の空つつましくあをむかな 糸井芳子 200608  
花冷や病み抜けし身は庇はねば 岩松草泊 ホトトギス 200609  
花冷や京の湯豆腐囲みをり 田中きよ子 酸漿 200609  
花冷やアジアン店の甘カレー 真木早苗 八千草 200610  
花冷えのドア一枚のギターの音 森田子月 ぐろっけ 200702  
花冷す三十五日足早に 神蔵器 風土 200705 飯田龍太先生
花冷の夕波のうつ膳所城址 長谷川史郊 馬醉木 200706  
花冷えやお納戸色に川暮るる 三代川玲子 春燈 200706  
花冷やひ孫の手より放鳥す 渡辺安酔 200706  
団欒や花冷の卓やや隔て 高橋澄子 200706  
花冷や小賀玉の香を手繰り寄す 伊藤早苗 200706  
花冷の陸へ差し込む舳かな 山尾玉藻 火星 200706  
花冷の指添へられし搾乳器 飯塚ゑ子 火星 200706  
花冷えの妓が前をゆく水あかり 鈴鹿仁 京鹿子 200706  
花冷の午後の街川蒼きかな 加瀬美代子 200706  
花冷や卓にも一つ飲み薬 小澤純子 200707  
花冷の御車寄せに家鴨きし 丸山照子 火星 200707  
花冷の濠へ垂れゐる釣の糸 木野本加寿江 火星 200707  
花冷の昼を熟睡の猫とゐて 木野本加寿江 火星 200707  
花冷や遊び田に足踏み入れて 石脇みはる 200707  
黒人霊歌花冷えの夜となりにけり 大島翠木 200707  
花冷やピアノのキーの象牙色 栗原公子 200707  
花冷や蝋涙ながき絵らふそく 栗原公子 200707  
花冷や正方形に角四つ 篠藤千佳子 200707  
花冷えや音楽室のべートーヴェン 小嶋洋子 200707  
花冷の夜や篆刻の鑿の音 小山徳夫 遠嶺 200707  
花冷えの夜を切り裂く鴉声かな 内田稔 遠嶺 200707  
花冷の指たて裂けり真子白子 谷けい 200707  
花冷の舞台絣に紅襷 数長藤代 200707  
花冷えの顔並べゐる握り飯 折橋綾子 200707  
花冷えや鳩らに餌をやらないで 木下もと子 200707  
花冷や造酒屋の犬老いて 樋口みのぶ 200707  
花冷を言い訳にして遅刻する 羽生きよみ ぐろっけ 200707  
弾薬庫蔵すとふ山花冷ゆる 竹内喜代子 雨月 200707  
花冷の一番艇の艇庫出づ 下平しづ子 雨月 200707  
花冷に訃報の冷えを重ねけり 磯野しをり 雨月 200707  
花冷に気をゆるすまじ句座につく 浅井青陽子 ホトトギス 200709  
羽衣のごと花冷をまとひけり 長山あや ホトトギス 200709  
花冷や無聊に返す砂時計 岸田爾子 200709  
花冷ゆる勘亭流の下足札 大谷昌子 馬醉木 200710  
花冷を抜けてボルドーめく畑 稲畑廣太郎 ホトトギス 200803 花冷 5→

 

 

2014年4月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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